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あんどうたかおのバスケにどっぷり

ビーコルシーズン終了と神奈川県高校バスケ

横浜ビー・コルセアーズ、どうやら19勝40敗(.322)東地区8位という成績で帰港出来ました。
勝敗数だけを見たら、良いとは言えませんが(^^;
ラスト3ゲームを全勝、つまり3連勝したことは褒められるべきだと思います。

 

振り返ってみると、今シーズンは外国人選手との契約時期は前年とそれ程変わりは有りませんが、肝心のヘッド・コーチの決定が1か月位ほど遅くなり、コロナ禍のため来日が遅れ、更に2週間隔離でチーム作りが大幅に遅れてしまい、今シーズンも立ち上がりが良くありませんでした。

ただカイル・ミリング・ヘッドコーチとはアシスタントGMの山田謙治がリモートワークで毎日連絡を取り、考え方を理解していたので、チームに合流しても違和感は少なかったようです。
しかしミリング・ヘッドコーチの基本は「ディフェンス」で、中でもコミュニケーションが大事なゾーン・ディフェンスが主力となっていて、これの習得には数年掛かると言われています。

そのためシーズンの立ち上がりが悪かったのですが、選手達が動きを理解して動けるようになった終盤、やっと結果が出るようになりました。
目に見えて成果が出たのは3月3日(水)vs SR渋谷戦です。これについては前号に書いているので、それをご覧ください。

 

SR渋谷戦が水曜日で、その週末は沖縄へ移動して2連戦。No.7レジナルド・ベクトンとNo.10アキ・チェンバースの2人がけがで欠場という大ピンチでも、ゲーム②ではゲーム①で付いた28点差を72-84と12点差に詰めました。

3月20日(土)vs宇都宮戦ではチェンバースと正PG-No.46生原秀将を欠き66-77で負けましたが、翌日のゲーム②では76-82と6点差まで詰めています。生原はそのあと、全て欠場となりました。

3月27日(土)vs富山とのゲーム①では72-87と15点差で大敗したものの、翌日のゲーム②では第4Qオフィシャルタイムアウトまで78-77とリードし、残10秒にはチェンバースのレイアップで88-92と追い上げました。結局90-96で負けたものの点差は6点。

 

その後は平日水曜日開催が続き、久しぶりの2連戦は4月17日(土)18日(日)vs SR渋谷戦でしたが、ゲーム②の方が点差を広げられる展開となりました。これは前節対戦の3月3日にビーコルが勝ったことからSR渋谷はリベンジに燃えていたため、気合が入りっぱなしでしたね(笑)


シーズン後半に力を発揮しだし、ビーコルを勢いづかせたアウダ

 

そして4月21日(水)アウェーのA東京戦で前半27-43とボロ負けしていたものの、後半はディフェンスがはまり追い上げ54-62と8点差に詰めて第3Qを終え、最終Qではフルコートプレスが面白いように決まりボールを奪い、更にチェンバースが効果的なスリーを決め逆転し82-78とA東京から初の勝利を挙げるというビーコル史上歴史的快挙を達成しました!!

その週末4月24日(土)、25日(日)の千葉2連戦では、2敗したものの善戦でした。
28日(水)は大阪へ移動してのエヴェッサ戦では、あと一歩のところで85-91とアップテンポな展開を逃してしまいました。

ちなみに上記チームは対戦時点で、沖縄30勝10敗西地区1位、宇都宮34勝8敗東地区1位、富山29勝17敗東地区4位と強豪中の強豪チームとの対戦だったことを考慮すると大健闘といえます。
付け加えると、今シーズンで言うと特Aクラスが宇都宮、千葉、川崎の3チーム。琉球、富山、SR渋谷の3チームはAクラス。大阪、三河がA’クラスで名古屋Dがそれに続き、秋田とA東京はシーズン終盤の失速でBクラス。というのが私の中のランキングです。

そうです、対戦相手は強豪チームばかり!!!!

