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あんどうたかおのバスケにどっぷり

vol.148 勝てないビーコルとオールジャパン


 
 
明けましておめでとうございます。

 令和初のお正月です。一昔前までの日本バスケ界は「お正月=オールジャパン」全日本総合選手権大会とか天皇杯皇后杯とか、人によって言い方は違いますが、高校生も含めた全ジャンルの一発勝負のトーナメント方式による「日本一を決める大会」です。

 通常は2日から、時には元旦開催もあり、第1週の日曜日が決勝、そして翌週の成人式が「日本リーグvs学生オールスターゲーム」と決まってましたね。

 そしてその前の年末は、高校生のウィンターカップがありました。高校選抜大会と呼ばれていて、3月末に行われた時もありましたね。

 今年は、そのウィンターカップに神奈川県代表は男子・東海大相模高(以下東海)、女子・アレセイア湘南高(以下アレセイア)の2校が出場しました。

 アレセイアは1回戦、県立佐賀東高を85-45で下しました。2回戦で留学生のいる京都精華学園に83-92で敗れましたが、ビッグマンがいなくてもそこそこやれるところを見せてくれました。噂では、張コーチは今年度で辞めるとか、残念ですね。

 一方、男子の東海は、1回戦で京都府代表東山高と対戦しました。留学生を擁する、呼び声高いチームです。東海は元々スリー(3点シュート)が得意で、入り出したら止まらなくなり、逆転するケースが多いチームでした。

 ところが、ゴール下にディフェンスの上手い留学生がいるため、東山のディフェンスは外に強く当たり、楽にはスリーを撃たしてくれず、ズルズルと点差を開かれ59-98で散りました。もう少しリング、いや留学生にアタックした方が良かったと思います。県内のチームが応援に行っていただけに残念でした。
 
 
 
◆横浜ビー・コルセアーズ◆

 昨年12月8日(日)vs新潟に67-63で勝利して以来、勝てません。第16節終了1月5日時点で7勝20敗(勝率.259)で中地区5位です。

 なぜ勝てないのか、検証してみましょう。

 得点が低い。

 リーグ平均が77.0なのに対し、ビーコルの平均得点はリーグ14位で72.6点なのです。低すぎますね!!

 下のグラフは各選手の平均得点です。

 ご覧のように、3人の外国人籍選手の得点がずぬけていて、チーム得点の約半分を占めています。

 No.7レジナルド・ベクトン(206㎝通称レジー)と復帰してきたNo.45ウイリアム・マクドナルド(206㎝通称ウィル)はインサイド(ゴール下付近フリースロー・レーン内、以下I/S)に強く、新メンバーのNo.00ジェームス・サザランド(203㎝通称ジェームス)はスリー(3点シュート)が得意なフォワードタイプ。

 この3人に続く日本人No.10アキ・チェンバース(190㎝通称アキ)は、パス回しからのスリーが得意なのと、速攻やATB(Attack The Basket、ドリブルでリングに攻め込むプレー)時にディフェンスに付かれながらもネジ込んでくるガッツある選手です。

 キャプテンNo.21田渡凌(180㎝通称リョウ)は、積極的なドライブや、フワッとボールを浮かせるフローター・シュートが得意で積極的なPG(ポイントガード)です。最近は調子の波が大きく、得点が落ちているのが気になります。10点にはあと少し・・・。

 下のグラフを見てください。ビーコル直近5ゲーム平均vsリーグ平均を比較しました。

 リーグ平均が77.0点なのに対し、ビーコルは72.6点で3.8ポイントも低くなっています。Stats(得点やシュート、リバウンド、アシストなど数値の統計です。以下スタッツの数字は 1ゲーム平均のものとなります)を見ると一目瞭然です。

 スリー部門が弱いですね。3PA(3Pシュートの試投数)が1ゲームで3本近く少なく、確率も2ポイントほど低いため、決まった数も1.5本少ない。つまり1ゲーム当たり4.5点少ないということです。

 しかしその分、2点シュートは10本近く多く撃ってますが、残念なことに確率がそれほど高くないので、決まった本数は2本多いだけ。つまり4点多いということですが、スリーが-4.5点なのでフィールドゴールだけでは-1.5点ということになってしまいます。

 フリースロー(以下FT)はもっと悲惨です。

 もらった数が少ない上に確率が6割に届きません。

 シュートの全カテゴリーで確率が悪い、つまり「シュートが下手」なんです。

 ここで個人得点のグラフに戻って下さい。

 茶色の枠で囲った「得点を期待したいグループ」のNo.32エドワード・モリス(203㎝通称エド)は3.5点となっていますが、最近5ゲームでは手堅くI/Sやスリーも決めたりして、得点を6.0点に伸ばしています。

