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あんどうたかおのバスケにどっぷり

vol.60「ビーコル新チーム」

 皆さん、この「バスケにどっぷり」も今回でVol.60となりました、パチパチパチ! 
 これもひとえに皆さんに読んでいただいたおかげです。ありがとうございますm(__)m

 60回目と言うといつから始まったのでしょうかねー。第 1回目は、右枠内のバックナンバーリストの一番下に有るVol. 1をクリックして下さい。
 ナント2007年 5月 2日Upと書いてあります。 5年以上も前のことです。お読みになれば判りますが「横浜にプロチームを!!」と訴えてます。それが 4年後に実現するとは、それも自分自身が関係者になるなんて、誰が想像したでしょうか!
 それにしてもレパートリーの広さは半端無いでしょう。自分で書いちゃいけないのですが(笑)、下はミニバスから上はNBAやオリンピック、ツインバスケットから横浜市内の大会から世界まで、これだけ幅広くなおかつ深くリポート出来るメディアは他にないでしょう(笑)

 戯言はさておいて、プロバスケット・チームの横浜ビー・コルセアーズ(通称ビーコル)、10月13日埼玉ブロンコス戦@所沢市民体育館、つまりアウェーで今シーズンは開幕します。
 そのbjリーグも昨シーズンから変動があり、エクスパンション(新規加入)として東京サンレーヴスと群馬クレインサンダーズの 2チームが加わり計21チームとなりました。 2チームとも関東のチームということでカンファランス(地区)分けを変えることになり、イースタンだった浜松・東三河フェニックスがウエスタンへ移行となり、以下の様になりました。

【イースタン・カンファレンス】
岩手/秋田/仙台/新潟/富山/長野/群馬/埼玉/千葉/東京/横浜(11チーム)
【ウェスタン・カンファレンス】
浜松/滋賀/京都/大阪/島根/高松/福岡/大分/宮崎/沖縄 (10チーム)


リーグMVPとなったジャスティン・バーレル


ガード(G)の#3蒲谷正之

 さて昨シーズンはファイナルス 3位という上出来の成績だったビーコル、何度か書きましたが、センター(C)にリーグ最長身チェイス・マクファーランド(215㎝)、パワーフォワード(PF)にはリーグMVPとなったジャスティン・バーレル(207㎝)、ガード(G)に#3蒲谷正之(183㎝)、#13山田謙治(180㎝)、#2ドゥレイロン・バーンズ(194㎝)を配したバランスのとれたメンバーでディフェンス主体の良いチームでした。
 このスタメンだけじゃなく、超ベテラン・フォワード(F)#33青木勇人(193㎝)、シュートとディフェンスの得意な#73久山智志(183㎝)、鉄壁のディフェンダー#7木村実(185㎝)、そしてエースキラーの#10マーカス・シモンズ、ゴール下にめっぽう強い#6ファイ・パプ・ムール(200㎝)がスクランブル体勢でベンチに控えている。そうそう終盤でやっと戻ってきた3Pシューター#15堀田剛司(196㎝)とアーリーエントリーで入団した#34前田洋介(190㎝)もいました。

 しかしこのメンバーから、バーレルはNBAへ挑戦しにアメリカへ戻り、ウォリアーズ・チームとしてサマーリーグに参加してましたが、bjからステップアップしてフランスのチームと契約し、チェイスとシモンズは再契約に至りませんでした。
 ということで残ったメンバーは、、、、、、、、、

 日本人は全員残りました。
 そのうえ新たに河野誠司(こうのせいじ)選手と契約しました。
 コアなブースターはご存知と思いますが、彼は昨シーズンビーコル研修生としてチームと一緒に練習していた172㎝と小柄なガードです。

 そして外国人として新たに 2選手と契約をしました。
◆トーマス・ケネディ (Thomas Kennedy)
 201㎝のF(フォワード)で、どこからでもシュートが出来るアメリカのミシガン州出身の25歳の点取り屋で、ビーコルにはいなかったタイプの選手です。
 デトロイト・メルシー大卒業後、オーストラリアとフランスのチームでプレーし、昨シーズンは岩手ビッグブルズで活躍してました。
 得意なプレーは1on1で、ドリブルからのクロスオーバーや外からのシュート、はたまたインサイドへ飛び込んでピヴォットを駆使してシュートとバリエーションに富んだオフェンスを展開します。昨年在籍していたビッグブルズのスタッフは「1on1のオフェンス力はリーグでもトップクラス」と言ってました。

