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元オリンピック陸上選手苅部俊二のダッシュ

vol.16「結団式」

7月15日(金)横浜市西公会堂で全国高等学校総合体育大会と全国高校定時制・通信制体育大会の神奈川県選手団の結団式がありました。総勢1000人を超える選手団を結成する結団式の終了後少しだけ選手に話をしてほしいと依頼され壇上に上がってきました。「私の話なんかでよいのかな」と思いつつ、さらに私が高校生の時にお世話になった先生方が多くいる中でしたので恐縮しながらの講演でした。

横浜市西公会堂
横浜市西公会堂

全国高等学校総合体育大会とは、高校総体やインターハイといった方が馴染みがあるかもしれませんが、以前紹介したことがあったと思います。1963年が第1回目です。ただし、陸上競技は「全国高等学校総合体育大会陸上競技大会」としてすでに1948年に全国大会が開催されています。第1回大会は明治神宮外苑競技場で開催されました。ですから1968年、第16回大会から高校総体に統合されたということです。水泳も同じで「全国高等学校総合体育大会水泳競技大会」が1924年から開催されていました。こちらは夏季大会ですが同じように1963年に統合されています。卓球やテニスも古く、回数では80回を超えています。このような感じで1963年に多くの競技が統合され今の高校総体となりました。したがって、競技によって大会回数が違います。ちなみに陸上競技は今年で64回大会となります。卓球は第80回です。テニスはなんと第101回。

高校総体は今年から大きく変わったことがあります。それは9地区のブロックに分けられた地域開催となったことです。2004年から地区での開催ではありましたが、2010年の沖縄大会で全国都道府県1巡を終え、2011年から完全にブロック大会での開催となりました。今年のブロックは北東北(青森・秋田・岩手・宮城)です。陸上競技は岩手県北上市で開催されますが、開会式は青森で行われます。北東北の後は平成24年北信越インターハイ(新潟、長野、石川、富山、福井)、平成25年北部九州インターハイ(大分、福岡、佐賀、長崎)、平成26年南関東インターハイ(東京、神奈川、千葉、山梨)が決まっていて、近畿、中国と続く予定です。

今年の高校総体は特別な大会となると思います。それはこの3月11日に起きた東日本大震災の影響です。大変な状況であるにもかかわらず、多くの関係者が高校総体開催、成功に向け尽力されていると思うと頭が下がる思いです。結団式においても団長、神奈川教育長を始め、選手(選手団主将)からもこの件について触れられていました。高校生にとっては単に目標である全国大会の1つであるかもしれません。しかし、東北で高校総体を開催する意義について深く考えさせられる大会となることでしょう。今はわからなくともこれから先きっとこの大会に参加したことが何かを生むと思います。

スポーツは大きなエネルギーやパワーを持っています。人に元気をあたえ、勇気づけ、時には笑顔をつくり、言葉を越えて通じ合うことができます。勝つこともあるし負けることもあるでしょう。しかし、一生懸命に頑張る姿はきっと東北だけでなく日本中を明るくしてくれるはずです。結団式は高校生アスリートたちの輝いた目をたくさん見ることができました。きっと力いっぱいの自己表現をして、活躍してくれることでしょう。

壇上で講演をする苅部氏
壇上で講演をしました

さて、肝心の私がどんな話をしたかですが、触れないでおきます。会場にいた皆さんに向けてですので。私は高校2年生で初めて高校総体に出場しました。この時、高校ランキングトップで勇んで挑みましたが、決勝はビリ。そして必ず優勝してリベンジと意気込んで行った3年生の高校総体は決勝ブービー。1年間で順位を1つしか上げられなかった私の取るに足らない話をしっかり聞いてくれて本当に良い子たちでした。

心から応援します。頑張って!!

苅部俊二 プロフィール

1969年5月8日生まれ、横浜市南区出身。

元オリンピック陸上競技選手。横浜市立南高等学校から法政大学経済学部、富士通、筑波大学大学院で競技生活を送る。

現在は法政大学スポーツ健康学部教授 コーチ学(スポーツ心理学) 同大学陸上競技部監督 法政アスリート倶楽部代表 日本陸上競技連盟強化委員会男子短距離部長。

2007年から日本陸上競技連盟強化委員会の男子短距離部長を務め、世界選手権(2007大阪、2009ベルリン、2011大邱、2015北京)、オリンピック(2008北京、2012ロンドン)に帯同。

また、2014年には日本陸上競技連盟の男子短距離部長へ復帰し2016リオデジャネイロオリンピックに帯同し、日本短距離男子チームの責任者として同行した。

1990年代を代表する陸上競技者として活躍。1996年のアトランタと2000年のシドニーオリンピックに出場、世界室内陸上競技選手権大会400mで銅メダルを獲得するなどの活躍を見せた。元400mハードル日本記録保持者。

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