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あんどうたかおのバスケにどっぷり

vol.74「ビーコル序盤戦を振り返る」

3シーズン目の横浜ビー・コルセアーズの船出は10月12日、スカイアリーナ座間からでした。
出航したときは快晴でしたが、進むにつれ大嵐がやって来た、という展開でした(笑)
どういうわけか、スカイアリーナ座間で信州ブレイブウォリアーズとやると調子がよくない(笑) まあそれは敗因にはなりませんが。

開幕第一戦は昨シーズン17勝35敗、イースタン・カンファレンス9位のウォリアーズです。昨シーズンの不振を受け、コーチに名門・浜松・東三河フェニックスの前コーチ、河合竜児氏を招聘し、さらには全アメリカ人を含む9人を入れ替え、今シーズンに懸ける意気込みを見せてます。ウォリアーズにとっても開幕戦ということで長野から多くのブースターさんが応援に駆けつけました。

◆vs信州ブレイブウォリアーズ ゲーム1 10月12日(土)@スカイアリーナ座間

ビーコルの立ち上がりはキャプテン#3蒲谷正之と新加入の#33マークゥィース・グレイ、#55オマー・リードとATBや3Pで上手く中・外と攻撃し、第1Qを21-15とリードしますが、徐々に追い上げられます。

2Q、外国人枠3人なのに対し、#44ウェイン・マーシャルの怪我の回復が遅れているため出場時間に制限があるビーコルは2人しかプレーできない時間帯が出てきます。それが残り6分53秒の時点でした。30-24とリードしてましたが、ディフェンスでリバウンドが取れなくなりました。信州の外の攻撃に対しインサイドで外国人が1人足らなくなってしまうため、リバウンドが不利になってしまうのです。
通常はボックスアウトしたり、ローテーションというシステム・プレーを使って止めるのですが、そのためには長い練習が必要となるため、開幕戦では機能しませんでした。

結局第2Q、4Qの外国人3人枠時にリードされ79-86で開幕戦を勝利で飾ることができませんでした(涙)

◆vs信州ブレイブウォリアーズ ゲーム2 10月13日(日)@スカイアリーナ座間

前日の反省から「ボックスアウト」の徹底とリバウンドを取ることを課題にして臨んだゲーム2。キャプテン#3蒲谷は「出足で叩いてやろう」と気合いが入ってましたが、その通り3P3本を含む連続18得点と、強いディフェンスからの堅いボックスアウトで18-8と一気にリードを奪いました。
その後は信州もディフェンスを強化し、アグレッシブに攻めてきて、第3Q終盤に52-52と同点に追いつかれます。ここで力を発揮したのが#55リード、素早いペネトレイトとジャンパー、そしてスティールから速攻でダンクを決め60-52と差を広げました。ここが勝負の分かれ目でしょうか。84-78で勝ち今シーズン初勝利を挙げました。ディフェンスの勝利と言って良いでしょう。

1勝目を挙げられて一安心!

◆vs埼玉ブロンコス 10月19日(土)、20日(日)@さいたま市記念総合体育館

埼玉もコーチが変わり、日本人選手の一人、北向由樹が地元・青森ワッツへ移籍となり、違うチームのようです。
ゲーム1ではポイントゲッターの#35ジョン・ハンフリーを14得点に抑えたものの、埼玉の強いディフェンスにシュート成功率が下がり、66-73で敗れ1勝2敗に。
ゲーム2は第1Qでダブルスコアで負けていたものを第2Qで追いつき、最後はオーバータイムの末86-74で勝ち2勝2敗と五分の星に持ち込みました。

◆vs仙台89ERS ゲーム1 10月25日(金)@小田原アリーナ

台風の影響で強い雨が降る金曜日の夜というのに1,000名以上ものブースターさんたちの前で無様なゲームは見せられません。

この日の合言葉は「ボックスアウト」。仙台は#34ジェームス・ヒューズをはじめとするベテランが平均してリバウンドを取るチーム。しかしこの日は#33ジャーフロー・ラーカイが怪我で欠場。
立ち上がりは互角に戦っていたものの、第1Q終了間際、#33グレイのプットバック、#55リードの3P、さらに#37河野誠司のペネトレイトで7-0のランで26-17と一気に離しました。そして第2Qの外国人2人となった時、#44マーシャルに替わって入ってきた#73久山智志のディフェンスが良く、3分の間逆に4-0とリードを奪ったことが大きいですね! 37-28とリードして前半終了。