 と言ってディフェンスが出来ない単なるシュータではありません。
 確かに来日した当初はディフェンスにあまり興味が無かったようですが、シーズン後半に入りチームが勝ちだすとディフェンスの重要性を認識して頑張るようになり、終盤の秋田戦では「チーム戦略にはなかったリッキー・ウッズへのマッチアップを、試合後半に自ら志願し、チームの雰囲気を変えて勝ったんです。」とビッグブルズ・スタッフが教えてくれました。
 このゲームこそ、我々が平塚のホーム最終ゲーム後の「打ち上げ」で「カンファレンス 2位確定」という朗報を聞いたゲームだったのです。その選手がビーコル入りするなんて、奇遇ですね!
 そうそう、彼は本当に「バスケ大好き少年」のようです。そして「イケメンと言われると喜ぶ」って違うスタッフが明かしてくれました。会場で「イケメン」と声掛けましょうか!??

【ケネディー昨シーズン成績】
総得点919点(平均18.0)
3P(3点シュート)—91/270(33.7%)
2P(2点シュート)—238/505(47.1%)
D(ダンク)—14
FT(フリースロー)—170/219(77.6%)
Reb(リバウンド)—67/246計313(平均6.1)
AST(アシスト)—66
STL(スティール(相手ボールを奪うこと))—49
BLK(ブロックショット)—8
TO(ミス)—112
PF(パーソナル・ファール)—138
MIN(出場分数)—1697(平均33.3分)
51G(出場ゲーム数)

◆ポール・ビュートラック (Paul Butorac)
 208㎝のC(センター)、日本で新潟アルビレックスBB、秋田ノーザンハピネッツ、高松ファイブアローズと渡り歩いて来て、日本語も上手くコート上でリーダーシップを発揮する選手で、前所属チーム高松の前田コーチは「日本に合う選手」と言ってます。
 208㎝のCと言っても「ガチガチのセンターじゃなく、少し外に出て相手Cを引っ張り出しておいて、ドライブで抜くようなバスケットに向かう選手で、起用で合わせのプレーが上手く、特にスクリーンを掛けてからの合わせが上手い」と前田コーチが言ってました。
 ちなみにお酒には滅法強いようです(笑)

【昨シーズン成績】
総得点760点(平均17.3)
3P—31/133(23.3%)
2P—254/540(46.6%)
D—21
FT—159/247(64.4%)
REB—116/236計352(平均8.0)
AST—60
STL—17
BLK—17
TO—155
PF—125
MIN—1466(平均33.3分)
44G

 二人の新顔が入ってビーコルはどう変わるのでしょうか?
 大雑把に言うと、オフェンスではインサイド中心からアウトサイドを含めたオールラウンドで「どこからでも攻撃出来るチーム」になるのではないでしょうか?
 昨シーズンは遠慮していた#2バーンズはチームとも馴染んできて、積極的に攻撃してくるでしょう。得意の3Pも撃てば、スムーズな動きのペネトレイト(ドリブルで中へ突っ込むこと)で相手ディフェンスを翻弄すると、逆のウィングにはケネディーがボールが来るのを待っているので、相手はどっちかにかたよるることは出来なくなり、ディフェンスし辛くなるでしょう。
 そこに蒲谷が加わり、得意のドリブルからのストップジャンパーや、高いアーチのティアドロップ・シュートを撃ちます。このシューター達を束ねるのが山田謙治です。
 昨シーズンはシューティング・ガードからポイント・ガードへコンバートされ、パスかシュートか模索していた謙治も、これでパスに専念できるでしょう、でも 3人が詰まっても自ら3Pを撃てるのが謙治の特徴です。
 昨シーズンは外からの攻撃が弱かったビーコルですが、今シーズンは解消されますよ。

 一方ディフェンスはと言うと、連携したチーム・ディフェンスが得意なビーコルは新メンバー加入で当初は上手くコンビネーションが取れないかもしれませんが、それは時間が解決するでしょう。
 昨年と違い、今年は開幕まで時間がある上、今月下旬には台湾で行われるABAチャンピオンシップに日本代表として参加するため、集中してゲームをこなすので、早めに欠点も判り、仕上がりも早くなるのじゃないかと思います。
 ABAチャンピオンシップの詳細はここをクリックして下さい。
 今シーズンも応援お願いします!!

