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あんどうたかおのバスケにどっぷり

vol.104「ビーコルの振り返りと高校春季大会」

 

 

19勝33敗で終わった横浜ビー・コルセアーズのTKbjラスト・シーズン、昨シーズンより1勝多いのがせめてもの救いか?

と言うことで今シーズンを振り返ってみたいと思います。

 

 

開幕時#2コリー・ジョンソン(コーリー)、#3蒲谷正之(カバ)、#4エマニュエル・ウィリス、#7堀川竜一(リュウイチ)、#12稲垣敦(アツシ)#13山田謙治(ケンジ)、#15兵頭健斗(フューチャー)、#21ジョーダン・ヘンリケス・ロバーツ(JO)、#32前田陽介(ヨースケ)、#33喜久山喜一(キイチ)、#37河野誠司(セイジ)の11人、フル・ロースターに1人分余らせてスタートしました。

 

しかし直ぐに外国人を1人カットする破目になりました。チームの勝利より自分の数字(成績)を重視するウィリスがチームと馴染めず3勝3敗と悪いスタートとなったからです。それと同時に外国籍#22カール・ホール(トニー)を10月24日の@富山戦から起用し、1週遅れて10月31日から#73久山智志(ヒサ)をカンバックさせました。

 

セブンフッター(身長213cmを越す選手のこと。大男を意味します。)のセンターとゴール下に滅法強いPF(パワーフォワード)にI/S(インサイド、フリースローレーン内)も3Pもドライブも出来る点取り屋SF(スモールフォワード)とバランスが取れた外国人選手にPG(ポイントガード)、SG(シューティング・ガード)の日本人、そしてビーコルに在籍が長かったディフェンスィブ・ストッパーの久山が加わり、陣容が揃いました。ここからがビーコル2015-16シーズンのスタートと言って良いでしょう。

 

トニーと久山の加入前をBHT、加入後をAHTと私は名付けましたが、グラフを見るとお分かりのように10月3日~25日までのBHTは得点よりも失点が上回っていましたが、トニーの加入でリバウンドが獲れるようになり、ディフェンスも機能し失点が減り得点が増え、勝率が60%近くに上昇しました。更に長野、青森に連勝し、首位の仙台にもアウェーで1勝1敗と星を分け、2シーズン前の強いビーコルが復活かと思うほどでした。

 

 

20151225_ビーコル文体 (338)

 

 

20151225_ビーコル文体 (251)

 

 

 

 

 

 

12月には下位チームの大分に連勝出来ないかと思えば、逆に西部地区2位のアウェー浜松にアワや連勝かと思わせる戦いぶりでした。しかし年末の沖縄戦では、ディフェンスの強さを見せつけられ連敗を喫してしまったのです。ここら辺りからビーコルのI/Sへ対するディフェンスが強くなってきました。

 

それでも長い休み明けの1月は、対戦相手にも恵まれ3勝1敗、トータルで16勝14敗と勝ち越して2月を迎えましたが、アウェー長野戦が躓きの始まりでした。10月末の平塚で連勝しているために油断が無かったとは言いませんが、前回居なかった210cmのギブソンのI/Sにやられましたね。更にカバがスカウティングされ両ゲームでたったの4点でした(涙)

 

そして怪我人ラッシュが始まりました。次の新潟戦でリュウイチが欠場し、ヒサが腰を強打してゲーム②から欠場、次の岩手戦でヒサは復帰したものの稲垣が欠場、更に更に埼玉ゲーム①ではカバ、セイジ、コーリーまで怪我、結局2月は8ゲームで延べ13人が欠場と言う非常事態に。これではコンビネーションも取れず、2Pの成功数も1ゲーム当たり4本近く、3Pの成功数も1.7本と少なくなれば、当然得点力も平均11.3点も落ちます。

 

得点力が下がったのに反して失点が10点以上も増えました。これでは勝てるわけもなく、ズルズルと連敗街道を歩むだけで、実に2月は1勝7敗となり、東地区6位から8位へ転落!!
3月も怪我が多く、得点力は7.7点上昇したものの、失点は80点台半ばの高い数値のままで、順位が下の群馬に連敗し、プレーオフ進出限界の8位から9位へ転落、更に次の青森戦での敗戦でついに10位となってしまい、2月同様1勝7敗となりました。この月も怪我人は多く8ゲームで延べ19人。しかしまだこの時点では、プレーオフ進出の可能性は僅かでしたが残っていました。

 

それにしても3月19、20日の国際プールでの仙台戦は、首位チームを相手にゲーム①では終盤まで競った展開で、ゲーム②は最大12点差を残2分には72-73と一点差まで追い上げる展開だっただけに、惜しい敗戦でした!!

 

惜しいゲームは4月に入ってもありました。秋田ゲーム②はずーっと競って居たのに、勝ちきれなかったのは負け癖が付いてしまったからでしょうか?