後半に入るとディフェンスを強くした仙台を攻め倦み、さらに#41ウェンデル・ホワイトにスティールからのダンクをはじめプットバックや3P、極めつけはロンブブザービーター3Pを決められ54-48と追い上げられ第3Qを終了しましたが、最終Qに入りまたもホワイトに3Pを決められ54-53と1点差に詰められピンチ!!
これを救ったのが#3蒲谷と#13山田謙治のガードコンビ。#3蒲谷はドリブルからフローター、#13山田はリバウンドからの速攻で難しいレイアップを決め、残り7分に58-53と引き離しで一安心。
直後仙台は#1トラベル・ジョーンズが5ファールで退場となり外国人が2人になると、ビーコルも2人体制だがディフェンスが強く、仙台は攻められない。
インサイドへ入った#44マーシャルと#33グレイをファールで止めるがフリースローを全部決め、3分で8-0のランで69-57として勝負あり! 77-69で初戦を取りました。

とはいえターンオーバーが20個では多すぎます。それも安易なプレーからスティールされることが多く、大きな反省点です。

◆vs仙台89ERS ゲーム2 10月26日(土)@小田原アリーナ

台風が直撃するのでは、と危ぶまれましたが、東に逸れてセーフ!!

仙台は#33ラーカイに続いて#44ホワイトも怪我で欠場。
でもそれを負けの言い訳にしたくない仙台は素晴らしいエナジーでゲームに臨んできた。気合の入った強いディフェンスと3Pシュートで15-23とリードされて第1Qを終えます。
外国人が2人しかいない仙台に対しビーコルは213cmビッグマン#44マーシャルを中心に、有利なゴール下を攻め徐々に差を詰め、37-41の4点ビハインドで後半へ突入します。

41-43と詰め寄った直後、#13山田と#55リードがスティールされ、連続で速攻を出されるものの、ここは#3蒲谷が故意にファールして止めました。もし2本とも決められていたら41-47とされ、相手ペースとなるので厳しい展開になっていたと思うので、良いファールと言えるでしょう。
一旦振り出しに戻したビーコルは、第3Q残り1分59秒53-53の同点から、ゴール下の#33グレイに意識してボールを集め、3連続ゴールで59-55とリードして第3Qを終えたのは強かったですね。仙台は残り3分半#4志村雄彦のフリースロー以外の得点は無く、その間にビーコルは10得点している。

ここが勝負の分かれ目だった。86-78で勝ち、埼玉戦から3連勝となった。

とはいえ、#3蒲谷も言っているが「課題は山盛り」状態。このゲームは使える外国人が2人なので勝って当たり前と言える。

◆vs岩手ビッグブルズ ゲーム1 11月1日(金)@平塚総合体育館

序盤戦最初の関門、まあ中間テストですね。
ゲーム前、昨シーズンビーコルのディフェンスの要としてプレーしたキムこと#7木村実にチャンピオンリングの贈呈式が行われました。

岩手は琉球ゴールデンキングスを何度も優勝に導いている桶谷氏をコーチに迎え、その時のメンバーも加えディフェンスが強く、外国人も日本人も優秀で強いチーム。昨シーズンは最後までビーコルとともに2位争いをした好ライバル。

勝久マイケルヘッドコーチがゲーム後に言ってましたが「出だしから気持ちが入ってないプレーで…」。つまり集中してなかったんですね。それじゃ良い結果が出る訳がありません。出だしでリードされ、追いついたものの第2Qで岩手#22ジョシュ・ペッパーズ(前ライジング福岡、ファイナルで苦しめられた相手)1人に3P2本を含む10点を5分間で決められ、35-24とされそこで勝負あり。71-87で負けました。

◆vs岩手ビッグブルズ ゲーム2 11月2日(土)@平塚総合体育館

立ち上がりから強いディフェンスで岩手を抑えます。特に前日21得点の#21ローレンス・ブラックレッジには強いマークで第1Q2点に抑えます。その上#55リード、#7堀川竜一、#33グレイがシュートを決め、開始5分強で14-8とリードし、岩手のタイムアウト後も攻め、第1Q終了間際にはおまけで#55リードがブザービーター3Pまで決め、21-8で終了しました。大事なことは得点したことじゃなく、最後の6分38秒間を無得点に抑えたことです。

前日のゲーム後、岩手・桶谷大ヘッドコーチは「ゲームをコントロールするPGを抑えた」と言っていたように#13山田にプレッシャーを掛けオフェンスのリズムを崩させ、ターンオーバーも誘い勝利しました。
それに対し勝久コーチはPG役を#13山田から#3蒲谷に替え、#13山田には得点することを求めました。これがドンピシャリ!!
岩手は想定外のことでパニックとなり、リズムを崩し得点ができなかったようです。