2012-2013シーズンのホーム・スケジュール
2012年
11月10日(土)、11月11日(日)・vs信州ブレイブウォリアーズ・スカイアリーナ座間 (座間市)

11月23日(金)、11月24日(土)・vs岩手ビッグブルズ・横浜文化体育館 (横浜市)

12月 1日(土)、12月 2日(日)・vs富山グラウジーズ・平塚総合体育館 (平塚市)

12月14日(金)、12月15日(土)・vs仙台89ERS・会場調整中

12月29日(土)、12月30日(日)・vs東京サンレーヴス・横浜国際プール (横浜市)

2013年
1月 5日(土)、 1月 6日(日)・vs新潟アルビレックスBB・横浜国際プール (横浜市)

1月12日(土)、 1月13日(日)・vs群馬クレイン・サンダーズ・横浜国際プール (横浜市)

1月15日(火)、 1月16日(水)・vs秋田ノーザンハピネッツ・会場調整中

2月 2日(土)、 2月 3日(日)・vs埼玉ブロンコス・横浜国際プール (横浜市)

3月 9日(土)、 3月10日(日)・vs大分ヒートデビルズ・横浜国際プール (横浜市)

日程調整中・vs浜松・東三河フェニックス・会場調整中

3月30日(土)、 3月31日(日)・vsライジング福岡・横須賀アリーナ (横須賀市)

4月20日(土)、 4月21日(日)・vs千葉ジェッツ・平塚総合体育館 (平塚市)

 さてもう一つお知らせしたいことが有ります。

ここでは既に 2度も取り上げましたが、ツインバスケットの関東大会が15日(土)、16日(日)の両日、新横浜の障害者文化センター・ラポールで行われます。


ツインバスケット関東大会 ジャンクスvsワンダラー2


親子でツインバスケ


 この人の指先は曲がったままです。

 ツインバスケットについては右枠内のVol.3及びVol48のツインバスケットをお読み下さい。通常時も手首が曲がったままで、手先が自由に使えず腹筋背筋も使えない人たちが行うバスケット競技です。
 一度見にいらして下さい。選手たちはパラリンピック以上に頑張っています。来年は健常者の車椅子体験や混合ゲームもお願いしようと思ってます。

あんどうたかお プロフィール

1946年生まれ。

月刊専門誌「バスケットボール・イラストレイテッド」の編集長を経て、バスケットボール用品のデザイナーとして活躍。特にキャラクター「あんたかベイビー」のTシャツは一世を風靡した。日本初のバスケット・ユニフォームデザイナーとしても活躍。当時強豪と言われる殆んどのチーム<実業団-大学-高校>に関して何らかのデザインを手掛けている。またスポーツ界では唯一のファッションのコラムを持っていた。

現在は自身のユニフォーム・ブランド「305」を立ち上た。

NBAに関しては「月刊バスケットボール・イラストレイテッド」編集者時代の1966年から連載を執筆。TV解説はNHK BS以前にも東京12チャンネルで1985年から行っており、日本最古のNBA解説者と言われている。

過去にはスポニチウェブサイトのNBAコラムを担当。月刊バスケットボール及び月刊バスケットボール・マガジン等に連載を持っていた。

横浜の中学・高校バスケの指導者、関係者とのつながりが深く横浜及び神奈川県のバスケ事情に精通している。

現在は横浜をホームとするBリーグ「横浜ビー・コルセアーズ」の名誉広報として情報発信やプレス対応などチームの広報活動に力を注いでいる。

また(社)神奈川県バスケットボール協会広報顧問も務めている。

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