 

3月26日の福島戦でリュウイチが復帰したと思ったら、練習中に手を骨折し、たった2ゲームだけの復帰で終わったのも誤算でした。

 

翌週は首位・富山を迎えて一矢報いるぞ、と思っていたら、今度はなんとキャプテン・ケンジが練習中に脳震盪を起こしたため2ゲームとも欠場、結局ゲーム①での敗戦でプレーオフ進出の可能性は無くなり、今シーズンは終戦となりました。

 

グラフを見ると4月の2P成功数と3Pも少しばかり上昇して得点が80点近くになっていますが、これは最終節の東京戦でノーガードの撃ち合いをしてゲーム①114、ゲーム②100点も入れたためです。

秋田+富山の4ゲームの平均得点は66点弱ですからね。

 

こうなった原因は色々と考えられますが、ディフェンスが弱くなったことが一番大きいかもしれません。プレッシャーが弱いし、トラップを掛けに行くことが少なくなっています。
優勝した時は「ディフェンスのビーコル」と言って、積極的にWチームに行っていただけに残念でなりませんね。

平均失点が90点って、信じられません(涙)

 

 

ビーコル15-16シーズングラフ

 

 

得点で言えばカバへのマークが強く、得点が安定しなかったことが一つ挙げられると思います。

次に気になるのがリバウンドです。セブンフッターのJOと、オフェンス・リバウンドに強いトニーが居ることで、ビーコルはリバウンドが強いチームと言われていました。ホームゲームで配布する「ゲームデー・プログラム」の「ゲームの見所」を書くための資料作りで、両チームのスタッツ(Stats:統計資料。大体直近の6or8ゲーム分)を自分なりに作成しますが、リバウンドのチーム総数では殆どビーコルが相手を上回っていたものですが、いつ頃からかゲーム後に出すボックススコア(Box Score:テーブルスコアとも言う、得点やシュート、リバウンド等の記録)では、相手の方がディフェンス・リバウンドだけじゃなくオフェンス・リバウンドでも上回っていることが多くなってきました。

 

おかしいと思っていたら、ゲーム前の私が作成するスタッツ上でも相手の方が上回っていることが多くなりました。唯一とも言えるアドバンテージが無くなって来たわけです。
何故?

 

トニーのリバウンドが減ったからです。トニーと言えばOR(オフェンス・リバウンド))。ここでも書きましたが、ケンジに対し「リバウンドは俺が獲るから安心して積極的にシュートしろ」と言っていた選手です。

 

1月31日まではTR(トータル・リバウンド、リバウンド総数)1ゲーム平均9.9本(OR-3.7本)だったのが、2月はTR-8.6本(OR-3.2本)、3月はTR-8.5本(OR-3.1本)、 4月に至ってはTR-8.0本(OR-1.8本)と極端に少なくなっています。獲れないのじゃなく「獲りに行ってない」のです。

これでは勝てません!!!

 

何だかんだ言っても、バスケットは点を取る競技です。I/Sでの得点も確実で良いのですが、プロならば3Pでも得点しないと勝てません。確かにゴールに近い場所でのシュートは堅実なのですが、マークがきつくなったビーコルI/S陣にそれは通用しません。1月中までは36%と普通の数字だった3P成功率が、2月は26%、3月は27%、4月も26%と10ポイントもダウンです(涙)

 

これを他のチームと比較すると

2P数   2P%     3P数    3P%
最下・東京 ― 45.1本  45%   21.1本  31%
首位・富山 ― 50.2本  57%   19.7本  33%
沖  縄    ― 46.7本  50.7%  23.2本  36.1%
ビーコル  ― 50.6本       47%   19.6本  31%

(*ビーコルはAHT44ゲームのデータ。東京、富山、沖縄は今シーズンのデータ。)

これを見るとビーコルは3Pを撃つことが少なく、かつ確率が低いことが判ると思います。

まあこんな数字も今シーズン限りでしょうから忘れて下さい(笑)

B-LEAGUE来シーズンは新しいビーコルの船出となります。気分一新で頑張ると思うので、皆さん応援をお願いします!!

 

 

★20160417ビーコルセアーズ (1056)

 

 

 

◆◆高校春季大会◆◆
関東大会予選を兼ねた平成28年度神奈川県高校春季大会が、4月24日、29日、5月1日、3日、4日の5日間男女とも新人戦の順位をもとに、シード8チームと東西南北各支部から勝ち上がってきた24チーム計32チームのトーナメントで行われました。

 

横浜市からは、
男子:横浜商科大高、県立横浜緑ヶ丘高、県立希望ヶ丘高、横浜高、横浜清風高、県立元石川高、県立舞岡高、県立霧が丘高、県立市ヶ尾高、県立保土ケ谷高、県立江田高、浅野高、慶應義塾高の計13校

女子:県立金沢総合高、県立荏田高、県立金井高、県立元石川高、県立旭高、県立新栄高、県立上矢部高、横浜清風高、県立横浜緑ヶ丘高、白鵬女高、県立港北高、山手学院高、県立希望ヶ丘高、県立市ヶ尾高の計14校

が出場しました。

 