 期待したいのは、No.46 生原秀将(180㎝通称シュウ)とNo.46秋山皓太(188㎝通称AK)です。一時シュートに対してためらい気味だったAKも、最近大分シュートするようになり、当初のAKらしくなってきました。
 

 本来ならここにNo.2橋本尚明(182㎝通称ハッシー)がいるはずなのですが、足の甲の故障で12月中旬から欠場しています。ガードが手薄になり、リョウとシユウに余計な負担が掛かるだけではなく、得意なスリーで外からの攻撃が弱くなりました。更に良いディフェンダーでもあるので、チームの痛手は大きいですね。
 


 

 そんな中、No.16牧全(188㎝通称ゼン)が頭角を現してきました。元々はシューターで、良いディフェンダ―として北海道で活躍していました。ビーコルではAKとポジションが被り、AKに先を越され出番は多くはありませんでしたが、ハッシーの怪我もありディフェンダーとして出場しました。12月22日(日)千葉②で、10分間の出場でスリー1本を含む10点を挙げ、やっとヘッドコーチのトム・ウィスマン(通称コーチ・トム)に認められ、それまで5.4分だったプレータイムを倍近い9分半迄伸ばし、得点も倍の4.0点と高くチームに貢献しています。

 もっとも彼に言わせると「得点よりディフェンスの評価の方が嬉しい」とのことです。

 ハッシーは、オールジャパンとオールスター休暇明けから出場できそうなので、楽しみです。

 とはいえ得点が少ないのは事実で、数字的にいえば上記の「得点を期待したいグループ」のシユウ、ハッシー、AK、ゼンたちに各ゲームでスリーを1本余計に入れてくれれば良いだけのことなんです(笑)

 4人が3点ずつ多く得点すれば、12点プラスされ84点となり、得点ランクでは1位SR渋谷に次ぐ2位になれます!!

 話を元に戻しましょう。

 得点が少ない、単純にいえばシュートが入らないということです。

 では何故入らないのか?

 攻め手が単純なことが挙げられます。新外国人が合流して1か月程度では、プレーの幅が狭くなります。フォーメイションにしても、何百回も練習したりゲームで実践したりしてやっとスムーズに出来るようになるものなのです。

 ましてコンビネーション・プレーのような、阿吽の呼吸を求められるものは数年かかります。

 I/Sの選手から、外の選手へ出すパスをアウトレット・パスといいますが、センターへボールを入れ、ディフェンスを引き付けて外にパスするプレーを、インサイド・アウトと呼びます。ディフェンスを混乱させるプレーですが、更に外の選手が、同じ外の選手へパスを繰り返し、ノーマークにするパス・ワークは高等戦術で、ビーコルではなかなか見ることができません。

 理由はいくつかありますが、I/Sで1対1でプレーを仕掛けても、外の選手が立っていることが多く、パスをさばけないことや、パスを出してもスリーを決められないことが多いのです。

 シュートが入らないと判れば、相手ディフェンスは外へ広がるより、シュート確率の高い中側を強く守ってくるのは当然ですね。そうするとI/Sの選手が動きづらくなり孤立化してしまい、シュートも苦しくなります。

 だからスリーをもっと決めて欲しいのです。

 弱いのはオフェンスだけではありません。ディフェンスも弱いですね。上のグラフを見ると一目瞭然ですが、27ゲームでの失点は80.1点ですが、直近の5ゲームでは86.8点にもなります。

 現在のビーコルのディフェンスはどうなっているのでしょうか?

 基本はマンツーマン(以下M2M)ですが、時々ゾーン・ディフェンス(以下ゾーン)を敷きます。これが良い結果を生むことがあります。それはうまいディフェンスをするからです。うまいディフェンスとは、プレーやパスを要所要所で抑えることです。

 基本的にゾーンはI/Sを固めるため、外は穴が開くことが多々あり、うまいパス回しをされると、追いつけずノーマークになります。そしてスリーには弱いところがあります。

 年末の三河戦でもゾーンを敷いたのですが、三河の鈴木コーチは「うちはスリーの得意な選手が多く、ゾーンは全然怖くなく対策も立てていません」といっていたように2ゲームで17/38、成功率44.7%はリーグ平均34%を大きく上回り、連敗を喫してしまいました。

 それではM2Mではどうなのか?

