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あんどうたかおのバスケにどっぷり

vol.109「波が高いぞ! 耐えろビーコル」

 

 

 ついに開幕です!
 新しいリーグの開幕、そして横浜ビー・コルセアーズ(通称ビーコル)の新しい船出です!
 9月24日(土)、会場の横浜文化体育館は熱心なブースター(サッカーで言うサポーター)さんが早くから詰めかけ、指定席が早くから売り切れている中、当日売りの2階自由席券を求め、100人以上が列を作っていました。

 

20160924ビーコル (65)

 

 

 プレスルームには、ネット中継するSportsnavi(スポナビ)を製作するフジTVの青島アナウンサー、小穴アナウンサーと熊倉さん達見慣れたスタッフがいて、まずは挨拶を。

 

 

 ビーコル初出航のメンバーはPG#13山田謙治(180cm、以下ケンジ)、SG#2高島一貴(191cm)、SG#1川村卓也(193cm、以下タク)、SF/PF#4ジェフリー・パーマー(203cm)、PF/C#10ファイ・パプ月瑠(ムール、200cm)の5人、平均身長193.4cm(昨シーズンは192.2cm)。
 対するサンロッカーズ渋谷(以下渋谷)は#7伊藤、#14大塚、#24広瀬、#2ジャック、#34グイン、平均身長193.8cm。

 

 

20160925_ビーコル (766)

 

 

vs渋谷 9月24日(土)ゲーム①

 18時Tip Off(バスケット用語で試合開始のセンタージャンプ)

 

 Bリーグになってビーコル初得点は9分18秒、帰ってきた#10ファイ・パプ月瑠。#1タクのシュートのプットバック(オフェンス・リバウンドを獲ってシュートすること)でした。立ち上がりはビーコルのディフェンスが機能しましたが、6分に渋谷が#0満原(200cm)と#33アイラ・ブラウンの2人の日本代表選手を投入したことで流れは変わりました。3P攻勢で14-22と一気に差を広げられ、第2Q(Q:クォーターの略。1ゲームは1回10分のクォーターを4回行います)には25-31と開けられましたが、そこからはビーコルのディフェンスが良くなり、その後5分半ほど渋谷にFGでの得点を許さず37-38と1点差に詰めてハーフタイムに突入しました。

 

 後半は#1タクの3Pで始まり、ディフェンスではスティール(相手ボールを奪うこと)もあり後半残5分まで対等に戦っていて、このままいけるのでは、と思った59-62で迎えたオフィシャル・タイムアウト(どちらのチームが取ったものでもなく、リーグで決められたタイムアウト。前後半のそれぞれ残5分を切って時計が止まった時点でコールされる)。ここから渋谷はディフェンスを強くしました。ビーコルに疲れが出始めた頃と相まって、急に当たられてボールを取られ速攻を決められ、さらに#7伊藤、#24広瀬にジャンパー(ジャンプシュート)を決められ、あっという間に59-76とされ、結果63-85で敗れ初戦を勝利で飾ることはできませんでした。

 
 


9月24日(土)、試合終了後の竹田選手・川村選手インタビュー

 

 

 因みにこの日は神奈川新聞、tvk、FM横浜を始めとする地元メディアと、毎朝読といわれる超大手新聞社を始め31社50人以上のメディアさんが来てくれました。

 

カナスポ9月25日

かながわスポーツ(9月25日)

 

 

 

vs渋谷 9月25日(日)ゲーム②

 決め手が無く敗戦したビーコルは、外からの得点力を持つ#1タクを中心に攻撃を組み立てようと変えてきました。しかしながら急造のオフェンスではかえってチーム全体のリズムを崩すこととなり、さらに#1タクにボールを集めようとばかりして、各選手本来の良いプレーまで消してしまい、得点が伸びず苦しい展開になりますが、ディフェンスは機能して得点力のある渋谷を前半36点で抑えました。

 

 後半は積極的にリングをアタックするようになり、ファールトラブル(反則が多くなること)の#13ケンジから代わった#0細谷将司がスピード活かしたドリブルやアシストを出し48-51で第4Qへ繋げました。

