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あんどうたかおのバスケにどっぷり

vol.73「ビーコルさあ開幕!」

さあ、横浜ビー・コルセアーズ3シーズン目の開幕です!

3回目の航海は10月12日(土)18時00分信州ブレイブウォリアーズ戦で出航します。それに先立ってプレシーズン・ゲーム(野球でいうオープン戦)が3ゲーム行われましたが、結果は、、、ゲーム(1)ビーコル82-97秋田、ゲーム(2)ビーコル85-92秋田、ゲーム(3)ビーコル61-91東京エクセレンスと全敗でした(>_そこで9月24日(火)横浜文化体育館で行われた東京エクセレンス戦を振り返って検証してみましょう。
スターティング・ラインナップは、ガード(G) #13山田謙治180cm #3蒲谷正之183cmフォワード(F) #15堀田剛司196cm #55オマー・リード200cmセンター(C) #33マークゥィース・グレイ206cm平均身長193.0cm

本来ならばCポジションに#44ウェイン・マーシャル(211cm)が入るはずでしたが、体調が万全でないために、ベンチ入りはしましたがDNP(Did Not Playの略、プレーしません)。先取点はビーコルです、#3蒲谷キャプテンとグレイのP/R(ピック&ロール、二人のスクリーン・プレー)から#3蒲谷から#33グレイへ良いパスが通り、簡単なレイアップシュートでチーム初得点。


#15 堀田剛司

次に眠れる3P(ポイント)シューター#15堀田の待望の3Pが綺麗に決まり、さらに#33グレイが果敢にリングにアタックして7-4とリードします。#33グレイは113kgですが動きは早い上にドリブルでの攻撃も上手いですね。この身長でATB(Attack the Basket、リングに向かって攻め込むこと)できるのは大きな戦力となるはずです。


#33 マークゥィス・グレイ

開始3分半ほどで#15堀田がベンチへ、代わって出てきたのは今シーズン期待のフォワード#32前田陽介(188cm)です。コートへ出て直ぐにシュートしました、入らなかったものの、積極的で思い切りの良いシュートでした。残り時間4分になると若手の#73久山智志(183cm)と#37河野誠司(172cm)の登場で、これは昨シーズンと同じパターンで、ディフェンスに多くの力を注ぐ必要上、体力の温存を図るため細かく選手交代を行います。エクセレンスはルーキー狩野祐介(東海大出、184cm)の外からのシュートが好調でシーソーゲームへ。その後、#73久山がグレイへグッド・アシストを送ると#33グレイはそれをDUNK!!
And1(パーソナルファウルをされても、ショットが決まった場合に与えられる1本のフリースローのこと)も入れ15-16で第1Q(クォーター)を終了。
第2QのスタートはG/#37河野、F/#32前田、#7堀川、#55リード、C/#33グレイで第1Q終了時と同じなのも昨シーズンどおりです。しかしディフェンスが少し弱く、エクセレンスのシューター飛田浩明(日大出、186cm)に4点プレーを決められてしまい、さらに相手にP/Rを決められ15‐22となった残り9分16秒、コーチの勝久マイケルが初めてのCTO(タイムアウト)を要求!それでも飛田に再度3Pを決められ15-25となったところで#3蒲谷と#13山田を投入すると、ディフェンスが一時良くなったものの、さらに飛田に決められてしまう。対してビーコルはシュートが入らない、入らなさ過ぎる。原因はチームとしての動きが少なく、ボールを持った選手だけがプレーをしている状態が続き、歯車が合ってないため、リズムも狂い、尚更シュートの確率が低くなってしまう。このゲームはプレシーズンでボックス・スコアが出ないので正確な数字は判りませんが、30%全般か、下手すると20%台の可能性もあります。結局このQは飛田に3P×3を含む11点を取られ28-18と差をつけられ、前半を33-44の11点差で終了しました。昨シーズンなら第2Qは相手を引き離すQだったのですが、逆に大きく離されてしまいました。
挽回を図りたい後半の立ち上がり。メンバーはスタメンと同じです。

立ち上がりこそ良いボール回しで#33グレイや#13山田がシュートを決めたものの、ディフェンスが良くなく、外からのシュートだけじゃなく、パス回しからゴール下でのシュートも決められてしまいます。


オフェンスもボールを持った選手だけがプレーをする状態で、周りが動いて無くリズムが作れず、このQも13-32と大きく差を付けられ46-76とされ勝負あり。結局、61-91で敗れました。