 

そして4月30日(金)初めての横浜武道館、そして最後のホームゲームでNo.25竹田謙最後のホームゲームでした。
相手は東地区での順位が1つ上の新潟アルビレックスです。勝ち数ではビーコルが1勝リードしていましたが、勝率でビーコルが下位になっていました。前回対戦はお互いの開幕戦として、アウェーのシティホールプラザアオーレ長岡で戦い1勝1敗でした。しかし、メンバーが違うので参考にはなりません。

ビーコルとしては、初の横浜武道館開催。横浜武道館は旧横浜文化体育館の斜め裏にあり、スマートでシックな外見と観覧目的で作られたアリーナというイメージで、フロアの引き出し式の席にカップホルダーが付いているなど、グレードアップされているのが嬉しいですね。


そして何より嬉しいのがコートの真上に吊らされたスコア・ボード!
見上げると憧れていたものが「そこ」にありましたね!

ここまで強豪チームと対等に近い戦いをしてきたビーコルにとって、新潟アルビレックスは勝てる相手のはずですが、前々日に大阪でのゲームがあり4月14日(水)から28日(水)までの14日間で7ゲームというタフなスケジュールで疲れが出ていたのでしょうか、ディフェンスの切れが悪く、87-85でどうにか17個目の勝ち星を得ました。
これでチーム最多勝利数タイまであと1勝!

 

5月1日(土)ホーム最終ゲーム、つまり竹田のホーム最終ゲームは彼がスターターに起用されました。別に彼の花道を飾るためではないと思います。これまでもたびたびスタメンになっていますから。
前半は38-36の五分の戦いで、後半もアップダウンは有ったものの第4Q 66-66でOTO(オフィシャルタイムアウト)明けからビーコルがスパートしました。
その幕を切ったのがベクトンのFT(フリースロー)です。シーズン平均で47%という超低確率です(^^;
そのベクトンが2本とも決めたのです。これで盛り上がりましたね!
もっとも直近7ゲームでは、14/22(63.6%)と相当確率が高くなっていたことを報告しておきましょう。

更に、スクリーンを使ってカーターがスリーを決め、続いてのディフェンスではベクトンが新潟のパスをスティールし竹田に渡し速攻を仕掛けます。竹田はレイアップに行きますが、元海賊のジェイソン・ウォッシュバーンがリング上空でボールを叩きます。しかし、基本通りフォローしていたベクトンがプットバックダンク(シュートミスで跳ね返ったリバウンドをそのままダンク)し、73-66としたところで新潟がCTO。

次の新潟のオフェンスで、今度はNo.30須藤昂矢が相手の長いパスをカットしボールを奪い、セットを組み、スクリーンからカーターがきれいにスリーを決め76-66と10点差に離し、勝負あり!
84-70でホーム最終戦を勝ち、チーム最高勝利数18を挙げました。

 

そして5月5日(祝)、20-21シーズン最終ゲームです。互角の立ち上がりから得意のディフェンスが効いて41-32でハーフタイムを迎えましたが、第3QでA東京のディフェンスに戸惑い逆転されたものの、最終QにNo.1パトリック・アウダの活躍で73-71と勝利!!
Bリーグになってからチーム最多勝利となる19勝を挙げるとともに、竹田のラストゲームを勝利で祝しました!

竹田に関しては多くのところで動画やコメントが発表されているのでそちらを参考にしていただきましょう。
私が見る感じでは、シュートが良く入るとか特にうまい訳ではないが、当然下手ではない。ベテランなのだからもっとずるさがあっても良いと思うが、自然体で真面目なのが竹田謙。


新潟ゲーム②第1Q開始1分半 新潟-ウォッシュバーンから五十嵐へのパスを竹田がスティールし速攻へ持ち込み、走り込んできたカーターへパスし、そのままダンク!!