 

 しかしこのあと渋谷はファールでビーコルの攻撃を止めリズムを狂わせ、攻めては208cmの#34グインが3Pを外から、ベテラン#24広瀬がドリブルでI/P(インザペイント、ゴール下の4角い別色部分、通常ゴール下周辺)へアタックと、バランスの良い攻撃で57-68と離されて、67-77で連敗を喫してしまいました。
 
 

20160925_ビーコル (433)

 

 翌週はアウェー(といっても県内ですが)で川崎ブレイブサンダース(以下川崎)戦です。「神奈川ダービー」ですが、相手は強敵です。何しろ今年5月に行われたNBL決勝戦で0-2から逆転優勝した東芝チームですから!!

 

 

vs川崎 9月30日(金)ゲーム①

 立ち上がりは渋谷ゲーム②から本領を発揮し始めた#42ジェイソン・ウォッシュバーン(以下、Jウォッシュ)にボールを集めると、川崎は長身シューター#22ファジーカスにボールを集めますが、この日も#22ファジーカスのシュートが好調で止められず、さらにディフェンスを強くされパスカットを誘発、18-27と離されて第1Qを終了しました。これが最後まで響きました。

 

 第2Qビーコルの攻め方、シュートのタイミングは悪くは無いもののシュートが入らない。川崎のディフェンスに心理的に押されているのか!?9点差がさらに広がり、34-49と15点差を付けられ前半を終了。

 

 ビーコル・ブースターさん達に重苦しい空気が、そして川崎には「こんなものよ」感が漂いました。つまり気が緩んだ、ということです。

 

 そこで気合が入ったのが#1タク、FTを挟んで3P2本を決め、このQだけで11得点を入れれば、#42Jウォッシュもダンクを決める。ディフェンスが効いてきたのか川崎#22ファジーカスのシュートが外れ始め、59-61と2点差まで追いついて第3Qを終了。

 

 川崎は第4Qの始まりはベンチメンバーを起用するのが北コーチ流。しかし2分ちょっとして主力の#22ファジーカスを起用。さらにコートに戻した#14辻に得意の3Pを決められたうえ、パスもカットされることが多くシュートも不調なため、残3分には71-81と10点差を付けられ「もはやこれまでか」と多くの人は思ったでしょうがビーコル海賊達はそう思っていませんでした。特に一人、諦めの悪い奴が居た、それが#1タク!!

 

 #42JウォッシュのFTの後、#2高島がペイント内で#13ケンジから良いパスを貰い74-81とするとそこから#1タクが3Pを2本決めると、点差はたったの1点まで詰め寄った!!!

 

 しかしここからが川崎の強いところ。#22ファジーカスとベテラン#25磨々道がキッチリと決め85-87の2点差で、手に入りかけた初勝利を持って行かれてしまいました。

 

 

vs川崎 10月1日(土)ゲーム②

 #22ファジーカスを抑えることがビーコルの課題でしたが、元NBA選手で、身長211cmでソフトタッチ(シュートが柔らかく、良く入ること)のシューターを抑えることは簡単じゃありません。ゲーム①では外からも撃っていましたが、ゲーム②では211cmの長身を生かし#25磨々道と共にI/Pへ入り、ガードからのパスでチャンスをつかまれます。

 

一方ビーコルは、#1タクを中心に攻め#0細谷も続きますが、#33長谷川や#14辻に3Pを決められ、#14辻をマークに行くとI/Pへアシストを通され前半を39-50と、ゲーム①と同じような展開になりました。

 

 それならと前日同様ビーコルの追い上げを期待しますが、同じミスを続けないのがチャンピオン・チームです。北コーチはディフェンスの強化を指示し、ビーコルのミスを誘い41-57と差を開きビーコルにCTO(タイムアウト)を取らせ、その後もさらに強いプレッシャーを掛け46-66とされ、ビーコル青木コーチは後半始まって5分25秒で2回目のCTO(後半は3回取れる)を取る決断をさせられました。勝負はここで決まってしまい、79-92で悔しい4連敗なりました。

