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ハマパラ便り

Vol.3 電動車椅子サッカークラブ「横浜クラッカーズ」

 みなさん、こんにちは。4月から始まったハマパラ便りもお陰様で3回目となりました。

 

 第1回は、横浜市における最も大きい競技大会である「ハマピック」のご紹介。

 第2回は、横浜市における障害者スポーツの拠点である「障害者スポーツ文化センター横浜ラポール」のご紹介でした。

 

 今回は、障害者スポーツ文化センター横浜ラポールを拠点に活動している電動車椅子サッカークラブの「横浜クラッカーズ」を、チームの皆さんからご紹介いただきます。

 

 

 はじめまして、私たちは電動車椅子サッカークラブ「横浜クラッカーズ」です。電動車椅子サッカーの競技の説明とクラブの活動をご紹介させていただきます。

 

電動車椅子サッカーとは

 電動車椅子サッカーは、文字通り「電気で動く車椅子(電動車いす)」に乗ってサッカーをする競技です。選手の中には車椅子を自分で漕ぐことが難しいなど比較的重度の障害を持った方も多く、手や顎など自分の動かせる体の部位を使って、ジョイスティック型のコントローラーを操作します。

 

 

 競技は屋内で行われ、ほぼバスケットボールと同じサイズのコート(14~18m×25~30m)が使用されます。ボールは直径32.5cm(7号球)と、標準のサッカーボールよりかなり大きなボールを使用しています。1チーム4名ずつ。男女混合、5歳以上で電動車椅子の操作ができれば参加可能です。(国内ルールでは、公式試合に出場するために身体障害者手帳が必要ですが、障害の有無に関係なく参加できるカテゴリーの大会も開かれつつあります)

 障害の重さにかかわらず、また年齢性別も関係なく仲間とサッカーを楽しむことができる、それがこの競技の最大の魅力です。

 

 

電動車椅子サッカーの見どころ

 電動車椅子サッカーでは、車椅子の足元に金属製のフットガードを装着し、このフットガードや車椅子の側面を使ってボールを操ります。

 

 

 電動車椅子を前後左右に走らせたり回旋させたりする動きだけで、ドリブル、トラップ、キックなどを行うため、繊細な操作による一瞬のボールコントロールが必要になります。

 そして、何より電動車椅子のスピードと、高速回転から出されるスピンキックの迫力も魅力の一つです。ぜひ、実際に見ていただければその魅力がすぐに伝わると思います。

 

国内外の大会(日本選手権大会・ワールドカップ)

 現在、日本国内には、北海道から鹿児島まで40~50ほどのチームがあります。日本一をかけて戦う「日本電動車椅子サッカー選手権大会」が毎年開催され、我がチームは2011年、2013年と全国優勝を果たしています。昨年度の選手権大会からは、これまで行われていた国内ルール(車椅子の制限速度時速6キロ以下)の他に、国際ルール(制限速度時速10キロ以下)のカテゴリーができ、我がチームは10キロカテゴリーの初代チャンピオンの名を勝ち取ることができました。

 

 国際ルールがあることからもわかるように、電動車椅子サッカーは、海外でも行われています。国際的名称をPowerchair Football(パワーチェアフットボール)といい、ワールドカップも行われています。昨年7月にアメリカ・フロリダ州キシミーで開催された第3回FIPFAワールドカップには、横浜クラッカーズからも日本代表に2名選出されました。

 

 

横浜クラッカーズとは

 横浜クラッカーズは、1999年4月、電動車椅子サッカーの競技性をより一層追及していきたいという意志を持ったメンバーが集まり結成されました。横浜ラポールや市内の小学校の体育館をお借りして活動しています。

 クラブの目的は、「電動車椅子サッカーの競技性を追求し、自らの技術力の向上を行うこと」、「電動車椅子サッカー競技の普及を行うこと」としています。

 日本選手権連覇を目指して、日々の練習に励みながら、新たなる可能性を常に模索しています。また、一人でも多くの方に電動車椅子サッカーを知っていただくために、体験会や諸学校での出張授業など普及活動にも力を入れています。

 

 横浜クラッカーズは、1999年のクラブ設立以来「Yokohama Crackers」というチームで活動を続けてきましたが、自分たちの競技力の向上及び、電動車椅子サッカー競技者の裾野の拡大などに目を向け、この春、「Yokohama Crackers(よこはまクラッカーズ)」「Yokohama Red Spirits(よこはまレッドスピリッツ)」という2チームでのエントリーにチャレンジすることになりました。

 クラブとしての思いは一つに、2チーム切磋琢磨しながら、さらなる高みを目指します。

 

【選手募集中!】

 現在、クラブには13人の選手が在籍しており、小学生・中学生・高校生も一緒にプレーしています。体験用の電動車椅子も用意していますので、練習日に来ていただければ体験していただけます。はじめてスポーツに触れる方でも安心して参加できるプログラムを用意していますので、一緒にサッカーしましょう。

 

【クラブの運営を支えるボランティア】

 日頃の活動の大きな支えになっているのが、ボランティアのみなさんです。選手の身の回りのお手伝いや会場の設営など、ボランティアのみなさんのサポートでクラブの活動が成り立っています。電動車椅子サッカーを体験していただいたり、選手と交流しながら気軽に参加していただいたりするような内容になっておりますので、興味のある方は、ぜひご連絡ください。

 

2018年の主な大会

9月17日(日)

神奈川県大会(平塚総合体育館)

 

12月1日(土)、2日(日)

日本電動車椅子サッカー選手権大会2018

第2回日本パワーチェアフットボール選手権大会

(小笠山運動公園 エコパアリーナ 静岡県袋井市)

 

 また、地元横浜では、Jリーグの「横浜F・マリノス」が競技普及に力を注いでくださっており、「横浜F・マリノスカップ」という電動車椅子サッカーの大会が毎年開催され、今年で16回目を迎えます。会場は日産スタジアム近くの「横浜ラポール」です。ぜひ観戦にお越しください。

「横浜F・マリノスカップ 第16回電動車椅子サッカー大会- パワーチェアーフットボール in ヨコハマ -」(10月開催予定)

 

 たくさんの方の声援が、私たちの力になります。サポーター大歓迎です。横浜クラッカーズの応援をお願いします。

 

 

横浜クラッカーズ公式Webサイト

連絡先 電動車椅子サッカークラブ 横浜クラッカーズ

代 表 平野誠樹

E-mail motoki4595@deluxe.ocn.ne.jp

 

 

 

 今回の電動車椅子サッカーのご紹介、いかがだったでしょうか?

 もしご興味を持たれた方だいらっしゃれば、ぜひ一度試合や練習を見に行ってください。迫力のあるシーンに驚かれると思いますよ!

 

 

 さて、次回のハマパラ便りは、障害者スポーツ文化センター横浜ラポールを運営している(社会福祉法人)横浜市リハビリテーション事業団が、毎年開催している、福祉の総合イベント「ヨコハマ・ヒューマン&テクノランド(愛称ヨッテク)」のご紹介を中心にお届けする予定です。

 今年のヨッテクは、7月20日(金)・21日(土)で、会場は例年同様にみなとみらいのパシフィコ横浜展示ホールDとなっています。詳細は次回お伝えしますが、是非ご来場いただけるよう、日程をあけておいてくださいね。