ディフェンスがうまいことは大きな特徴と思います。以前書きましたが、オフェンスとの間合いの取り方ががうまく、外からのシュートもさせないし、ATB(ドリブルでリングにアタックすること)もさせないという、微妙な距離を保ってます。

竹田に関してミリング・コーチはこう述べています。
「ミスが無い。怖がってプレーしていない。安定性がある」

さて来シーズンのビーコルはどうなるのでしょうか??
来シーズンは降格が無いので、しっかりとチーム作りをして欲しい。

そのためにはコーチと主力選手(外国籍選手も含む)は残すこと!!

 

Bリーグの強豪チーム、前述の特AクラスやAクラスの宇都宮、川崎、千葉などを見ればわかるように、替えるのは数人程度で、コーチも長く勤めていることが多いことが共通してます。
そうすることでチームの伝統や歴史というものが作られます。特にコーチは、成績が悪いからと言って毎年のようにすげ替えていたら絶対に強くならない。一昔前の日本バスケットボール協会と同じ体質になってしまいます。

強豪と言われるチームはディフェンスが強い。川崎の現GM北が監督時代にズーっと私に言い続けていたのが「川崎(東芝)はディフェンスのチームですから!」

 

今シーズンのBリーグの平均失点と成績を比較するとそれが良く判ります。
平均失点の少ない順に並べました。

確かに失点の順位だけではバラつきがありますが、上位チームは失点が少ないことが判ります。
更に得失点差(得点-失点)を見ると歴然ですね「得失点差=順位に反比例」。
「失点数=ディフェンス力」とは直接結びつかないのは、チームのテンポやリズムの早さ(回数)が関係するからで、テンポが早いチームはディフェンスの回数も増えるため、当然失点も増えるからです。

 

話を戻しましょう。
強いディフェンスと言うのは強いプレッシャーを掛けるだけでは無いのです。強いだけのディフェンスはもろい面もあるため、組織で守る必要性が高くなります。終盤のビーコルはこの「組織で守る」、専門的に言うと相手のプレーを先読みしてパスをカットしたりシュートを困難にさせたり、トラップ(Wチームのわなを仕掛るなど)やその後のローテーション(マークマンを変えていくことや替え方の順番)がうまく出来るようになったからです。
しかし、これを続け強化するためには時間が掛かり、1シーズンでは足りません。
だから同じ指導者、同じ選手で数シーズンは戦う必要があるわけで、それが出来るチームが強くなるのです!

 

 

■令和3(2021)年度神奈川県高校春季大会兼第75回関東高校選手権大会神奈川県予選会
昨年は新型コロナのため行われなかったこの大会、今年は新人戦が開催されませんでしたが、今回は関係各所の多大な努力と協力で開催が出来ました。

4月10日(土)から始まった、東西南北4支部の男子185チーム女子166チームでの予選から勝ち進んだ男女各24校に、シード各8校を加えた計各32校で行われ、男子は6月5日(土)、6日(日)に千葉県船橋市総合体育館、女子は6月12日(土)、13日(日)に群馬県ぐんまアリーナで開催予定の関東大会出場を目指し、熱戦が展開されました。
ただ、コロナ禍で満足な練習が出来ていないようで、各チーム満足できるゲームではなかったようです。

※上記でチームとしたのは、部員数不足などで数チームが合同して出場しているケースが有るため、「校」ではなく「チーム」と表記しました。
男女共5チームが本大会へ出場できるため、最終日5月4日(祝)の寒川総合体育館では、決勝戦と3位決定戦に加え5位決定戦も行われました。

 

【女子】
・5位決定戦 星槎国際湘南高 73-63 県立横須賀大津高
順位戦で県立旭高を84-44で下した星槎湘南が、94-60で法政大学第二高を下した横須賀大津と対戦し、後半突き放し73-63で下し、関東大会出場を決めました。

・3位決定戦 東海大学付属相模原高 97-77 白鵬女子高
法政二高を83-50で下し準決勝でアレセイア湘南高に63-84で敗れた白鵬女子と、県立旭高に97-54で勝ち準決勝は47-70で鵠沼高に敗れた東海相模の対戦となりました。前半は長身イゼ・ヴァネッサのインサイド(I/S)攻撃で42-36と白鳳女子がリードするものの、後半東海相模はスリーで追い上げ逆転し、その後はI/Sを重点的に守り97-77で東海相模が勝ち、3位に。

