ハマスポ

 
横浜市風景シルエット
 
       
 

ハマスポロゴハマスポ

横浜市風景シルエット
 
注目ワード
 

SPORTSよこはま 2010 FEBRUARY Vol.17

横浜熱闘倶楽部 理想のクラブづくりをめざして 奥寺 康彦 氏の考える横浜FCの姿
河原隆一さん写真 奥寺 康彦 おくでら やすひこ
1952年3月12日生。1970年代当時、世界最高峰のリーグと言われたドイツのブンデスリーガで活躍した初めての日本人選手。現在、株式会社横浜フリエスポーツクラブ(横浜FC)取締役会長

  1977年からの9年間にわたりドイツ(旧西ドイツ)のプロサッカーリーグ「ブンデスリーガ」で活躍し、「東洋のコンピューター」というニックネームで親しまれた奥寺康彦氏は、現在、(株)横浜フリエスポーツクラブの取締役会長として理想的なクラブ像を追い求めています。同氏が常に大切に考えていることは「地域貢献」。地域に支えられてこそ、注目される強豪チームに成長し、更なる地域の発展に貢献できる──この志を実現するために日々奮闘する同氏に、クラブの目標や理想像などを伺いました。

■まず、昨シーズンの横浜FCを振り返っていただけますか?

  「消極的だった」というのが一番の感想です。樋口前監督のもと「シンプルに速いサッカー」を目指していましたが、選手たちにはどこか不安をもっていた感じがあり、自信をもって戦いに挑めず消極的な試合展開が目立ちました。こうした精神的なもろさが最後の試合にも現れていて、象徴的な感じでしたね。選手には自らが目指すサッカースタイルを作り出すために、臨機応変に対応できる応用力を備えてほしいですね。

ブンデスリーガで活躍していた当時の奥寺康彦氏
ブンデスリーガで活躍していた当時の奥寺康彦氏

■もちろん今シーズンの目標はJ1昇格ですよね?

  もちろんです。今シーズンはJ1昇格のための「再チャレンジ」としたいです。強くなるために我々はどのようにチームづくりをしていくかを真剣に考えています。素質のある有能選手を迎え入れる必要もありますが、資金的な課題や支援も避けて通れません。
  そのためには、やはり多くの皆さまに横浜FCに親しみを持っていただき、そして多くのお客様に試合会場に足を運んでいただくなど、チームを活性させることが大切です。
  チームとしては、「ただ試合をやるだけ」という受け身の姿勢ではなく、積極的に地域に出向いてチームの活動を支援してもらう努力が必要だと考えています。

■横浜FCの求めるクラブ運営と地域貢献はどういったものですか?

  私はドイツでプレーをした経験を持っていますが、やはりクラブの運営方法は先進的な欧州のクラブ像が理想だと考えています。それはチームを「地域の方々が支えるクラブにする」という理念です。一口に「地域のクラブ」といってもサッカーだけでまとまるものではありません。私たちもサッカーだけを考えるのではなく、他のスポーツも組み入れて、より多くの地域の方々が楽しめるようなクラブ環境にすることが大切だと思っています。いま日本では「総合型地域スポーツクラブ」の設立を推進していますが、ただ漠然と作ってしまったり、「総合」という名のもとに多くの種目を取り入れてしまったりするようです。これではうまく展開できない。既存のスポーツチームやスポーツ少年団、自治会、町内会などをベースに、はじめは中心となる種目からスタートしてみて、少しずつ活動内容や種目を増やしていく──このやり方こそがクラブの参加者を増やし、活性させていく最良の方法だと考えています。横浜FCも1つのスポーツクラブとして、サッカーを軸として、より多くの地域の方々に参画してもらえるクラブ運営を目指します。

■横浜FCのクラブ運営を通じて地域が活性していくといいですね!

