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あんどうたかおのバスケにどっぷり

Vol.11 高校留学


小林大起選手

大起が日本に帰ってきてます。
と言っても誰のことか判らないですよね(笑)
ミニバスの頃からバスケットが大好きで、NBAに憧れバスケットのためにアメリカの高校へ留学して、現在歯の治療もあって一時帰国している高1の日本男児です。

横浜の中学に居たころから、部活にコーチが居ないこともあり、アメリカ留学を希望して、私が「若者よNBAへの夢を掴め」と言うNPO法人Reach Your Dream of Hoopの代表を務めることから、留学についての相談を受けていました。

留学と言っても、ただ高校を紹介して入学させるだけでは意味がありません。まるっきり違う文化の国へ一人ぼっちで行かせるわけですから、アメリカの受け入れサイドがしっかりしてないとだめです。また日本語が出来る世話焼き係も居なくてはなりません。そして一番は、日本人がバスケットをやれる環境があるのか、と言うことです。

私にはアメリカに何人かバスケット関係者とエージェントの知り合いが居て、彼らにお願いして見合ったチームを探してもらうのですが、問題はその選手の技術力や身体能力がどのレベルなのか、と言うことなのです。私は日本の中ではアメリカのバスケットに詳しい人間と思いますが、高校レベルとなると、正直判りません(^_^;)
となるとアメリカに居る関係者に説明のしようも無いわけです。ビデオ等で撮影しても相手の身長、スピード、上手さによって評価は変わってしまいます。
となると、私が見て判断したことを相手に伝えるだけで、私を信用してもらうしかないのです。浪花節の世界です(笑)

ところがラッキーなことにエージェントの一人が大起のプレーを日本で見ていたのです。
親日家のエージェントで、日本語も喋れる(私の英会話とドッコイドッコイ(爆笑))ウェイドと言います。彼が数年前に日本でクリニックを開催したとき、ミニバスながら、スピードがあってシュートも入り、小学生ながらガッツある大起のプレーを見て惹きつけられていたのです。
そのため中1の夏には、推薦がないと入れないアディダス・フェノムキャンプにも推薦してくれて、日本から参加させてもらった縁もあります。(大起はそのキャンプで学年のオールスターにも選ばれました。)

その大起が留学したいのだが、とウェイドに言ったところ、二つ返事で引き受けてくれました。

ラッキーなのはそれだけではありません。NYで仕事していたウェイドがその年から故郷のテキサスに帰り高校のバスケット部のコーチをすることになったのです。そしてクラブチームも作る構想が有ると、、、、、
正に「渡りに船」とはこのことです。

とは言え話はその先に簡単には進みません。
まず学校の成績が悪いことです(笑)希望する高校は私学なのである程度の成績を上げてないと入学できません。馬鹿じゃないのですが、バスケットが好きでバスケットしかやって無かったから成績が悪かっただけです。それを指摘され大起は1年間勉強しました。
それなりの数字になったのでやっと高校と入学交渉が1年遅れで始まりました。バスケットが上手い子は勉強もやれば出来るんです(笑)

中2が終わって3年生に進むとき、大起は中学を中退してアメリカへ行きました。
9月の新学期を迎えるために、現地で英語の勉強です。バスケットの練習よりきつい英語の勉強(笑)
でもこれが出来ないと学校の授業が理解できなくなり、成績が悪くなります。成績が悪いとチームから落とされるのでバスケットが出来なくなります。アメリカは厳しいのです。

日本の中2を終わって行く先は高校1年生なんです(笑)
はじめは嘘かと思い、ウェイドに確認したら「間違いない」との答えです。実はアメリカの高校は4年制で、中学から続いているとのこと。だから問題ないのです。

最初の年はバーシティーと呼ばれる1軍には入れず、ジュニア・バーシティー(JV)と呼ばれる2軍です。アメリカは誰でも部活のチームに入れる訳では有りません。トライアウトと呼ばれるテストを受けて学校の成績が基準以上の生徒だけが入れる名誉あるものなのです。
170cmでもJVでは1ゲーム平均20得点以上で、スター扱いです。9月からの新シーズンでは待望のバーシティー入りで、そうなればスカラシップ(奨学金)も貰え、親孝行できます。
但し勉強の成績が良ければの話ですが(笑)

高校のバスケットは3月でシーズンを終えます。そうすると今度はAAUと呼ばれるアマチュアリーグが始まります。
大起もウェイドが持っている「I20」というクラブチームでプレーします。
6月から全米各地で各種のサマーキャンプが開かれます。NBAの選手や、大学コーチが主催するクリニック中心のもの、サマーリーグのようなものまで様々ですが、全米から高校生が集まるキャンプもあります。大起もキャンプに参加して、オールスター(優秀選手)に選ばれたようです。
何でもそのキャンプには大学のコーチがリクルート(選手獲得)のために数多く来ていて、大起も数チームから声を掛けられたとか、やったね大起!!!

アメリカのバスケット関係者は「早くアメリカによこしなさい!」と言います。大学卒業してからでは遅く、大学いや高校からアメリカでバスケットをやらなくてはダメと言われました。

大起が田臥に続くNBA選手になれるか、それは簡単なことではありません。でも小さい時からの夢に向かってアメリカで一人頑張ってます。
近い将来、アメリカの大学やNBAで活躍する日本人が日本に報道されるかもしれません。皆さんも大起を応援して下さい。

あんどうたかお プロフィール

1946年生まれ。

月刊専門誌「バスケットボール・イラストレイテッド」の編集長を経て、バスケットボール用品のデザイナーとして活躍。特にキャラクター「あんたかベイビー」のTシャツは一世を風靡した。日本初のバスケット・ユニフォームデザイナーとしても活躍。当時強豪と言われる殆んどのチーム<実業団-大学-高校>に関して何らかのデザインを手掛けている。またスポーツ界では唯一のファッションのコラムを持っていた。

現在は自身のユニフォーム・ブランド「305」を立ち上た。

NBAに関しては「月刊バスケットボール・イラストレイテッド」編集者時代の1966年から連載を執筆。TV解説はNHK BS以前にも東京12チャンネルで1985年から行っており、日本最古のNBA解説者と言われている。

過去にはスポニチウェブサイトのNBAコラムを担当。月刊バスケットボール及び月刊バスケットボール・マガジン等に連載を持っていた。

横浜の中学・高校バスケの指導者、関係者とのつながりが深く横浜及び神奈川県のバスケ事情に精通している。

現在は横浜をホームとするBリーグ「横浜ビー・コルセアーズ」の名誉広報として情報発信やプレス対応などチームの広報活動に力を注いでいる。

また(社)神奈川県バスケットボール協会広報顧問も務めている。

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