ビーコル課題の第2Q、予想を裏切り日本人3人でスタートです。
またもディフェンスが良く2分21秒間4-3とリードしました。更に#44マーシャルを加えた外国人3人になってから8-7とさらにリードします。4分49秒オフィシャルタイムアウト後、#44マーシャルを下げ#73久山を投入。またも外国人2人vs3人と正念場を迎えます。
ここでディフェンスをがんばったのが#73久山。ゲーム1でゲームハイ23得点の#22ペッパーズを魂のディフェンスでぴったりとマークし3得点に抑えたのが効いて39-23で前半終了です。
まあこれで引き下がる岩手では無いことはわかってます。

後半は立ち上がりから強いディフェンスでビーコルの動きを止め、徐々に追い上げられ残り1分41秒には#14高橋憲一の速攻で48-42とされます。
ここで#73久山が再度活躍を見せます。昨シーズンから取り組んでいるペネトレイトを決め、続けて3Pを沈めると、今度は#55リードがスティールから速攻を決め、ファールを貰いAnd1まで沈め56-42と引き離して第3Qを終了しました。これは大きいですね。
最終Qは岩手に押され気味でシュートが決まらず、59-52とされ重い空気が流れ始めましたが、ここでまたも#73久山が3Pを決め、10点差に戻したのは大きかった。これが勝負の分かれ目!
そして残り5分01秒に#42ジーノ・ポマーレにインサイドで決められてから4分1秒間、岩手を無得点に抑えたディフェンスこそがビーコルの真骨頂!
73-64で勝ち岩手戦を1勝1敗、シーズン成績を5勝3敗としました。

この後、新潟アルビレックスBB(アウェイ)、群馬クレインサンダーズ(ホーム)、富山グラウジーズ(アウェイ)、青森ワッツ(アウェイ)と続きます。
まだ勝敗や順位のことを気にする時期じゃありませんが、とりあえず勝ち越しているので上出来でしょう。年内は五分でも良いと思ってますから。調子を上げるのは、ディフェンスとオフェンスが噛み合ってくる来年くらいではないでしょうか?

16日(土)17日(日)は待望のブンタイ(横浜文化体育館)です。皆さん応援よろしくお願いいたします。

<注釈>
・プットバック:オフェンス・リバウンドを獲りシュートすること。Put Back。
・ブースター:サッカーでいう「サポーター」のこと。チームのファンの人を指します。ビーコルのブースターさんは紳士的で熱心な人が多いので有名です。
・外国人枠3人:オン・ザ・コート・スリーともいい、bjリーグでは第1と3Qは2人、第2と4Qは3人が一緒にプレーできます。
・ATB:Attack the Basketの略。ドリブルで外からリングに向かって攻め込むプレー。
・ボックスアウト:ディフェンス時、相手が外からリバウンドに飛び込んでくるのを防ぐために、身体で止めるプレー。Box Out。
・ローテーション:ディフェンスで、味方が抜かれた時にカバー(助けにいくこと)に行くが、そうなると自分のマークマンがノーマークになるので、さらに違う選手がカバーに行くことやその順序を指す。
・ペネトレイト:ATBと同じ。
・ジャンパー:ジャンプシュートのこと。
・スティール:相手からボールを奪い自分達のボールにすること。パスカットやドリブルをチェックしたりボールを叩いて取ることが多い。
・フローター:ペイント内で、ボールを浮かせるようなアーチの高いシュート。
・ターンオーバー:ミス等で相手ボールになること。Turn Over。
・ゲームハイ:そのゲームで最高個人得点すること(人)。 Game High
・And1:シュート時にファールされ、なおかつそのシュートが入ると、得点が認められた上にフリースローを1本もらえること。2点シュートなら3点取れる可能性もあります。

あんどうたかお プロフィール

1946年生まれ。

月刊専門誌「バスケットボール・イラストレイテッド」の編集長を経て、バスケットボール用品のデザイナーとして活躍。特にキャラクター「あんたかベイビー」のTシャツは一世を風靡した。日本初のバスケット・ユニフォームデザイナーとしても活躍。当時強豪と言われる殆んどのチーム<実業団-大学-高校>に関して何らかのデザインを手掛けている。またスポーツ界では唯一のファッションのコラムを持っていた。

現在は自身のユニフォーム・ブランド「305」を立ち上た。

NBAに関しては「月刊バスケットボール・イラストレイテッド」編集者時代の1966年から連載を執筆。TV解説はNHK BS以前にも東京12チャンネルで1985年から行っており、日本最古のNBA解説者と言われている。

過去にはスポニチウェブサイトのNBAコラムを担当。月刊バスケットボール及び月刊バスケットボール・マガジン等に連載を持っていた。

横浜の中学・高校バスケの指導者、関係者とのつながりが深く横浜及び神奈川県のバスケ事情に精通している。

現在は横浜をホームとするBリーグ「横浜ビー・コルセアーズ」の名誉広報として情報発信やプレス対応などチームの広報活動に力を注いでいる。

また(社)神奈川県バスケットボール協会広報顧問も務めている。

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