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    イベントレポート

オリンピアン・パラリンピアン学校訪問事業~横浜市立藤の木小学校~

 平成29年6月14日(水)横浜市立藤の木小学校で、陸上競技/走り高跳びでシドニー、アテネ、北京、ロンドン、リオデジャネイロパラリンピックに出場し、5大会連続入賞を果たした「鈴木 徹選手」が学校を訪問し、全校児童への講演会と6年生を対象にした走り高跳びの授業を行いました。

 

 

 まずはじめに、1、2、3年生と個別支援級を対象に講演会を行いました。

 実際に装着している義足や生活用の義足、試合用の義足について、それぞれの特徴が説明されました。

 

 

 義足は、足首が曲がらないので正座が出来ないこと、車は膝を上手く使って運転することや、1日の生活の中でお風呂に入る時と寝る時は、義足を外すことなどの話を児童は真剣に聞いていました。

 

 

 児童から「僕も鈴木選手のように、いろんなことを頑張ろうと思いました。」と感想がありました。

 

 

 次に、6年生を対象にした「はさみ跳び」の授業(実技)を行いました。

 

 

 スキップから踏み切りのイメージを説明し、児童たちはリズミカルにステップをふむ練習を行いました。

 

 

 

 鈴木選手が見本を見せると、現役パラリンピアンの華麗な跳躍に児童から拍手が沸きました。

 

 

 

 鈴木選手の見本後、児童たちは高さの違う3箇所に分かれて挑戦しました。

 

 

 次に、4、5、6年生を対象にした講演会を行いました。

 

 講演の冒頭に、ハンドボールで活躍していた映像から交通事故現場の写真、足を切断しリハビリを始めた映像、パラリンピックに出場した映像が流されました。

 

 

 

 鈴木選手は、

 「腕や足が無い人、目が見えない人など障害がある人もみんなと同じように頑張っている。みんなは、可哀相だなと思わず、どういうふうに生活しているのかな?など障害者にもっと興味を持ってほしい。僕は昔からスポーツが好きで障害を負ってもスポーツで助けられた。みんなそれぞれ、できること、できないことがある。みんなは、自分で好きなこと、やりたいことを見つけて頑張ってほしい。」

 と鈴木選手から子ども達にメッセージがありました。

 

 講演の最後に、6年生から鈴木選手へお礼の挨拶と歌(旅立ちの時)のプレゼントがありました。

 

 

 

 児童の綺麗な歌声が体育館に響きました。

 

 

※鈴木 徹 選手プロフィール

 中学、高校時代とハンドボール部に所属し、高校3年生で山梨県代表選手として国体で3位入賞。筑波大学体育専門学群に推薦入学が決まるが、高校卒業直前に自らが運転していた車で交通事故を起こし、右足膝下11センチを残して切断。
 
 義肢装具士の臼井氏との出会い、リハビリをきっかけに「走り高跳び」を始める。

 

 2006年のジャパンパラリンピックで2m00をクリアし、義足選手としては世界で2人目となる2mジャンパーとなった。2007年のIWAS世界大会で金メダルを獲得。2016年IPCグランプリブラジル大会で2m02(日本新記録・アジア新記録)をクリアし、金メダルを獲得。同年のリオデジャネイロパラリンピックでは1m95で第4位入賞。

 

 2017年7月14日からイギリス・ロンドンで開催される世界パラ陸上競技選手権大会日本代表。

 

 

[オリンピアン・パラリンピアン学校訪問事業]

 横浜市では、市内18区35校の小学校及び18校の中学校にオリンピック・パラリンピック出場経験者を派遣し、スポーツ教室等を行うことで児童・生徒がオリンピック・パラリンピック競技に親しむ機会を提供するとともに、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、市内のスポーツ振興とオリンピック・パラリンピックの機運の醸成を図ることを目的に学校訪問事業を実施している。