 以前も書いたと思いますが、ボールマン(ボール保持者)特にガード陣に対するプレッシャー(強く密着する)が弱く、その隣に位置する選手に対するディナイ(ボールを持たせないようにボールマン側に密着する)も弱いので、相手はパスやシュートがしやすくなります。

 Bリーグになってから、全体的にガード陣へのプレッシャーは強くなっていましたが、今シーズンは特に強くファールギリギリまで密着するチームが多くなり、良い成績を上げています。

 12日(日)のオールジャパンでの、SR渋谷のディフェンスは強かったですね。それもベンチ・メンバーのディフェンスが輪をかけて強く、かなり川崎の体力をそぎ落としていましたね。

 まあ他のチームのことはどうでも良く、ビーコル・スタイル独自のディフェンスでいくのも良いでしょう。

 しかし、それが自分たちのオフェンスに悪い影響を与えるとしたら、問題は別ですよね?

 ディフェンスの強いチームは、普段の練習で強いプレッシャーを掛ける練習をしています。となれば、当然相手するオフェンス側は、強い当たりに慣れたり順応したりするはずです。そうなれば、ディフェンス側はより強いプレッシャーを掛けることをコーチから要求され、もっと強いプレッシャーを掛ける、そこでプラスのスパイラルが働くのではないでしょうか!?

 ビーコルにはそれが無いのですね・・・。

 ゾーンに関していうと、M2Mに比べて約束事が多く、良いディフェンスをするには動きも大変で、長い練習時間が必要です。外国人は合流して2か月も経ってないので、うまく機能してないのです。

 ディフェンスでもオフェンスでももう少し時間が欲しい所です。

 ただ1月の半ばですからね、毎シーズン繰り返している感じですね・・・。

■ビーコル次回ホームゲーム
1月22日(水)19時05分 @トッケイセキュリティー平塚総合体育館
vs川崎ブレイブサンダース ゲームガイドはこちら
 
 
 
◆オールジャパン◆

 女子は圧倒的な強さで、JX-ENEOSが7年連続24回目の皇后杯優勝を決めました。高田真希擁するデンソーもブローアウトされましたね。

 男子は神奈川県Bリーグチーム川崎ブレイブサンダーvs同じくサンロッカーズ渋谷との決勝でした。

 川崎は同じ中地区、SR渋谷は前の週に戦ったばかりのチームで、66-87、69-91と連敗したばかりです。

 川崎は、篠山竜青と藤井祐眞の主力PGが欠場というピンチながら、決勝進出は見事です。

 SGの辻直人を即席のPGに仕立てたのが功を奏し、スリーも順調でしたが終始追いかける展開で、メンバーが少ない中での3連戦の疲れが出たのか、スリーが得意な長谷川のシュートが決まらず苦しい。

 通常川崎は、第3Q終盤から第4Q始めはスタメンを休ませていましたが、この日はベテラン・シューターのニック・ファジーカスを休ませることをせずに突っ走りました。しかし、やはり疲れが終盤にでてきて、シュート・ミスが多くなり追いつけず、接戦の末78-73で渋谷が5年ぶり2回目の優勝に輝きました。

あんどうたかお プロフィール

1946年生まれ。

月刊専門誌「バスケットボール・イラストレイテッド」の編集長を経て、バスケットボール用品のデザイナーとして活躍。特にキャラクター「あんたかベイビー」のTシャツは一世を風靡した。日本初のバスケット・ユニフォームデザイナーとしても活躍。当時強豪と言われる殆んどのチーム<実業団-大学-高校>に関して何らかのデザインを手掛けている。またスポーツ界では唯一のファッションのコラムを持っていた。

現在は自身のユニフォーム・ブランド「305」を立ち上た。

NBAに関しては「月刊バスケットボール・イラストレイテッド」編集者時代の1966年から連載を執筆。TV解説はNHK BS以前にも東京12チャンネルで1985年から行っており、日本最古のNBA解説者と言われている。

過去にはスポニチウェブサイトのNBAコラムを担当。月刊バスケットボール及び月刊バスケットボール・マガジン等に連載を持っていた。

横浜の中学・高校バスケの指導者、関係者とのつながりが深く横浜及び神奈川県のバスケ事情に精通している。

現在は横浜をホームとするBリーグ「横浜ビー・コルセアーズ」の名誉広報として情報発信やプレス対応などチームの広報活動に力を注いでいる。

また(社)神奈川県バスケットボール協会広報顧問も務めている。

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