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    イベントレポート

支える人を知るプログラム

オリンピック・パラリンピック教育推進校である横浜市立万騎が原小学校で、パラトライアスロン米岡聡選手をガイドとして支える椿浩平選手(いずれも三井住友海上所属)が講演を行いました。

パラトライアスロン競技は、障害の種類や程度によってクラスを分け、クラスごとに競技を行います。視覚障害の選手は、3つの種目(スイム、タンデムバイク、ラン)を連続で行い、合計タイムを競います。

パラトライアスロン競技の視覚障害の選手は、視覚のあるガイドと一緒に競技を行うことで安全にレースができます。

 

今回、ガイド役である椿浩平選手が、ガイドはどんな事をするのかをお話しをしてくれました。

 

スイムは、ガイドのお腹と選手の足にロープにつないで一緒に泳ぎます。
ガイドと選手は、普段から一緒に練習などし、日々の積み重ねで、ぶつかることなく同じ方向に泳ぐ事ができ、力を合わせる事で一番早く泳げます。

タンデムバイクは、ガイドと選手の二人で乗ります。
ガイドの椿選手が前に、後ろに米岡選手が乗ります。
二人で自転車をこぎ、スピードをだすため、ガイドも身体能力を上げていかないといけません。

 

ランは、選手と歩幅を合わせて走らなくてはいけません。ガイドと選手でロープを持って走ったりするため、お互いの走るリズムが違うとうまく走れないので、選手のリズムに合わせて走るのは大変です。
また、段差や障害物を避けたり、コースから外れないように指示を出したりします。

 

ガイドとして大事なのは、米岡選手がレースに集中できる場を用意する事だと思います。
今年の2月にオーストラリアの大会(世界シリーズ戦)に出場した時、タンデムバイクでUターンをして、コーナーから立ちあがろうとしたら、バランスが崩れ転倒してしまい、目標にしていた順位に届かず5位という結果になりました。
椿選手は、米岡選手の全てを出し尽くすことができなかったと、ガイドとしての反省点も話してくれました。

【米岡選手から感じたガイドの役割】
目の役割はもちろんですけど、一緒に戦う仲間でもあり、一番心強い味方です。
練習の時や試合会場まで移動、レース中もゴールまでの案内、いろんなことをサポートしてくれる存在です。
一人ではレースに出られないので、ガイドの方がいてくれることで、僕は試合に出られます。そして、一緒に戦ってくれる仲間だと思っています。

 

【実際に児童がガイド体験】
タンデムバイク、ブラインドランを体験した児童は、2人で自転車をこぐと楽にこげた。お互いの協力は必要だと思った。

段差のところや曲るところは、難しかったけど、ガイドの人がサポートしてくれて、よかった。
ガイド役の児童は、障害物があると、サポートするのが難しかった。

 

【児童からの質問】

児童の質問にも答えてくれました。
Q:泳ぐときは、選手にどう合図をしてるんですか。
A:泳ぐときは、事前に二人でコースを確認しています。曲がるとき、泳ぎながら選手の頭を「トントン」と合図しています。
Q:泳ぐときは、どっちが前で泳ぎますか。バラバラの泳ぎをしているんですか?
A:選手と横並びに泳ぎ、選手の力で進まなくてはいけません。
泳ぎは選手と同じです。基本的はクロールです。

 

講演会終了後は、初めて見るタンデムバイクに、たくさんの児童が周りを
囲み、興味津々に見ていました。

 

横浜市では、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた機運醸成の一環として、市立学校へアスリートを招へいし、スポーツ振興を図るなど、次世代を担う子どもたちへのレガシーを遺すための取組を行っています。

東京2020大会横浜市ウェブサイト