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ハマパラ便り

vol.8 「横浜には、知的障害者のサッカーチーム【横浜F・マリノス フトゥーロ】がある! & 全国障害者スポーツ大会のご報告」

 
■はじめに

 「ハマパラ便り」をご覧の皆さん、こんにちは。

 今回は、Jリーグの横浜F・マリノスと、横浜ラポール横浜市体育協会が協働で運営している、知的障害者のサッカーチーム【横浜F・マリノスフトゥーロ】の紹介と、10月13日から15日まで福井県で開催された「第18回全国障害者スポーツ大会」の報告をします。
 
 

■第18回全国障害者スポーツ大会

 一般の国民体育大会(以下、国体)の開催後に行われる、国内最大の障害者スポーツ大会「全国障害者スポーツ大会」(以下、全スポ)が、福井県で開催されました。

 全スポは国体と異なり、47都道府県に加えて、20政令指定都市も選手を派遣するため、全67チームによる競技となります。

 今回、横浜市は個人競技のみの参加(団体種目はブロック予選で敗退)で、44名の選手が各々の種目で熱戦を繰り広げました。

 各チームの参加選手数に大きな相違があるため、単純なメダル獲得数では優劣をつけ難いので、メダル獲得数を延べ参加選手数で割った、メダル獲得率が成績の目安となります。

 横浜市代表チームは、このメダル獲得率が83.33%で、67チーム中、全国第2位となりました(3年連続で第2位です)。


 この成績は、もちろん選手の頑張りが第一ですが、横浜市体育協会や各競技団体の皆さま、また、先月のハマパラ便り10月号でご紹介した、横浜市障がい者スポーツ指導者協議会などによる、さまざまな指導や支援があったことがとても大きいと考えています。

 ご協力いただいた皆さまや、熱い声援を送っていただいた皆さまに、この場をお借りして心よりお礼申しあげます。
 
 

■【横浜F・マリノスフトゥーロ】

 2004年に、国内で初のJリーグ加盟チームによる「知的に障害のある人たち」のサッカーチーム【横浜F・マリノスフトゥーロ】(以下、フトゥーロ)が始動しました。

 Futuro(フトゥーロ)は、スペイン語で「未来」という意味で、将来はこのようなサッカーチームが当たり前のように存在する「未来に向けて…」「未来はきっと…」という願いが込められています。

 主催は横浜マリノス株式会社で、横浜市体育協会及び障害者スポーツ文化センター横浜ラポールが共催しています。

 初年度は40名程度でスタートしたフトゥーロですが、現在は13歳から49歳までの計82名の知的に障害のある選手たちが所属しています(以下は2017年度のデータ)。

(1)年 齢
   ①平均年齢………21.5歳
   ②最年長の年齢…38歳
   ③最年少の年齢…14歳

(2)所 属
   ①社会人60名
   ②学生17名(専門学校生1名/高校生9名/中学生7名)

(3)居 住 地
   ①横浜市内58名
   ②横浜市外19名
   ※横須賀市2・平塚市1・大和市2・川崎市5・相模原市2・東京都6・長野県1

 フトゥーロでは、「サッカーを身近に楽しめる環境の整備と技術の獲得」「障害の有無を超えた活動」を目指し、年間を通じたトレーニング、公式戦への出場、明治安田生命Jリーグ前座試合、主催大会の運営、ボランティア活動などのさまざまな取り組みを、スポンサー数社にも支援していただきながら実践しています。

 主な活動日は、毎週火曜日と隔週の木曜日、土日祝日のトレーニングで、公式戦も含め1年間70日程度です。年間を通じたチームの目標は「参加5つの条件」「チーム7つの約束」と「技術的強化ポイント」として選手に伝え、サッカーの技術だけではなく人間性の向上も重要視しており、指導にはサッカーと障害の特性に精通したコーチングスタッフが携わっています。

 ちなみに、今シーズン、フトゥーロがJリーグの前座試合で日産スタジアムに登場するのは、12月1日(土)14時キックオフ予定の「横浜F・マリノスVSセレッソ大阪」の予定となっています。

 フトゥーロの対戦相手は未定ですが、ご興味のある方は、日産スタジアムへ応援にいらしてください。