・女子決勝戦 鵠沼高 78-54 アレセイア湘南
立ちあがりはアレセイアがリードしたものの、鵠沼はディフェンスを強めミスを誘い逆転し、その後も強いディフェンスでアレセイアのインサイドNo.6ジャファリ伶奈(3年175㎝)を抑え、攻めてはNo.6横山季晴(3年164㎝)のスリーやNo.7後藤葉の佳(3年174㎝)のインサイドで得点し、78-54でアレセイアを下し優勝しました。

 

【男子】
・5位決定戦 法政二高 63-60 湘南工科大附属高
順位戦で87-81で東海相模を下した湘南工科(テック)と、県立厚木北高を106-73で下した法政二高の対戦で、後半10点差を齋藤裕太のスリーで追い上げたテックだったが、最後は集中力が切れ63-60で法政二高が勝ち、関東大会出場は法政二高が出場を決めました。

・3位決定戦
横浜清風高に新型コロナ陽性者が出たため、ゲームは無くなり、アレセイア湘南と清風の両校とも関東大会出場となってます。

・男子決勝戦 桐光学園 89-68 県立上溝南高
ダークホースの県立上溝南高(上南)は前日の準決勝vs清風戦が無くなりましたが、対戦していても勝っていたはず、と多くの先生が言っていたほど力のあるチームです。高さは無いものの、キャプテンNo.4今野海輝(3年175㎝)を筆頭にNo.5本木幸介(3年180㎝)、No.8安藤祐人(3年180㎝)とスピード、パワーとシュート力を持った選手が集まりました。
しかし桐光も、ポイントガードNo.5谷口律(3年176㎝)を中心に、角田十希(3年186㎝)、前田健冴(3年181㎝)No.7オドゲレル・トルガ(3年180㎝)と動けてスピードとシュート力を持った選手が多い伝統校ですが、昨年は上級生が主力だったため、実戦経験が少ない。
立ちあがりから桐光は個人プレーで得点を重ねるのに対し、初決勝戦という緊張のためか上南はシュートが入らなく大量リードを奪われる。しかし点数こそ離れるものの、上南は最後まで強いディフェンスと1対1で対抗していたのが印象に残りました。


<あんたかFaceBook5月4日掲載動画 桐光学園(白)vs 県立上溝南高(黒)>

今大会の結果は下記サイトでご覧になれます。
一般社団法人神奈川県バスケットボール協会
令和3年度神奈川県高校春季大会兼第75回関東高校選手権大会神奈川県予選会
関東大会県予選会結果0504.pdf (161.5KB)

あんどうたかお プロフィール

1946年生まれ。

月刊専門誌「バスケットボール・イラストレイテッド」の編集長を経て、バスケットボール用品のデザイナーとして活躍。特にキャラクター「あんたかベイビー」のTシャツは一世を風靡した。日本初のバスケット・ユニフォームデザイナーとしても活躍。当時強豪と言われる殆んどのチーム<実業団-大学-高校>に関して何らかのデザインを手掛けている。またスポーツ界では唯一のファッションのコラムを持っていた。

現在は自身のユニフォーム・ブランド「305」を立ち上た。

NBAに関しては「月刊バスケットボール・イラストレイテッド」編集者時代の1966年から連載を執筆。TV解説はNHK BS以前にも東京12チャンネルで1985年から行っており、日本最古のNBA解説者と言われている。

過去にはスポニチウェブサイトのNBAコラムを担当。月刊バスケットボール及び月刊バスケットボール・マガジン等に連載を持っていた。

横浜の中学・高校バスケの指導者、関係者とのつながりが深く横浜及び神奈川県のバスケ事情に精通している。

現在は横浜をホームとするBリーグ「横浜ビー・コルセアーズ」の名誉広報として情報発信やプレス対応などチームの広報活動に力を注いでいる。

また(社)神奈川県バスケットボール協会広報顧問も務めている。

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