ハマスポ

 
横浜市風景シルエット
 
       
 

ハマスポロゴハマスポ

横浜市風景シルエット
 
注目ワード
 
マンスリートピック

11月「手軽にウォーキングしてみよう」

明日から12月。師走を迎え、厚手の上着で外出する季節になってきます。
今年は、コロナ禍の1年でした。なかなか思うように外へ出歩くこともできず「おうち時間/ステイホーム」や「ソーシャルディスタンス」といった言葉が、「ユーキャン新語・流行語大賞2020」のノミネート語に選ばれたほどでした。

今月は、「ソーシャルディスタンス」を保って手軽にできる運動のひとつとして、「ウォーキング」をお勧めしたいと思います。

ウォーキングは、ひとりでも始められます。思い立ったが吉日で、その時にふらっと出かけることもできます。とはいえ、ウォーキングは「運動・スポーツ」のひとつなので、事前に準備することも大切です。
実際のウォーキングコースを歩いた体験レポートをもとに、ウォーキング入門をトピックにしました。これを読んで、お一人でもお仲間とでも、ソーシャルディスタンスを保ちながら、手軽に楽しくウォーキングに出かけてみませんか!!

 

ウォーキングコースを探して~『ウォーキング初心者が歩いてみました』~

今回は[1964年東京オリンピック]にちなんだコースである、横浜市中区が作成した『てくてくウォークガイドの[桜並木と野毛山の仲間たち(大岡川・野毛山動物園コース)]』を歩くことにしました。

11時30分桜木町駅を出発

大岡川沿いに歩き出すと「SUP(サップ)」をしている皆さんに遭遇

日ノ出町駅で昼食後、横浜市中央図書館わきを通って野毛山公園へ

野毛山公園散策地区を抜けて動物園外周から展望地区を巡るコースでしたが、歩き始めるととても楽しくどんどん歩きたい気分になっていったので、動物園内を散策することにしました。動物園内ではたくさんの動物たちを間近で見られましたが、昭和47(1972)年に廃線となった市電が展示されていたのが驚きでした。
 

動物園をあとにし「野毛のつり橋」を渡ると、そこは野毛山公園展望地区となります。旧野毛山配水池を過ぎると、1964年東京オリンピック「競技会場地記念碑」があります。記念碑には『横浜市は1964年・第18回オリンピック競技大会に際し蹴球バレーボールバスケットボール(予選)の競技会場地として、世界の人々と友好をはかることができました。ここに、その感動を永久に記念します。』と記されています。
当時、横浜で開催した競技は「蹴球(サッカー)、バレーボール、バスケットボール」の3種目で、バスケットボールの予選とはオリンピック出場をかけた最終予選のことです。サッカー会場は三ツ沢公園球技場、バレーボールとバスケットボールの会場は横浜文化体育館でした。
東京2020オリンピックでは、サッカーが横浜国際総合競技場を、そして野球・ソフトボールが横浜スタジアムを会場として使います(横浜市では来年の東京オリンピックに向け、「250 Days to Go! オンラインフェスティバル for Tokyo2020 in 横浜」を開催中です)。
 

「競技会場地記念碑」の先にある「展望台」でひと休み。
ランドマークタワーはもちろん、遠くは横浜ベイブリッジや鶴見つばさ橋まで見渡せる気持ちのいい展望台です。1964年東京オリンピック「競技会場地記念碑」がここに建てられたのは横浜を一望できる場所だったからなのでは、と思いを巡らせました。

野毛山公園ウォーキングを後にして、大岡川に戻る途中で井戸の跡を発見しました。このあと、大岡川沿いの「湧水」に結び付く発見でした。

<大岡川沿いに湧水がある!>と地図で見つけ、江戸初期に埋め立てられた吉田新田近くに、なぜ湧水があるのだろうと思いながら歩いていました。「日ノ出湧水」といい、『この湧水は歴史的に由緒あるもので、古くから地域の生活用水として広く利用されてきました。(中略)この湧水も野毛山が水源と考えられ、起源等は明らかではありませんが、これまで確認されたかぎりでは、東小学校の脇から現在地まで、地中に埋設された鋼鉄管を通じて導かれています。』と案内されていました。先ほど発見した井戸と同じ水脈なのでは?と、歴史に思いを馳せました。