勝久マイケルヘッドコーチ

コーチとして初のホームコートでのゲーム後、勝久コーチは厳しい顔で記者会見に出てきました。開口一番「チャンピオンとして恥ずかしい!」「チームとしてやろうと決めたことを守ってない。気持ちの問題です!」と続けました。 メディアやブースターさんの多くは「悪すぎる、心配だ」みたいなことを言ってましたが、私はそれほど気にしてません。簡単に勝てるわけがないと思ってましたからね。もっともここまで悪いとは思いませんでしたけどね(汗)。 悪い所が全部出たので、これからは上昇するだけです(笑)。
前述のとおり、ディフェンスが弱い点。これは十分に直せます、今まで一緒に練習している時間が少ないので、歯車が噛み合ってません。昨シーズンもそうでしたが、ビーコルのディフェンスは個人のプレッシャーが強いだけでは無く、ゾーンが強いことが示すようにチーム・ディフェンスが特徴なのです。ところがチーム・ディフェンスを会得するには時間がかかります。昨シーズン成功したゾーン・ディフェンスはビッグマンがいない弱点を逆手に取り、俊敏な選手の集団だからできる動き回るシステムでしたが、今シーズンはビッグマンがセンターに座っているので、ゾーンといってもまるで違うタイプとなります。
その上、昨シーズンのディフェンスのスペシャリストだった木村実が岩手へ移籍したため、ディフェンスは作り直しです。だから数週間ででき上がるとは思ってません。数ヵ月はかかるのではないでしょうか。となると年を越した頃からディフェンスが機能してくると思ってます。
一方オフェンスは、キーマンになるのが#44マーシャルですが、前述のように今回はプレーしてません。彼はパスを回すことができるので、インサイドだけじゃなく外から攻撃する選手たちの力になります。となると#3蒲谷、#15堀田、#73久山、#7堀川、#32前田の3Pシューター達の力が発揮できることになります。
#3蒲谷はかなりマークされ簡単には得点できないと思うので、今シーズンこそ#73久山と#32前田に活躍してほしいもので、そうなれば#3蒲谷の負担が軽くなり、さらに活躍が期待できます。#73久山はこのゲームで前を攻めるという良いところが少し出てました。
もう一人キーマンが#55リードです。実はこの選手はロールプレーヤーとして縁の下の力持ち的役割をチームは期待しているようですが、3Pシューターとしての力も持っています。コンスタントに力を出せるタイプかどうか判りませんが、シュート力はあるので、#44マーシャル=#55リードのホットラインができて、面白い存在になるかもしれません。
昨年のチャンピオンというプライドは持っても、決しておごらず、#3蒲谷キャプテンが言っているように「チャレンジャーのつもりで」プレーすれば、きっと良いことが待っていると思います。

まずは開幕の信州戦を応援しましょう!

bjリーグ 2013-2014シーズン 横浜ビー・コルセアーズ開幕戦
vs 信州ブレイブウォリアーズ (座間市 スカイアリーナ座間)
10月12日(土)18:00試合開始、13日(日)14:00試合開始

