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あんどうたかおのバスケにどっぷり

vol.114「ビーコル6連敗、高校バスケット」

 

 

 

 今がまさに三寒四温で寒くなったり温かくなったり、体調を崩しやすい時期ですね。横浜ビー・コルセアーズ(以下ビーコル)も体調を崩してしまいました。

 

 好調だった1月を過ぎ2月の立ち上がりは、1月初めの全日本総合選手権大会で優勝し日本一になった千葉ジェッツとの対戦でした。

 

 幾らビーコルが好調とは言え、簡単に勝てる相手ではないことは誰でもが認めています。しかしその一般常識を覆すのがビーコルの「横浜海賊」たる所以です!!

 

 

 

【2月4日(土)横浜国際プール】
 滋賀に2連勝して勢いに乗るビーコルは、立ち上がりから積極的な攻撃とディフェンスで第1Qを16-10とリードして終了。その後は追いつかれリードされ、追いつき離されという展開で52-53の1点ビハインドで最終Qへ。

 

 #10パプ(ファイ・パプ月瑠)のI/S(ゴール下近辺)の活躍で、5点差を付けたもののまたも追い上げられ、残2分50秒66-64と2点差に急追されたところでCTO(タイムアウト)。この苦しい時にパプがリバウンドを頑張り、ファールされFT(フリースロー)を2回得ました。

 

 パプというと、ビーコル・ブースターさんはよくご存じですが、FTの成功率が29%で大の苦手。ちなみにBリーグの平均FT成功率は72.3%です。

 

 この日はそれまでに4本のFTを得て、1本だけしか決めてません。しかしここで4本のFTを得て、実に2本も決めたのです。リードを広げたと言うことも有るでしょうが、パプがFTを決めたと言うことの方がブースターさんは嬉しかったようで、大声援でした。

 

 その後パプがシュートフォームからゴール下に居た#42Jウォッシュ(ジェイソン・ウォッシュバーン)へパスを通し、Dunk(ダンクシュート)で70-67と3点のリード。あと47秒を守り切りたい!

 

 強いディフェンスで千葉にタフショット(万全の体勢では無いシュート)を何本も撃たせるものの、リバウンドがリングや手に弾かれボールを奪うことが出来なく、守りっきりの嫌なムード、と思った瞬間、3Pラインからかなり遠い場所から、#2富樫が3Pショットを撃った。

 

 直前の3Pは外していたものの今度は奇麗にボールがリングを通過、同点にされた!! 流石NBA経験者。

 

 残り時間は1.7秒。

 

 当然ビーコルはCTO。勿論ここでの作戦は、チームのエース#1タク(川村卓也)に撃たせることです。第4Q2分を切った時点でのCTOなので、再開はビーコルコート右サイドラインからのスローイン。

 

 #0マーシー(細谷将司)をおとりにし、左ローポストのタクがライン沿いに動き、右ローポストのJウォッシュがスクリーンを掛け、マークしていた#27石井をブロックしてノーマークになると、スロアーの#2カズ(高島一貴)からボールが渡り、振り向きざまにシュートを撃つ!

 

 千葉#16アームストロングの指の僅か数cm上を通ったボールは、リングのど真ん中を通過!!

 

 72-70のブザービーター勝利でした。単なるブザービーターじゃありませんよ、相手は日本一のチームですよ!!

 

2/4 B1 横浜 vs. 千葉 ハイライト (クリックすると動画がご覧いただけます)

 

 

 このゲームに勝ってホーム6連勝したものの、ゲーム②では終了直前にJウォッシュが右足首を捻挫しました。翌週の秋田戦はJウォッシュ抜きのため連敗し、さらに翌水曜日の三遠ネオフェニックス戦では、カズが背中を痛め欠場し、そのゲームでマーシーも肉離れを起こし途中退場と言う散々な目に遭い、その週末の札幌でのレガンバ北海道戦も連敗となり、9日間で5ゲームというNBAより過酷なスケジュールを乗り切れず、一気に6連敗で北海道と並び降格圏と言う暴風雨の中へ突入してしまいました。

 

 しかし連敗の原因はJウォッシュ、マーシー、カズ等主力3人の欠場なので、想定内とも言え、それほど心配してません。

 

 #42Jウォッシュの欠場は、平均17.1得点するチームNO.1ポイントゲッターが居なくなるばかりか、外国人が1人減り、外国籍は#4JP(ジェフリー・パーマー)と、帰化枠パプだけとなり、この二人への負担が重くなってしまい、さらにパプの帰化人枠が有効に使えなくなり、大きなアドバンテージが消えたのも大きな敗因のひとつであります。

 

