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あんどうたかおのバスケにどっぷり

vol.108「新しくなったビーコル海賊」

 

 

「取り舵いっぱい、ヨーソロー」
さあ 新生ビーコルと新しいB.LEAGUEの航海が始まるぞー!!

 

 サンロッカーズ渋谷、川崎ブレーブサンダース、新潟アルビレックスBB、富山グラウジーズ、三遠ネオフェニックスと共にB1中地区所属として新しい航海に出る横浜ビー・コルセアーズ、今シーズンはメンバーが大きく変わりました。

 

 今までは選手を育てて使うビーコルでしたが、新しいB.LEAGUEのレベルは格段に高く、昨シーズン通りのメンバーでは戦えないと判断した小川GMは、選手の大幅な入れ替えに着手しました。bjリーグでもNBLでも外国籍選手が目立ちますが、強いチームほど上手い日本人が揃っています。

 

 と言うことで日本人選手の大改革、今回ビーコルは#13山田謙治(以下 ケンジ)、#3蒲谷正之(以下 カバ)、#7堀川竜一(以下 リュウイチ)、#33喜久山喜一の4人を残して全て変えてしまいました。

 

 何しろ昨シーズン終盤の3Pが悪過ぎました。3PA(スリーポイント試投数)の1ゲーム平均が2月21.3本、3月17.3本、4月13.9本と徐々に少なくなって来て、1月まで36%だった確率も2月26%、3月27%、4月26%と10ポイントほど下がってきました。これは当初強みだったインサイド(ゴール下周辺、以下I/S)でトニー(カール・ホール)が得点出来なくなった影響でしょう。そこで相手ディフェンスはI/Sより外側(以下O/S)に重点を置いたディフェンスとなって来たからですが、そのディフェンスを崩せるシューターが居なかったため、勝てなくなったと言う訳です。

 

 そこでシュートの入るベテラン選手を中心に、選手集めしたと思います。
 今シーズン、ビーコル海賊の一員になるニューカマー達を番号順に紹介しましょう。

 

 

細谷選手

#0 細谷 将司 PG 173cm 27歳 二宮町出身
 秦野南が丘高(現秦野総合高)から関東学院大へ進み、前ビーコル・メンバーの河野誠司と前田陽介と同期でプレーしています。俊敏さとスピードが持ち味の得点力あるPG。トランジッション(攻守の切り替え)が多くなることが期待でき、チームの得点力が増えそう。
 ベテランとプレーすることで、プレーの幅が出そうな将来性のある選手。シュートと速攻に期待したい。

 

 

川村選手

#1 川村 卓也 SG 193cm 30歳
 言わずと知れたスーパー・シューターでありスーパースター。ゲーム終盤の勝負どころのシュートを決める「クラッチ・シューター」として知られている。特にリンク栃木ブレックス在籍時2010年JBL(その後NBL)優勝時の同点ブザービーター(終了合図のブザーが鳴ると同時にシュートが入ること)3Pは有名。

 

川村選手ブザービーター動画

 

 ジャンパー(ジャンプ・シュート)だけではなく、ドリブルで切り込むのも得意な点取り屋。
 現在は以前怪我した膝の状態が万全ではないため、様子を見ながらの出場となるでしょう。

 

ビーコル川村選手 抱負

 

 

 

高島選手

#2 高島 一貴 SG 190cm 32歳
 目立ったシューターではないが、しっかりと点を取ってくる選手。早稲田大卒業後に進んだアイシン・シーホークスの7シーズンで7度の優勝に貢献しているベテラン選手。リバウンドやアシストも多くオールラウンドに活躍できる選手で、ベテランらしく読みの良いディフェンスにも期待したい。

 

 

パーマー選手

#4 ジェフリー・パーマー SF/PF 203cm 31歳
 日本で7シーズン目を迎えるために、日本のバスケットを知っているのが一番の強み。クレバーでバスケットを良く知っていて、シュート、パス、リバウンド、ディフェンスが上手いオールマイティーな選手。2011年浜松がbjチャンピオンになった時にレギュラーシーズンMVPに輝いている。

 

 

みなとや選手

#5 湊谷 安玲久司朱(あれくしす) SG  190cm 28歳
 川村と共に華のあるシューター。洛南高時代から3Pシューターとして知られているが、身体を上手く使ったペネトレイト(ドリブルで切れ込むこと)も得意。ボールを持ったところからわざわざ一歩下がって、3エリアからシュートを決めた、と言うイメージが私の中にはあります。純粋なシューター!!
 通称アレックス。

 

 

パプ選手

#10 ファイ・パプ月瑠 C 200cm 29歳
 お帰りパプ!! 優勝時にゴール下を守っていた初代ビーコル・メンバー。センターとしては身長が低いものの、鋼のような身体を使ったディフェンスとリバウンド、スピードある攻撃で得点し、闘志をむき出しにするプレーがブースタ―から愛された選手。千葉、広島、bj新潟で3シーズン、他チームの飯を食い、バージョンアップされてビーコルへ帰ってきました。帰化選手。