vol.88「年末年始の大会等」

vol.87「日本バスケット界と荒波に揉まれるビーコル」

vol.86「1ヶ月過ぎたビーコルとウインターカップ予選」

vol.85「ビーコル4季目の出航」

vol.84「FIBAワールドカップ」

vol.83「中学男子 原中が強い」

vol.82「金総復活」

vol.81「障害者バスケット」

vol.80「チアリーダー B-ROSE」

vol.79「ビーコル プレイオフへの道」

vol.78「逃げないこと!!」

vol.77「今年も楽しみな金総と旭、そして満身創痍の横浜ビー・コルセアーズ」

vol.76「ビーコルの復調と金総」

vol.75「金総とビーコル不調」

vol.74「ビーコル序盤戦を振り返る」

vol.73「ビーコルさあ開幕!」

vol.72「ビーコルロスター固まった」

vol.71「横浜の中学が強いわけ」

vol.70「金総復活」

vol.69「ビーコル優勝!」

vol.68「ビーコル2位決めた」

vol.67「NCAAトーナメント&ビーコル」

vol.66「不調のビーコル」

vol.65「指導者について」

vol.64「ビーコル9連勝」

vol.63「今年を振り返る」

vol.62「ビーコル開幕4週目」

vol.61「bjリーグ開幕」

vol.60「ビーコル新チーム」

vol.59「中学とオリンピック」

vol.58「IH予選」

vol.57「ビーコル3位」

vol56.「ビーコル強いですねー」

vol.55「ビーコルがプレーオフ進出!!」

vol.54「オールスター」

vol.53「ビーコル快進撃」

vol.52「金総と星澤引退」

vol.51「NBAロックアウト解除!」

vol.50「見るバスケット」

vol.49「 ビーコル勝った」

vol.48「ツイン・バスケット」

vol.47「金総インターハイ優勝!!」

vol.46「ビーコル選手発表」

vol.45「NBAチャンピオン」

vol.44「NBAの中の日本人」

vol.43「全米大学」

vol.42「NBAオールスター・ゲーム」

vol.41「ミニバス」

vol.40「金総負け」

vol.39「ウインターカップ展望」

vol.38「チーム名が決まりました!!」

vol.37 「ブースター・パーティー」

vol.36「横浜にプロバスケットチームが出来る」

vol.35 「金総とYSE」

vol.34 「インターハイ」

vol.33 ジョン・ウッドゥン

vol.32 「スリーポイント」

vol.31 ミニバス

vol.30 ポートランド大 伊藤大司

vol.29「NBAオールスター」

vol.28「ウインターカップ」

vol.27「インカレ」

vol.26 「NBA開幕」

vol.25 「文体」

vol.24 「ミックステープツアー」

vol.23「中学高校」

vol.22 「IH」

vol.21「ダンク」

vol.20レブロン

Vol.19 プロチーム

Vol.18 アメリカの大学

Vol.17 高校男子に光が

Vol.16 慶應

Vol.15 女バス

Vol.14 高校女子決勝

Vol.13 審判

Vol.12 田臥

Vol.11 高校留学

Vol.10 NBAファイナル

Vol.9 プロ

Vol.8 高校女子バスケ

Vol.7 高校バスケ

Vol.6 背番号

Vol.5 草バスケット

Vol.4 フライヤージム

Vol.3 ツインバスケット

Vol.2

Vol.1

あんどうたかお プロフィール

あんどう たかお 1946年生まれ。

月刊専門誌「バスケットボール・イラストレイテッド」の編集長を経て、バスケットボール用品のデザイナーとして活躍。特にキャラクター「あんたかベイビー」のTシャツは一世を風靡した。日本初のバスケット・ユニフォームデザイナーとしても活躍。強豪と言われる殆んどすべてのチーム<実業団-大学-高校>に関して何らかのデザインを手掛けている。またスポーツ界では唯一のファッションのコラムを持っていた。

現在は自身のユニフォーム・ブランド「305」を立ち上げた。

NBAに関しては「バスケットボール・イラストレイテッド」編集者時代の1966年から執筆。TV解説はNHK BS以前にも東京12チャンネルで1985年から行っており、日本最古のNBA解説者と言われている。

過去にはスポニチウェブサイトのNBAコラムを担当。現在は月刊バスケットボールマガジン・クリニックに「あんたかのCOAST 2 COAST」を連載中。

バスケット情報満載のあんたかブログ
http://hoopdream.jp/?cat=3

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あんどうたかお プロフィール

1946年生まれ。

月刊専門誌「バスケットボール・イラストレイテッド」の編集長を経て、バスケットボール用品のデザイナーとして活躍。特にキャラクター「あんたかベイビー」のTシャツは一世を風靡した。日本初のバスケット・ユニフォームデザイナーとしても活躍。当時強豪と言われる殆んどのチーム<実業団-大学-高校>に関して何らかのデザインを手掛けている。またスポーツ界では唯一のファッションのコラムを持っていた。

現在は自身のユニフォーム・ブランド「305」を立ち上た。

NBAに関しては「月刊バスケットボール・イラストレイテッド」編集者時代の1966年から連載を執筆。TV解説はNHK BS以前にも東京12チャンネルで1985年から行っており、日本最古のNBA解説者と言われている。

過去にはスポニチウェブサイトのNBAコラムを担当。月刊バスケットボール及び月刊バスケットボール・マガジン等に連載を持っていた。

横浜の中学・高校バスケの指導者、関係者とのつながりが深く横浜及び神奈川県のバスケ事情に精通している。

現在は横浜をホームとするBリーグ「横浜ビー・コルセアーズ」の名誉広報として情報発信やプレス対応などチームの広報活動に力を注いでいる。

また(社)神奈川県バスケットボール協会広報顧問も務めている。

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