「お祭りのように楽しんで」「モグモグしながら楽しんで」
…横浜BUNTAI開催を契機に新しいカーリング観戦のスタイル選手・観客一体で作り上げていきましょう！

横浜市と公益社団法人日本カーリング協会は2024年4月26日（金）横浜市役所で、2025年2月に日本カーリング選手権大会を横浜BUNTAIで開催することを共同発表しました。

 

会見は山中竹春横浜市長、日本カーリング協会の貝森輝幸会長、岡崎朋美理事、藤澤五月アスリート委員長（ロコ・ソラーレ）が登壇しました。

 

2026年のミラノ・コルティナダンベッツォ冬季オリンピックの日本代表選考会を兼ねた重要な位置づけとなる「日本カーリング選手権大会横浜2025」は2月2日（日）に開幕し、9日に決勝を迎えます。
過去、日本カーリング選手権大会は北海道、青森県、長野県の3道県のみで開催されており、首都圏で開催されるのは初となります。

山中竹春市長は「今月（４月１日）、まさに横浜BUNTAIがオープンしました。横浜BUNTAIの前…横浜文化体育館は多くの歴史的なスポーツイベント、文化イベント、そして成人式を行っていた時期もあった横浜市民にとって魂と言える場所でした。その魂を継いだ横浜BUNTAIの開業初年度にこのような素晴らしい大会を誘致、開催できることを非常にうれしく思っています。カーリングの試合を会場で直接観覧できる機会はこれまで少なかったと思いますので、ぜひ多くの横浜市民の皆さま、首都圏の皆さまに生のカーリング大会を楽しんでいただきたいと考えております」とあいさつ。

 

これまではカーリング専用施設の開催がメインで、専用施設でないアリーナでの日本選手権の開催は28年振りとなります。

2018年の平昌、2022年の北京の冬季オリンピック日本代表として2大会連続メダルを獲得した藤澤五月アスリート委員長は「日本でのカーリング大会はカーリング専用施設で開催され、アリーナ開催が一般的な世界の場で日本チームが戦う、活躍するには経験が少なく、難しいという課題もありました。これまでは毎年秋になると海外のアリーナ大会に出場するなどさまざまな努力をしてきたので、この横浜での日本選手権の開催というのは、国内でのアリーナ開催を待ち望んでいたこともあり本当にうれしく思います」と話し、「もし可能であれば2025年以降の日本選手権も横浜で開催できたらうれしいです」と壇上から山中竹春市長に対して笑顔で要望をする場面もありました。

 

また、「カーリング専用施設で開催しても、観客席が多くても200席くらいで『席が取れなかったからテレビで応援するね』という話を聞くのが心苦しい気持ちでした。横浜BUNTAIでは2,000席以上ということで、世界から横浜に来てくださるのではないかと思い、カーリング関係者全員がうれしいアナウンスだったかなと思います。『カーリングの街・横浜』として地元の人に根づいたスポーツの一つとして受け入れてもらえるように私たち選手も頑張っていきたいと思います」とも。

そして、「これまでは観客数が少なく、静かに見守ってくださる方がほとんどだったんですけど、海外の世界選手権などではショットが決まった時には歓声を上げて拍手をして喜んでくださる…観客の皆さんと試合を作り上げている感覚があります。横浜BUNTAIでの開催を機に、観客の皆さんもお祭りのように楽しんでいただきたいです。そして、皆さんもモグモグしながら試合を観て楽しんでいただきたいです」と笑いながら話していました。

この大会を機に横浜市と日本カーリング協会は、2029年に開催される世界女子選手権の誘致を視野に入れており、藤澤五月選手が話された「カーリングの街・横浜」の呼称が将来的に定着していく第一歩がこの会見によって踏み出されました。
今後、横浜市と日本カーリング協会が連携して、トップ選手と横浜の子どもたちの交流の機会などが開催される予定です。