 そうですね。横浜FCは今シーズンから保土ケ谷区川島町の体育施設において本格的なクラブ拠点運営をスタートする予定です。こうした施設を有効活用して、クラブはもちろんのこと、地域の活性に大いに貢献したいと思います。また、一部スポーツセンターなどでは、クラブが協力してサッカー教室などを行っていますが、このようなスクールについても引き続き積極的に実施していきたいですね。選手にも各地のイベント事業にもっと多く参加して、チームのPRとともに地域のイベントを盛り上げてほしいとも思っています。

■これからの横浜FCの動きから目が離せませんね!

  地域の支えあってのチームであり、クラブ運営です。このようなクラブ運営を通じて、まさしく地元横浜出身の横浜FCの選手が多く活躍し、地域が一体となって熱く応援するチームに成長する──それが理想なんです! 皆さん、横浜FCを応援してください。そして試合をライブで体感してください!

Present For You

奥寺康彦さんのサイン入り色紙を3名様にプレゼントします!
ハガキに住所、氏名、年齢、電話番号、「SPORTSよこはま」へのご意見・ご感想を記入して下記の宛先へお送りください。(平成22年3月25日必着)
〒231-0015 横浜市中区尾上町6-81 ニッセイ横浜尾上町ビル1階
横浜市スポーツ情報センター「奥寺康彦さんのサイン」係まで

※個人情報の取扱いについては、こちらをご参照ください。

横浜熱闘フェスタ2010開幕ダッシュ! 横浜熱闘フェスタ2010
地下鉄に乗ってスタジアムに行こう!

■開催日時 平成22年2月28日(日) 11:00〜14:30

■場所 地下鉄センター南駅前スキップ広場 (雨天時センター南駅構内)

 シーズン開幕直前に横浜ベイスターズ、横浜F・マリノス、横浜FCの3チームを応援するイベントを開催します。各チームのチアダンスチームのパフォーマンスやトークショー、ストラックアウト・キックターゲットの参加型ゲームなど内容は盛りだくさん!
みんなでイベントに参加して2010シーズンを応援しよう!!
問い合わせ先 横浜熱闘倶楽部 TEL.045-640-0018

熱闘倶楽部とは横浜ならではの応援連合体として、チームの応援はもとより、
観戦機会の提供や市民とチーム交流促進などの活動を行っています。

横浜熱闘倶楽部 理想のクラブづくりをめざして 奥寺 康彦 氏の考える横浜FCの姿
河原隆一さん写真 奥寺 康彦 おくでら やすひこ
1952年3月12日生。1970年代当時、世界最高峰のリーグと言われたドイツのブンデスリーガで活躍した初めての日本人選手。現在、株式会社横浜フリエスポーツクラブ(横浜FC)取締役会長

  1977年からの9年間にわたりドイツ(旧西ドイツ)のプロサッカーリーグ「ブンデスリーガ」で活躍し、「東洋のコンピューター」というニックネームで親しまれた奥寺康彦氏は、現在、(株)横浜フリエスポーツクラブの取締役会長として理想的なクラブ像を追い求めています。同氏が常に大切に考えていることは「地域貢献」。地域に支えられてこそ、注目される強豪チームに成長し、更なる地域の発展に貢献できる──この志を実現するために日々奮闘する同氏に、クラブの目標や理想像などを伺いました。

■まず、昨シーズンの横浜FCを振り返っていただけますか?

  「消極的だった」というのが一番の感想です。樋口前監督のもと「シンプルに速いサッカー」を目指していましたが、選手たちにはどこか不安をもっていた感じがあり、自信をもって戦いに挑めず消極的な試合展開が目立ちました。こうした精神的なもろさが最後の試合にも現れていて、象徴的な感じでしたね。選手には自らが目指すサッカースタイルを作り出すために、臨機応変に対応できる応用力を備えてほしいですね。

ブンデスリーガで活躍していた当時の奥寺康彦氏
ブンデスリーガで活躍していた当時の奥寺康彦氏

■もちろん今シーズンの目標はJ1昇格ですよね?