 

 

竹田選手

#25 竹田 謙 SG 188cm 38歳 川崎市出身
 現役引退から2シーズン女子チームのアシスタント・コーチを務めた後のカムバック。正直肉体的には不安もあるが、それを補って余りあるのがバスケットの知識と経験。私が思い出すのは、「チームがピンチの時に、ディフェンスで相手のボールをスティールして、速攻でそのまま持ち込んでピンチを脱出した」プレー。たしか栃木の時だったような、これが彼のイメージなんです。
 明るいチーム・リーダーです。
 因みに謙治、川村とは栃木が優勝した時のメンバー。
 

 
竹田ビーコル入団の抱負

 

 

 

#42 ジェイソン・ウォッシュバーン C 208cm 26歳
 高さがありながら俊敏で動けてパワーのあるセンターで、シュート範囲もゴール下に限定されず広いのが強み。得点力を持ちながらも、ディフェンスではブロックも得意なので、ガード達が強いプレッシャーを掛けられます。
 通称Jウォッシュ。

 

今シーズンはどんなチームになるのでしょうか?

1) 外からシュートを撃てる選手が多い
 面白そうですよ。川村とカバだけをマークに来ればパーマー、アレックス、高島、細谷等が撃ってきますよ。落としてもパプが居ます!

 そしてO/Sのシュートが入ればディフェンスが広がり、I/SのJウォッシュやパプがやり易くなります。

 

2) ベテランが多い
 なにしろ竹田を筆頭にベテランが多いですね。でもこれは悪いことじゃありません。まるっきり新チームですから、経験豊富な選手が多い方がチームはまとまるので作り易いのです。数年で土台作りをして徐々に若手に移行させるのが良い方法だと思います。
 しかしベテランが多いと心配なのは体力の面ですが、現代バスケットは昨シーズンのケンジやカバのように長時間プレーすることは少なく、プレータイム(出場時間)をシェアするやり方が主流になっており、特に今シーズンはSG、SFを中心にメンバーが豊富なので、短時間でクルクルとメンバーを入れ替えて新鮮な脚を維持する作戦に出ると思います。
 今シーズンはメンバー12人全員が使えるチームなので、ツー・プラトン(2チーム制)にしても良いのかと思います。

 ベテランの良い所は、特に今シーズンの海賊達は自分で判断できることです。つまり勝負どころと思えば一気呵成に攻め込む反面、相手のリズムになって我慢するところは我慢したり、ディフェンスを強めたりできるところです。
 年寄りが多いから速攻は出ないと思っているかもしれませんが、ベテランほど速攻が上手いし良く出します。何故なら速攻は簡単に得点できるだけではなく、良いディフェンスからスタートすることが多いのでムードも上がるうえ、連続得点ができて大量得点に繋がるため、一気にリードしたり、追いついて逆転できると判っているため、体力的にきつくとも自然に速攻が出せるのです。

 

3) ディフェンスが良くなる
 優勝したシーズンを思い出して下さい。ボールを持った選手にファールすれすれの厳しいディフェンスと、カバ+ケンジで相手のボールを持った選手にWチーム(1人を2人でディフェンスする)でボールを奪ったり、苦しいパスをさせそれをパスカットして速攻に結び付けたり、強いゾーン・ディフェンスで相手にタフ・シュート(苦しい体勢でのシュート)させたりと、ディフェンスの強さが目立っていました。それの再現ができそうです。

 8月下旬に小川GMの師匠に当たる日系二世のデーブ・ヤナイ氏をアメリカから招いてディフェンス中心のミニキャンプを行い、新しいディフェンスのシステムを導入しました。ベテランが多いとその理解が早く、すぐ実践できるのです。ディフェンスに対する意識が変わったとリュウイチは言っていました。

 昔から「強いチームはディフェンスが良い」と決まってます!!

 

 

 

 8月29日(月)のプレスカンフェレンス(報道用記者会見)【2016-17シーズン 横浜ビー・コルセアーズプレスカンファレンス 8月30日UP】終了後、山田とケンジと3人で話していたとき、司令塔役のケンジに「今年の練習は楽しいだろう!?」と聞いたところ、「ホント 楽しいっすよ!」と返ってきた。一緒に練習していて、自分のパスで味方が自分の考えていた通りのプレーをしてくれると、PGは嬉しいし楽しいんです。周りがバスケットを良く知っている選手ばかりだからできることなのです。

 

 その後もケンジはああです、こうですと物凄く楽しそうに喋ってました。あんなに楽しそうにバスケットの話をするケンジを見たのは初めてです。それほど今シーズンのチームは良いと言ふことで、期待できそうです。

 

 

