オリンピアン・パラリンピアン学校訪問事業~横浜市立山下みどり台小学校~
10月2日(火)、1996年のアトランタオリンピックにサッカー日本女子代表として出場した東明有美(とうめいゆみ)さんが、横浜市立山下みどり台小学校を訪問し、全校児童を対象とした講演会と特別授業(サッカー)を実施しました。
①公演(全学年:336名)
講演のテーマは「夢の力~夢を持って努力することの大切さ」。
東明さんが6歳でサッカーを始めてから、12歳で代表に入るという夢を持って努力したことや、日本代表としてオリンピック出場を果たすまでの道のりを、「私の夢ジェットコースター」と称した図を用いて話しました。
「『なでしこジャパン』を知っている人?」という問いかけには、ほとんどの子どもたちが手を挙げていました。今では知名度が高くなりましたが、そうなるまでに、多くの女子サッカー選手が礎を築いてきたことが伝わりました。
夢を実現するために、あきらめないで繰り返しやってみることや、周りと協力することが大切で、そのためには「夢」と「味方」が絶対に必要であると、力強いメッセージを児童たちへ送りました。そして、「夢」について、2020年東京オリンピック・パラリンピックでは、アスリートと夢の共有を楽しんでほしいと伝えました。
講演後は、児童たちから質問タイム。
「どうしたらサッカーが上手くなりますか?」「オリンピックでは何点とりましたか?」など、さまざまな質問が飛び出しました。
ちなみにディフェンダー(守備の選手)だった東明さんですが、オリンピックではオウンゴールで「1点」とったとのことでした。
②実技(3校時:5年生52名、4校時:6年生66名)
実技指導には、東明さんと同じサッカー日本女子代表として、アトランタオリンピックに出場した内山環(うちやまたまき;写真右)さんが、アシスタントとして来てくれました。
じゃんけんを取り入れたメニューや、ボールを使ったウォーミングアップで体を動かした後、ミニゲームを行いました。
子どもたちからは、「サッカーが苦手で不安だったけれど、皆で楽しくできて良かった」「勝ち負けに関わらず、笑顔でできて楽しかった」などの感想がありました。
今回の授業で、子どもたちひとりひとりが自分の「夢」について考えるきっかけになれば良いと思います。もしかしたら、未来の「なでしこジャパン」が生まれるかもしれませんね。
横浜市では、市内18区35校の小学校及び特別支援学校と18校の中学校に、オリンピック・パラリンピック出場経験者を派遣し、講演や実技指導等の交流を通して、東京2020オリンピック・パラリンピックの機運醸成と、市民とりわけ次世代を担う子どもたちを中心に、より一層のスポーツ振興を図ることを目的に、学校訪問事業を実施しています。