 

 

 しかし明るい話題もあります。好調の#42Jウォッシュは25日(日)vsサンロッカーズ渋谷ゲーム②4Q残1分30秒(チーム63点目 個人では19点目)にI/Pでのシュートを決めてから、30日(金)のvs川崎ゲーム①でのFG12/12を経て、ゲーム②の1Q残9分32秒(チーム初得点 個人2点目)にI/Pでの得点後、残8分52秒パプのシュートをプットバックし、チーム4点目・個人4点目目となるシュートまで、15本連続でFGを決めました。多分Bリーグの個人FG連続成功記録になると思います。

 

 

vs川崎 ゲーム②終了後 ビーコル青木ヘッドコーチインタビュー

 

 

 4連敗について振り返ってみましょう。
 対戦相手は両チーム共にNBLの強豪チームです。強いNBLの中でも旧東芝(現川崎)、旧トヨタ(現A東京)旧日立(現渋谷)、旧アイシン(現三河)等は伝統があり、ディフェンスの強い本当にスペシャルなチームです。

 

 強いチームのディフェンスが良いのは常識です。ネットで一時NBLとbjのディフェンスの強さがまるで違うとかそんな筈はないとかありましたが、強さは大違いです。プレッシャーの強さ(脚力)が違う上、身長が大きいからです。もし同じプレッシャーを掛けたとしても、身長が大きければ腕の長さも長くなります。と言うことは、より広い範囲を守ることができる。それは視野を狭くする上にパスコースも狭めることができて、パスミスを誘発する確率が高くなる、と言うことです。

 

 何度も優勝を経験したメンバーは勝負所を知っていて、ここぞと言う時にディフェンスを強くしたり、大事なシュートを決め、畳掛けることができるのです。後半のお互いに疲れた時に、渋谷はプレッシャーを掛けて来て、ボールを奪い速攻を出して一気に差を開きました。川崎はゲーム①で、第4Q残1分36秒に#1タクが3Pを決め80-81と1点差まで追い上げた後、#22ファジーカスがミッドレンジ(中距離シュート)を決め、さらに#22ファジーカスからゴール下の#25磨々道にボールが通り、簡単に決められ80-85と離されてしまいました。

 

 ビーコルはまだチームとして出来上がっていない、と言うのが正直なところです。他の強豪チームもシーズン終盤に向けて調整をしてきますが、一度出来上がっているチームと違い、ビーコルはB1リーグ向けに戦力向上のため、良い選手を多く獲得したことは前号で紹介しました。外国人を含め8人が入団してきたわけで、12人中の8人は「ほぼ新チーム」で、いくらベテランが多いとは言え「チーム作りには時間がかかる」と言うことです。

 

 チームの攻撃の中心に据えようと考えている#1タク、開幕前は膝が本調子では無く、休み休みのチーム練習でした。#3蒲谷正之(以下カバ)は、プレシーズンゲームでペネトレイト(ドリブルでディフェンスを突破すること)した際に、韓国選手に叩かれ右親指を骨折し出場できなくなり、青木構想は崩れてしまいました。#3カバが元気なら、#1タクと#3カバをウイングに置くことができます。そうしたら相手は、#1タクに集中することができず、違う展開になったはずなのですが、、、

 

 さらにチームのスコアリング・リーダーの#42Jウォッシュに至っては、ブルガリア代表チームのメンバーとして「Euro Basket」と言う大会に参加しており、合流が大幅に遅れ数日しか一緒に練習しておらず、チームプレーどころでは無い状態で開幕戦に臨んでいました。

 

 私の予想ではチームとして出来上がるまで1か月ほどかかるのではないか、つまり11月辺りから調子が出てくるのではないかと思っています。もう少し我慢して下さい。

 

 