 この3人の平均プレータイム(出場時間)は、Jウォッシュ29.1分+マーシー28.1分+カズ22.1分で、チーム全体の40%に当たります。また得点でも、Jウォッシュ17.1点+マーシー9.2点+カズ4.5点の計30.8点で、チームの38%を締めており、この3人の欠場は大きな打撃を与え、チーム平均得点が13点も下がってしまいました。

 

 特にJウォッシュのI/S(ゴール下周辺)での得点が無くなることで、相手ディフェンスが外へ広がり、3Pシューターにプレッシャーが掛かり、さらに3Pが得意なマーシーも居ないとなると、外からの得点が少なくなるという弊害が起こりました。

 

 ディフェンスでは、I/Sに長身Jウォッシュが居ないことで相手センターに得点されやすくなり、秋田戦でもI/Sをかなり攻め込まれました。

 

 そして、エースキラーとして相手の得点源のG/Fをディフェンスする#2カズの欠場は、他選手への負担が重くなります。

 

 とは言え、悪いことばかりではありません!

 

 それは今までベンチを守ることが多く、プレータイムが短かった選手が活躍出来たことです。

 

 その筆頭が#5アレク(湊谷安玲久司朱)です。元々スタメンで立ち上がりからプレーした方が本領発揮するタイプと言われてましたが、スタメン抜擢となり、本来のプレーが出るようになり、良い所でシュートを決め、彼の平均得点が8点以上も上がりました。

 

 

 

 

 #33キイチ(喜久山喜一)は積極的にシュートに行き、#7リュウイチ(堀川竜一)もディフェンスやリバウンドで持ち味を生かしています。

 

 さらに5ゲームで30分と大幅にプレータイムを獲得し、得意の3Pも5本、2Pは8本と積極的にシュートに行った特別指定選手の#21ジョー(満田丈太郎)の存在も大きいです。ディフェンスも堅実でチームに馴染んできたのが嬉しいですね。もっとプレータイムを与え活躍を期待したいところです。

 

 さらにさらに、元々スタメンPGの#13ケンジ(山田謙治)は、シュートこそ不安定だったものの、ゲームコントロールは定評のあるところです。また不調が続いた#3カバ(蒲谷正之)もシュート感が戻り、ディフェンスでも貢献しました。

 

 中でも大活躍だったのが#25ケン(竹田謙)で、これまでは3Pのイメージが無かったケンが、5ゲームで9本も撃ち7本決め、平均得点3.3が8.4点と大幅アップしたばかりか、チームが得点を取れない場面で決めたことが何度も有りました。このようにベテランの活躍が大きかった5戦でした。

 

 

 


ビーコルvs三遠戦 2月22日Tip off

 

 

 

 次回ホームゲームは、3月11日(土)12日(日)横浜国際プールにおいて、琉球戦です。
 詳細はこちら → 3月11日‐12日 琉球戦 観戦ガイド

 

 

 

 

◆高 校 新 人 戦◆
 ウィンターカップ(以下WC)が終わってひと月も経たないうちに、神奈川県高校新人戦(2年生までが出場)が始まり、WCに出場したチームは大変です。この大会は、関東新人戦への予選も兼ねており、男女ともに上位2チームが出場出来ます。

 

 

●男 子
 WC第1シードで出場の桐光学園高(以下桐光)は、3回戦で県立横浜緑ヶ丘高に103-49で勝ったものの、第6シード県立厚木東高(以下厚木東)に86-75で敗れました。その厚木東は第4シード東海大相模高を79-66で下し、決勝へ進出しました。

 

 

 


神奈川県高校新人戦 男子準々決勝 厚木東高(青)vs桐光学園(白)

 

 

 

 第2シード法政大第二高は、県立厚木北高を88-63で下し準決勝へ進出しましたが、湘南工科大附属高を下したアレセイア湘南中学高(以下アレセイア)に58-64で敗れ、決勝は厚木東vsアレセイアの戦いとなりました。

 

 前半はアレセイアのディフェンスが良くリードを保っていましたが、後半は厚木東がディフェンスをオールコートに伸ばしたことで攻撃にリズムができ、#4佐野龍之介(2年181cm善行中)のシュートで接戦に持ち込むと、アレセイアも残10秒に#4更科幹(2年180cmアレセイア湘南中)が3Pを決め同点にして、O.T.(オーバータイム延長戦)へ。

 

 

 

神奈川県バスケット高校新人戦決勝 アレセイア更科 残10秒 同点3P決めた!