  もちろんです。今シーズンはJ1昇格のための「再チャレンジ」としたいです。強くなるために我々はどのようにチームづくりをしていくかを真剣に考えています。素質のある有能選手を迎え入れる必要もありますが、資金的な課題や支援も避けて通れません。
  そのためには、やはり多くの皆さまに横浜FCに親しみを持っていただき、そして多くのお客様に試合会場に足を運んでいただくなど、チームを活性させることが大切です。
  チームとしては、「ただ試合をやるだけ」という受け身の姿勢ではなく、積極的に地域に出向いてチームの活動を支援してもらう努力が必要だと考えています。

■横浜FCの求めるクラブ運営と地域貢献はどういったものですか?

  私はドイツでプレーをした経験を持っていますが、やはりクラブの運営方法は先進的な欧州のクラブ像が理想だと考えています。それはチームを「地域の方々が支えるクラブにする」という理念です。一口に「地域のクラブ」といってもサッカーだけでまとまるものではありません。私たちもサッカーだけを考えるのではなく、他のスポーツも組み入れて、より多くの地域の方々が楽しめるようなクラブ環境にすることが大切だと思っています。いま日本では「総合型地域スポーツクラブ」の設立を推進していますが、ただ漠然と作ってしまったり、「総合」という名のもとに多くの種目を取り入れてしまったりするようです。これではうまく展開できない。既存のスポーツチームやスポーツ少年団、自治会、町内会などをベースに、はじめは中心となる種目からスタートしてみて、少しずつ活動内容や種目を増やしていく──このやり方こそがクラブの参加者を増やし、活性させていく最良の方法だと考えています。横浜FCも1つのスポーツクラブとして、サッカーを軸として、より多くの地域の方々に参画してもらえるクラブ運営を目指します。

■横浜FCのクラブ運営を通じて地域が活性していくといいですね!

 そうですね。横浜FCは今シーズンから保土ケ谷区川島町の体育施設において本格的なクラブ拠点運営をスタートする予定です。こうした施設を有効活用して、クラブはもちろんのこと、地域の活性に大いに貢献したいと思います。また、一部スポーツセンターなどでは、クラブが協力してサッカー教室などを行っていますが、このようなスクールについても引き続き積極的に実施していきたいですね。選手にも各地のイベント事業にもっと多く参加して、チームのPRとともに地域のイベントを盛り上げてほしいとも思っています。

■これからの横浜FCの動きから目が離せませんね!

  地域の支えあってのチームであり、クラブ運営です。このようなクラブ運営を通じて、まさしく地元横浜出身の横浜FCの選手が多く活躍し、地域が一体となって熱く応援するチームに成長する──それが理想なんです! 皆さん、横浜FCを応援してください。そして試合をライブで体感してください!

Present For You

奥寺康彦さんのサイン入り色紙を3名様にプレゼントします!
ハガキに住所、氏名、年齢、電話番号、「SPORTSよこはま」へのご意見・ご感想を記入して下記の宛先へお送りください。(平成22年3月25日必着)
〒231-0015 横浜市中区尾上町6-81 ニッセイ横浜尾上町ビル1階
横浜市スポーツ情報センター「奥寺康彦さんのサイン」係まで

※個人情報の取扱いについては、こちらをご参照ください。

横浜熱闘フェスタ2010開幕ダッシュ! 横浜熱闘フェスタ2010
地下鉄に乗ってスタジアムに行こう!

■開催日時 平成22年2月28日(日) 11:00〜14:30

■場所 地下鉄センター南駅前スキップ広場 (雨天時センター南駅構内)

 シーズン開幕直前に横浜ベイスターズ、横浜F・マリノス、横浜FCの3チームを応援するイベントを開催します。各チームのチアダンスチームのパフォーマンスやトークショー、ストラックアウト・キックターゲットの参加型ゲームなど内容は盛りだくさん!
みんなでイベントに参加して2010シーズンを応援しよう!!
問い合わせ先 横浜熱闘倶楽部 TEL.045-640-0018

熱闘倶楽部とは横浜ならではの応援連合体として、チームの応援はもとより、
観戦機会の提供や市民とチーム交流促進などの活動を行っています。