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    イベントレポート

「パラリンピック聖火フェスティバル 横浜市採火式・パラリンピアントークセッション」

8月13日(金)に「パラリンピック聖火フェスティバル 横浜市採火式・パラリンピアントークセッション」が行われました。

 

雨が降る中、横浜市採火式は日米和親条約締結の地である「開港広場公園」前で行われました。
 
開港広場公園から振り返ると「ガス灯」があります

採火は、大日方邦子さん(おびなたくにこ・冬季パラリンピック アルペンスキー金メダリスト)、平井孝幸さん(横浜市スポーツ推進委員連絡協議会会長)、林琢己横浜市副市長の3人で行われました。
 
紅白に巻かれた採火棒を上手に使い、平井さんと大日方さんがガス灯から採火します

 
林副市長の点火棒に引き継がれ、トーチに「横浜の火」が灯りました

横浜市採火式は、オンライン配信されました。「横浜の火」が採火される様子については、パラリンピアンの上原大祐さん(うえはらだいすけ・冬季パラリンピック パラアイスホッケー銀メダリスト)をゲストに迎えて中継しました。

採火の大役をされた大日方さんは、初めて見た採火棒の長さにびっくりされていました。オンライン配信会場にトーチを運ぶ大役を任された平井さんは、無事に到着してほっとした表情でした。また、林副市長は「横浜が発祥とされるガス灯から横浜らしい採火ができたこと、そして採火式に携われたことは光栄です」と話されました。


トーチには採火した市町村名のプレートが付いています

 

その後トークセッションとして、上原さんと大日方さんが、パラスポーツの魅力や東京2020パラリンピックの注目選手などについてお話されました。

上原さんが注目しているパラリンピック出場選手は、卓球に出場する「岩渕幸洋選手」です。多くの皆さんにパラ卓球を広げていきたい、コロナ禍で大会が少なくなっている選手たちに試合を届けたい、といったいろいろな思いを持って、岩渕選手自らパラ卓球大会「岩渕オープン」を開くような選手です。目指すは「金メダル以上」と話し、パラリンピックのその先を見据えた選手といえます。
もう一人は、ちゃめっ気のあるキャラクターにひかれたカヌーに出場の「瀬立モニカ選手」だそうです。

大日方さんは、ご自身も横浜出身ということで、横浜ゆかりの注目しているパラリンピック出場選手を2人紹介してくれました。
1人目は、1996年アトランタから東京2020まで6度のパラリンピックに出場し、15個の金メダルを獲得しているパラリンピック界のレジェンド、水泳の「成田真由美選手」。成田さんと大日方さんはそれぞれの種目に熱中し始めたころ、横浜ラポールのプールでトレーニングしていた時期があり、仲が良くなったそうです。
もう1人は、車いすバスケットボールに出場の「古澤拓也選手」です。とてもまじめで物静かでクレバーですが、熱いプレーをする選手です。3Pシュートを軽々と打つ姿を見てほしいです、と話してくれました。

(左)2010年バンクーバーパラリンピック銅メダル(右)2006年トリノパラリンピック金メダルを見せてくれました

 

また、パラリンピックの楽しみ方については、
大日方さん「どんな障害があるのかな、クラス分けはなにかしら、などと考えながら見るのではなく、どんどん「うわー、すごい」と感じてみてほしいです。それからその後ろにある事を深掘りしてみると、それぞれの選手の工夫やキャラクターなどが見えてくると思います。そしてファンになってほしいです」
上原さん「1つは、パラリンピックの選手は道具と密接な関係があります。道具をいかに使いこなしているか、そして道具と身体がいかに一体化しているかといった[メカ]の観点からみることで、パラリンピックに興味がない方にも興味を持ってもらえるのではないかと思います。もう1つは、[特殊なスタッフ]に注目してほしいです。視覚障害者陸上選手の伴走者や、水泳の視覚障害者に着いているタッパー(ターンなどの合図役)といった役割の方がいます。1人で競技していると思いきや、オリンピックにはないチームワークを見てもらえると嬉しいです」と話されていました。

 

最後に東京パラリンピックにかける期待などについてお話があり、横浜市採火式とトークセッションは、なごやかな雰囲気の中終了となりました。
パラリンピアンの言葉には一つ一つ重みがあます。実際の言葉でご覧いただきたいと思います。パラリンピック聖火フェスティバル 横浜市採火式・パラリンピアントークセッションは、9月5日(日)までYouTubeでのアーカイブ配信を行っています。そして、8月24日(火)から始まるパラリンピックをぜひ、ご覧いただき[感じて]ほしいと思います。

「横浜の火」は、文明開化のしるし「ガス灯」から採火されました。そして、8月15日(日)に行われた「神奈川県の集火・出立式」で、神奈川県内で採火された火を一つに集め「ともに生きる社会かながわの火」となり、東京へと出立しました。

 

 

【紹介された注目選手の競技日程】

岩渕幸洋(いわぶちこうよう)選手(男子卓球シングルスMS9)
予選 8月25日9:00~、8月26日9:00~
瀬立モニカ(せりゅうもにか)選手(女子カヌーKL1)
予選 9月2日9:30~
成田真由美(なりたまゆみ)選手(水泳混合4×50m20ポイントフリーリレー)
予選 8月26日9:00~ ※テレビ放映有
古澤拓也(ふるさわたくや)選手(男子車いすバスケットボール・背番号7)
グループリーグ 8月26日20:30~、8月27日20:30~、8月28日14:45~、8月29日20:30~、8月30日9:00~ ※5日間テレビ放映有

古澤選手のほかにも横浜ゆかりの選手がたくさん出場します。選手名や種目については[コラム]横浜のパラスポーツを紹介 ~ハマパラ便り~vol.26に掲載していますので、ぜひご覧ください。