ペップトーク『やる気を引き出す魔法の言葉』講演会
10月14日(日)横浜市スポーツ医科学センター中研修室にて、ペップトーク『やる気を引き出す魔法の言葉』講演会が行われ、41名が参加しました。
講師の岩﨑由純先生は、日本コアコンディショニング協会会長、トレーナーズスクエア株式会社代表取締役社長、そして日本ペップトーク普及協会代表理事を兼務されています。
オリンピックでバレーボール選手のサポートを行った経歴をお持ちの岩﨑先生は、日本のアスレティック・トレーナーの先駆者です。
現在は主に、スポーツ、ビジネス、教育現場の指導者にペップトークを伝授するため全国各地で講演活動をされています。
ペップトークは、選手、生徒、部下などを励ますために、監督やコーチなど指導者が試合前(本番前)に使う激励のショートスピーチです。
短く分かりやすく、肯定的な言葉を使い、魂を揺さぶり人をその気にさせるものです。
例えばピアノの発表会前、緊張して手が震えている生徒にどんな声掛けをしたら良いでしょうか。
『どうしたの。緊張して手が震えているんだね。大丈夫。たくさん練習してきたから、きっとうまくいくよ。今日の発表会、思いっきり楽しんでおいで!』
先生にこんな声かけをされたら、勇気が湧き、つい緊張していることを忘れてしまいますね。
緊張している事実を認め、これまでのプロセスを誉め、そして短い言葉で成功のイメージを伝える。これが、ペップトークです。
プロスポーツ選手も、試合前「できるできるできる」とつぶやき、セルフペップトークをしている場面が見られます。
数十年前、小学校に掲示してあった「廊下を走るな!」は、「廊下は静かに歩きましょう」に変わりました。
このように、今の若者を動かすのに必要なのは、命令ではなく具体的な説明です。
指導をするときは問題点を指摘し、できることは褒め、改善点を伝えることが大切です。
受講者は岩﨑先生の話に引き込まれ、頷きながら食い入るように話を聞いていました。
勇気や活力が湧く、とても実りある講演会となりました。
一般財団法人日本ペップトーク普及委員会