 

 

 

 O.T.でも競ったものの、残1分28秒、アレセが厚木東の速攻時にアンスポ(故意に身体接触のあるファウルをしたと審判が判断したり、故意では無くとも激しい体の接触があった場合などに宣せられるファール)を犯し、#7東野恒紀(2年181cm原中)がFTを2本とも決め、74-70で厚木東が逃げ切りました。

 

 厚木東の永田コーチは「前半ファールを抑えようとして大人しくなりやられてしまったが、後半やったことのないACP(オールコート・プレス)をやったらそれで良くなったが、波に乗るのが遅かった。これからはディフェンスがカギになりそう。背が低いのでリバウンドが課題です」と言ってました。

 

 

 

●女 子
 WC第1シードの県立旭高は、県立綾瀬高を破った第5シード県立元石川高(以下元石川)に、55-57で敗れて準々決勝で敗退となりました。WC時の主力メンバーが、ほぼ3年生だったことを考えると致し方無いでしょう。

 

 第4シード県立海老名高は、初戦で県立弥栄高(以下弥栄)に敗れ、その弥栄は第5シードのアレセイアに56-99と大敗して、アレセイアが準決勝進出を果たしました。鵠沼高を54-72で下した第3シード相模女大高は、69-80で横浜清風高(以下清風)に負け、清風が準決勝進出です。

 

 

 

神奈川県高校新人戦女子準決勝 横浜清風(ピンク)vs相模女大高(白)
 

 

 

 第2シード県立横須賀大津高を56-46で破った湘南学院高は、立花学園高を63-51で下し、県立藤沢西高を66-51で破ってきた県立座間高(以下座間)に54-71と敗れ、座間が準決勝進出となりました。

 

 ファイナル4は、元石川、アレセイア、清風、座間の4チームで、昨年度と大きく様変わりしました。

 

 準決勝は、両方ともに大接戦の展開でどちらが勝ってもおかしくない戦いを繰り広げていましたが、元石川が52-49で高さの優位さを活かせなかったアレセイアを下し、座間が74-70で清風を破り決勝進出を決めました。両チーム共に初の決勝戦です。

 

 座間は、県内から能力の高い選手が集まり、高さもそこそこあり今年のこのチームへの期待は高く、一方の元石川は、中学時代に県大会へも出場してない選手も居る雑草チームです。

 

 これまで何度も練習ゲームを行い、手の内を知っていることも有りますが、元石川は座間のI/Sの高さで劣り、ずーっと勝てなかったと言います。

 

 お互いにリングにアタックする良い展開で、座間はI/Sの#7工藤柚葉(2年172cm戸塚中)にボールを集めるものの、シュートが入らない。一方元石川は、#10齋藤つばき(2年162cm山内中)と#17丹羽風春天(1年161cm日吉台中)が鋭いATB(Attack The Basketドリブルでリングに攻め込むこと)で得点し、27-23と元石川がリードして前半を終了しました。

 

 何度も勝っている相手なので「いつでも逆転できる」という油断が有ったのか、後半に入っても座間のオフェンスリズムは悪く、シュートは思うように決まりません。しかし得点出来ない分、強いディフェンスで抑えますが、元石川はシュートが決まらない中、ファールを貰いFTで得点してどうにかリードを保ちます。

 

 座間は時々、PG#4河村くるみ(2年166cm戸塚中)のシュートが決まる程度で、元石川の#4丸山実咲季(2年164cm旭北中)と齋藤に効果的な3Pを決められ、逆転できないまま57-51で元石川が勝ち、チーム初優勝を成し遂げました。
 

 

 


神奈川県バスケット高校女子決勝 元石川逃げ切った!
 

 

 

 ゲーム後、元石川・内藤コーチは「3年生達の代は県ベスト16で、そこから4人のメンバーが残っています。でも中学時代に県大会へ出て無い選手も居るんです。今日はPG以外全員にポストプレーをさせました。座間とは何度も練習ゲームをやっていてお互い手の内を知っているので、あえて外からATBさせました」と言ってました。

 

 ちなみに座間の#4河村と#7工藤は、3年前横浜市で優勝した戸塚中学のメンバーです。詳しくはvol.83「中学男子 原中が強い」をお読み下さい。

 

 来月は関東高校新人戦について書く予定です。

 

 

あんどうたかお プロフィール

1946年生まれ。

月刊専門誌「バスケットボール・イラストレイテッド」の編集長を経て、バスケットボール用品のデザイナーとして活躍。特にキャラクター「あんたかベイビー」のTシャツは一世を風靡した。日本初のバスケット・ユニフォームデザイナーとしても活躍。強豪と言われる殆んどすべてのチーム<実業団-大学-高校>に関して何らかのデザインを手掛けている。またスポーツ界では唯一のファッションのコラムを持っていた。

現在は自身のユニフォーム・ブランド「305」を立ち上げた。

NBAに関しては「バスケットボール・イラストレイテッド」編集者時代の1966年から執筆。TV解説はNHK BS以前にも東京12チャンネルで1985年から行っており、日本最古のNBA解説者と言われている。

過去にはスポニチウェブサイトのNBAコラムを担当。現在は月刊バスケットボールマガジン・クリニックに「あんたかのCOAST 2 COAST」を連載中。

バスケット情報満載のあんたかブログ

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