◆男子
桐光学園高、東海大相模高、アレセイア湘南高、厚木東高がファイナル4に残りましたが、横浜勢は横浜が桐光に、清風が厚木東に準々決勝で敗れてしまいました。
その結果5位順位決定戦で対戦し、横浜が84-73で清風を破りましたが、関東大会出場を掛けた5位決定戦では惜しくも65-68で法政二高に敗れました。

 

 


◆男子決勝戦
桐光学園(白) vs アレセイア湘南高(青)

前半終了 桐光40‐34アレセイア
第1ピリオド 桐光25‐9アレセイア
第2ピリオド、桐光は全員ベンチメンバーで戦った。
そうなるとアレセイアも得点出来る、ゾーンにしたこともあり 28‐24と追い詰めたが、桐光は外から決めて盛り返した。

神奈川県高校春季大会
◆男子 順位戦 横浜清風高(紺) vs 横浜高(白)
横浜市同士の戦いです。

 

 

 

■男子結果
優 勝:桐光
準優勝:アレセイア湘南
3位:厚木東・東海大相模

 

 

 

◆女子
新人戦優勝の伝統校・金沢総合が、2回戦で相模女大高に敗れる波乱が起きました。エイト決めでの敗退のため、関東大会出場の夢はここで消えてしまいました。
とは言え女子に関しては横浜が強く、8強中3チームが横浜で、更にこの3チームが4強入りと言う強さを示しました。中でも強さを示したのが、新人戦準々決勝で敗れた旭です。
金総を破った相模女を強いディフェンスで後半に突き放し89-65で破り、清風も強いディフェンスで速攻を連発し90-55とブローアウト!

 

神奈川県高校選手権
◆女子準決勝 旭高(白) vs 横浜清風高(ピンク)

 

 

 

 

決勝では新人戦で敗れた相手の市ヶ尾を強いディフェンスで市ヶ尾のポイントゲッター#5末次礼奈を封じ込め、攻撃では上手くI/Sを活用して立ち上がりからリードを奪い、そのまま72-40の大差で優勝しました。

神奈川県高校大会
◆女子決勝戦
県立旭高(白) vs 県立市ヶ尾高(紺)
旭はI/Sを攻める、守っては市ヶ尾#5末次をマークし、更に強いディフェンスで市ヶ尾の得点を許さない。
更にI/Sだけじゃなく積極的にリングにアタックを掛け34‐14で前半終了。

 

 

今まで旭は#8熊谷日毬のワンマンチームで、周りの選手は付けたしと言う感じでしたが、新人戦8強敗退で大きく変わりました。I/Sの#7楠本唯奈が大きく進化し、それに伴いバックドアや動いてのパスが多くなりました。これで相手のI/Sディフェンスをやり辛くさせます。前年度から活躍していた#5安彦かすみが目立ってきたこと、#4菊地真琴がレベルアップしたこと、ベンチメンバーの#12澁谷優里、#13岩切美笑のガードが安定したことが進化した原因でしょう。あとはPF(パワーフォワード)の#15富樫ひなたと#9平野彩音がステップアップすれば、県外でも戦えるチームになるでしょう。

 

講武達雄コーチは決勝戦後に次のように話してくれました。

「この大会で決勝に来るまで旭は大差でしたが、市ヶ尾さんは僅差(前日は県立横須賀大津高に猛追され55-52で逃げ切った)で来ているので疲れていると思い、メンバーも少ないので初めから当たりました。

新人戦ベスト8の負けで走れないとダメだと判り走り込みをし、使えるメンバーが多いため交代が出来るので、オールコートで走れるようにしました。」

 

 

◆女子結果
優 勝:旭
準優勝:市ヶ尾
3位:清風・横須賀大津

 

 

今大会を振り返ってみると、小柄ながら上手いプレーをする県立逗葉高、大型選手を擁する県立海老名高、波乱を予感させる県立横須賀大津高、そして清風、相模女、県立座間高、立花学園高が活躍しました。インターハイ予選では注目したいです。そして金総の復帰を願ってます!!

 

 

◆告知◆
第74回早慶バスケットボール定期戦
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あんどうたかお プロフィール

1946年生まれ。

月刊専門誌「バスケットボール・イラストレイテッド」の編集長を経て、バスケットボール用品のデザイナーとして活躍。特にキャラクター「あんたかベイビー」のTシャツは一世を風靡した。日本初のバスケット・ユニフォームデザイナーとしても活躍。強豪と言われる殆んどすべてのチーム<実業団-大学-高校>に関して何らかのデザインを手掛けている。またスポーツ界では唯一のファッションのコラムを持っていた。

現在は自身のユニフォーム・ブランド「305」を立ち上げた。

NBAに関しては「バスケットボール・イラストレイテッド」編集者時代の1966年から執筆。TV解説はNHK BS以前にも東京12チャンネルで1985年から行っており、日本最古のNBA解説者と言われている。

過去にはスポニチウェブサイトのNBAコラムを担当。現在は月刊バスケットボールマガジン・クリニックに「あんたかのCOAST 2 COAST」を連載中。

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