噴水量は豊富でしたが、飲み水には適さないとのこと

途中、動物園散策をしたり歴史にふれたりと、コースどおりとはいきませんでしたが、ゆったり時間を使って無事、ゴールの桜木町駅に戻ってきました。
ゴールしてみると、体を動かすことで気分が高揚して「もっと歩きたい」そんな気持ちになっていました。いつもはなかなか運動をしない方も、「一度歩き出してしまえばウォーキングを楽しむことができる」と思いました。

今回、思い立ったが吉日でコースを検索しその日のうちに、ウォーキング初心者が独り歩きにでかけました。歩きながらの発見や寄り道は、とても楽しかったです。また、一緒に歩く仲間がいると、もっと楽しく歩けることでしょう。

ウォーキング当日の歩数や距離などの情報は、スマートフォンのアプリを使うと便利で、楽しかった記憶と共に記録も残せます。ここまでの歩数は12,756歩。歩行距離は、つい足を延ばし寄り道をした結果なんと8.9kmを歩き、本コースより4km以上多く歩いていました。

 

ウォーキングに出かける前に

さて、はじめに『ウォーキングは「運動・スポーツ」のひとつなので、事前に準備することも大切です』と、書き出しました。ウォーキングに出かける前におさえるポイントをご紹介します。

1.体調に注意しましょう
その日急に歩きたくなった時でも、体調チェックは行いましょう。
今は、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザといった、見えない敵に十分注意しなければなりません。運動をする前の体調チェックに加え、熱が出ていないかなどについてもチェックしましょう。

2.服装や持ち物の準備をしましょう
「歩く」ことを目的としての服装は、「機能性」と「動きやすさ」を重視した服装を心がけましょう。
また、靴選びも大切で、衝撃を十分吸収し足底面のクッションがしっかりしたスニーカーが、良いでしょう。
荷物は必要最低限にして、両手が開く小さめのリュックやウェストポーチなどを使って、持ち歩きましょう。また、薄手のウィンドブレーカーや帽子、サングラス、水筒(ペットボトル飲料)など、季節やお天気に合わせて準備しましょう。

3.ウォーキングコースを探してみましょう
[横浜市内 ウォーキングコース]などと検索サイトで検索してみると、横浜市健康福祉局 「よこはま健康スタイル ~ YOKOHAMA ENJOY WALKING ~」サイトなどたくさん検索できます。歩行時間、歩行距離、経路など、ご自身の体力や出発時間などを目安に、無理のないコースを選びましょう。

4.ウォーキングコースを地図で見てみましょう
よく知っている地名や建物などを目標に歩いたり、見知らぬ土地を歩いて新しい発見を求めて歩いたり。今回ははじめに[1964年東京オリンピック]にちなんだコースを探し出し、コースの地図上にあった「湧水」まで歩くことも目的のひとつになりました。

5.歩き出す前に
実際にスタートする前にはしっかり下肢のストレッチを行いましょう。アキレス腱、ふくらはぎ、大腿の前面・後面の筋肉は時間をかけて伸ばしてから歩き始めましょう。また、歩き終わってからも、疲労回復のために整理体操を行いましょう。

6.歩き方ワンポイントレッスン
・体の中心を通る軸をまっすぐにする意識
・胸を張って、目線は少し遠くを見るように
・肩の力は抜いて腕をふる
・お腹に軽く力を入れる
・かかとから接地する

7.歩行中の注意事項
・こまめに、水分補給をしましょう。
・交通ルールや施設の利用マナーを守って、安全にウォーキングをしましょう。
・2人以上で歩くときには、横に広がらずに歩きましょう。また、大きな話し声で迷惑をかけないようにしましょう。
・スマートフォンを見ながら触りながらの歩行は、危険なのでやめましょう。(※途中でコースをチェックする時は立ち止まり、安全を確認したうえで行いましょう)
・私有地には無断で入らないようにしましょう。
・タバコの吸い殻やゴミのポイ捨ては絶対にせず、ゴミは各自持ち帰りましょう。
・ウォーキング団体などが開催しているウォーキングイベントでは、イベントごとのルールに従って歩きましょう。

 

手軽に始められるウォーキング

ウォーキングコースを探して歩くことの楽しさをお伝えしましたが、ウォーキングイベントに参加してみると、また違った楽しみが見つかるかもしれません。[ハマスポ]では毎月末に、翌月に行われるウォーキングイベントの情報を「お知らせ&トピックス」に「ウォーキング情報」まとめて掲載しています(リンクは、2020年12月実施分)。

初冬は、ウォーキングするにはいい季候です。厚手の上着を脱ぎすて、ソーシャルディスタンスを保ちながら、楽しくウォーキングに出かけてみませんか!!