*ポジション解説
・PG(ポイントガード)―コート上での司令官。一般的に背は低いが俊敏で賢い選手が多く、パスやドリブルが上手い。1番と呼ばれます。
・SG(シューティング・ガード)―背は低いが得点能力の高いガード。近年は能力の高いSFがSGに下がってくることが多い。2番。
・SF(スモール・フォワード)―身長的には中間だが、O/Sからの得点が多い、主に点取り屋。3番。
・PF(パワー・フォワード)―センターよりは背が低いがゴール下でスピードを活かしたプレーが得意。4番。
・C(センター)―チーム一の長身者。ゴール下で攻防。攻める時、唯一人ゴールに背を向けている。5番。PFと共にフロント・ラインと呼ばれます。

 

 

ビーコル公開練習の様子

https://www.facebook.com/100009266731658/videos/1678096275842581/

 

 

 

◆関東大学リーグ◆

 9月3日(土)から始まった関東大学リーグは、今新しい取り組みを始めています。

 それはホームゲーム・システムです。日本では会場は昔からニュートラルな場所、例えば代々木第2体育館や墨田区総合体育館という公共の体育館で行ってきました。

 しかし近年大型の体育館を確保することが難しく、会場が分散されたり各大学の体育館で行うことが多くなりましたが、運営自体は学連と呼ばれる関東大学バスケットボール連盟の役員が行っていました。

 

 一昔以上まえ、学生たちの間にスポーツマネージメントが流行り出し、バスケットのプレーでは無くチームやリーグの運営に興味を持つ学生が増えてきました。それが際立つたのが10数年前の東海大です。

 

 東海は人気チームのため部員が多く、選手になれない部員も少なくなく、審判やコーチング系に進む部員も多くなってきました。
 そんな中、新しい活動として、イベントや大会、ゲーム等の企画運営を希望する声が大きくなり、手始めに部員企画の卒業ゲームやイベントを行い自信を付けた東海は、自分たちがポスター作りや会場を仕切る企画運営を行うホームゲームを開催するようになりました。
 学生たちの自主性と努力が認められ、10年ほど前からは大学の支援を受けるほど大学内で確立されました。

 

 その後は筑波大が、今年から港北区日吉にある慶應大が行うことになったわけです。

 

 

慶應ポスター

 

 

 二度目の試みとなる慶應の今年のホームゲームのスローガンは「BEYOND」。

 これは「従来のカレッジバスケットボールを超えた最高に面白い空間を作りたい、という意味と慶應生、バスケットボールファン、近隣の住民の方等、どんな人でも慶應のホームゲームを通して垣根を超えて楽しんでもらいたい」という意味が込められています。

 

 さらに「バスケットボールを通じた繋かがり」「慶應義塾という繋がり」「キャンパスのある日吉、三田、湘南藤沢の地域のみなさまとの繋がり」と言う「3つの繋がり」を大切にして、多くの人に支えられてバスケットに打ち込めることを感謝し、今までのカレッジバスケットボールにはない、慶應義塾にしかできない最高のホームゲームを作る、と言うことで、バスケット関係者のみならず横浜市民の方々のご来場のお越しを心よりお待ちしております、とのことです!!!

 

 応援Tシャツも作るそうです。17日は白色、18日は紺地を販売するようで、1着1000円は安すぎます(笑)

慶應Tシャツ

 

 

◆9月17日(土)
11:00 拓殖大 vs 青山学院大
12:40 東海大 vs 日本大
14:20 早稲田大 vs 明治大
16:00 筑波大 vs 専修大
17:40 慶応義塾大学 vs 白鷗大

 

◆18日(日)
11:00 明治大 vs 日本大
12:40 拓殖大 vs 専修大
14:20 東海大 vs 白鷗大
16:00 筑波大 vs 青山学院大
17:40 慶応義塾大学 vs 早稲田大

 

【場 所】慶應義塾大学日吉記念館
東横線・日吉駅下車「日吉駅前」交差点を真直ぐ、正面
【入場料】一般1000円、中学生500円、小学生以下 無料

 

 

あんどうたかお プロフィール

1946年生まれ。

月刊専門誌「バスケットボール・イラストレイテッド」の編集長を経て、バスケットボール用品のデザイナーとして活躍。特にキャラクター「あんたかベイビー」のTシャツは一世を風靡した。日本初のバスケット・ユニフォームデザイナーとしても活躍。強豪と言われる殆んどすべてのチーム<実業団-大学-高校>に関して何らかのデザインを手掛けている。またスポーツ界では唯一のファッションのコラムを持っていた。

現在は自身のユニフォーム・ブランド「305」を立ち上げた。

NBAに関しては「バスケットボール・イラストレイテッド」編集者時代の1966年から執筆。TV解説はNHK BS以前にも東京12チャンネルで1985年から行っており、日本最古のNBA解説者と言われている。

過去にはスポニチウェブサイトのNBAコラムを担当。現在は月刊バスケットボールマガジン・クリニックに「あんたかのCOAST 2 COAST」を連載中。

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