■次のホームゲーム
10月22日(土)18時 23日(日)14時 vs新潟アルビレックス
会場:横浜国際プール
アクセス

チケットのお問い合わせ
■横浜市営地下鉄ではビーコル応援の大感謝観戦チケットを発売しています。

詳しくはこちらをクリック → 市営地下大感謝観戦チケット

 

 

 

◆ウィンターカップ神奈川県予選

 ウィンターカップ(以下WC)県予選となる平成28年度神奈川県高校秋季大会は、9月19日(月)から24日(土)において、男女とも8チーム(夏のインターハイ予選上位8チーム)で行われました。男女とも1チームだけが本大会へ出られます。

 

 この大会の決勝以外の注目カードは準決勝でした。男子は法政大二高vs東海大相模高、女子は県立旭高vs相模女大高です。

 

 法政はインターハイ予選優勝チーム、東海は同じようなプレースタイルで、共に指導者は若いのですが、法政・鈴木コーチは熱血で、東海・原田コーチはクールタイプと対照的です。共にディフェンスが強いチームですが、東海は特に強いプレッシャーを掛けてきます、それに対し法政はオフェンス・リズムが作れず、得点できなく東海が28-20と大きくリードして後半へ。

 

 後半立ち上がり、法政はセンター戸井のI/Pと本田の3Pで、残7分に30-28と逆転。法政49-45東海で最終Qへ。お互いにディフェンスが強くシュートが思うように決まりません。東海は強いディフェンスの疲れが出て来たと思われますが、法政はスティールや東海のシュートミスのリバウンドからの速攻が出て、残2分には58-49と差を広げ、58-53で逃げ切りました。
 

 


男子準決勝
法政二高(白)58‐ 53東海大相模高(緑)で、法政が決勝進出

 

 

 一方女子はI/Pを攻める旭ですが、シュートが入らなく、相模女大はミッドレンジ(3Pライン内でペイントの外。中距離)シュートが好調で、36-24とリードして前半を終了。第3Qも1on1で攻めるもののシュートが入らない旭に対し、相模女大はハイポストのシュートが良く決まり、残2分には50-39としましたが、そこから旭はプレスを仕掛け、徐々に追い上げます。リードしているものの、身体接触を避ける相模女大は精神的に押され気味で、リズムもなく外から撃つだけ。

 

 I/Pのシュートも入り出す旭が徐々に追い上げ、残3分に安彦が3Pを決め、56-55とついに逆転しそのまま逃げ切りました。

 

 


神奈川県ウィンターカップ予選女子準決勝
県立旭高(白)vs 相模女子大高(青)64ー59で旭が逆転勝ち

 

 

 男女とも決勝戦は24日(土)横須賀アリーナで行われましたが、この日はツインバスケット関東トーナメントとビーコル開幕戦のために、行くことができませんでした。女子は旭、男子は桐光学園が圧勝して、ウィンターカップ出場を決めました。

 

 

大会結果

※画像をクリックするとpdf(82KB)データがご覧いただけます。

16県高校秋季大会結果

 

 

 ウィンターカップは12月23日(金・祝)から29日(木)まで東京体育館で行われます。組み合わせはまだ決まっていません。

 

 

あんどうたかお プロフィール

1946年生まれ。

月刊専門誌「バスケットボール・イラストレイテッド」の編集長を経て、バスケットボール用品のデザイナーとして活躍。特にキャラクター「あんたかベイビー」のTシャツは一世を風靡した。日本初のバスケット・ユニフォームデザイナーとしても活躍。強豪と言われる殆んどすべてのチーム<実業団-大学-高校>に関して何らかのデザインを手掛けている。またスポーツ界では唯一のファッションのコラムを持っていた。

現在は自身のユニフォーム・ブランド「305」を立ち上げた。

NBAに関しては「バスケットボール・イラストレイテッド」編集者時代の1966年から執筆。TV解説はNHK BS以前にも東京12チャンネルで1985年から行っており、日本最古のNBA解説者と言われている。

過去にはスポニチウェブサイトのNBAコラムを担当。現在は月刊バスケットボールマガジン・クリニックに「あんたかのCOAST 2 COAST」を連載中。

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