ハマスポ

 
横浜市風景シルエット
 
       
 

ハマスポロゴハマスポ

横浜市風景シルエット
 
注目ワード
 

SPORTSよこはまVol.38:スポーツ医科学センター

スポーツ医科学センター ウォーキングで健康を手に入れよう ウォーキング(歩く)とランニング(走る)の違いとは

横浜市スポーツ医科学センター 健康科学課●岸 由紀夫(指導員)

 「平成24年度 横浜市民スポーツ意識調査」によると過去1年間の実施率が最も高い運動はウォーキングでした。また、昨今のブームが反映し、ランニングやジョギングも人気が上昇している結果となりました。ウォーキングやランニング、ジョギングは、健康の維持・増進や生活習慣病の予防・改善のため効果が期待できる運動ですが、今回はこの「歩く」ことと「走る」ことの違いをいろいろな角度から見ていきたいと思います。

ウォーキングとランニングの動きの違い

 下記のイラストはウォーキングとランニングの一歩を真横から見たものです。見比べるとウォーキングは、どの場面においても片足または両足が地面についています。腰の真下に脚があるとき、腰(ベルト)の位置が高くなり、脚を前に踏み出したときには低くなります(イラスト①)。重心が下がることで推進力が得られ、少ない力で進むことができます。一方、ランニングは両足が地面から離れている場面があり、腰の真下に脚があるとき、腰(ベルト)の位置がウォーキングの時とは逆に低い位置になり、脚を前に振り出したときに高くなります(イラスト②)。脚がバネの役目となり、下がった重心を大きな力で、斜め前方に強く押し出し、スピードを上げることができます。

ウォーキング(イラスト①)
ウォーキング(イラスト①)

ウォーキング(イラスト②)
ウォーキング(イラスト②)

ウォーキングとランニングのそれぞれの特徴

 それぞれの共通点として、「場所を選ばず、いつでも、どこでもできる」、「一人でも、家族や仲間とでもできる」、「費用があまりかからない」など簡単に実施できることがあげられます。
 『ウォーキング』は片足が必ず地面についているので、腰や膝などへの負担が少なく、心拍数もさほど上がらないので比較的安全な運動といえます。しかし、ランニングとの比較では時間当たりのエネルギー消費量は少なくなります。『ランニング』はウォーキングに比べ消費エネルギー量は多いですが、心肺機能にかかる負担も大きく、普段運動をしていない方は注意が必要です。また、足が着地した時の衝撃力はウォーキングの2〜3倍ともいわれ、筋力不足や不適切なフォームでおこなうと膝関節など体に負担がかかり、ケガをする恐れがあります。
 これから運動を始めようと思っている方や久しぶりに運動をおこなう方は、安全面を考慮してウォーキングから始めるほうがよいでしょう。
 運動を実施するにあたり、健康や体調に不安がある方は、医師にご相談することをお勧めします。

消費エネルギー(kcal)の計算式

 次の計算式に数字を入れて、自分の運動時の消費エネルギー(kcal)を見てみましょう。

運動強度(メッツ)×体重(kg)×時間(h)×1.05

【運動強度】
『通常歩行 3.0(メッツ)』(4.0km/時)
『速歩 5.0(メッツ)』(6.4km/時)
『軽いジョギング 6.0(メッツ)』(7.0km/時)
『ランニング 8.3(メッツ)』(8.0km/時)
を参考に当てはめます。
[例]
体重が60Kg、30分のウォーキング(速歩)を実施の場合
5.0(メッツ)×60(kg)×0.5(h)×1.05=157.5(kcal)

※メッツとは、安静時のエネルギー消費量の何倍のエネルギーを消費しているのかを表す数値のこと。
※計算した消費エネルギーには、安静時の消費エネルギーも含まれます。

消費エネルギー(kcal)の計算式

みんなのVoice ロコモティブシンドローム[ロコモ教室編]

 スポーツ医科学センターのロコモ教室に参加されている夏井さんに教室に参加してみた感想を聞きました。「教室では、特別な測定器で歩行の測定をし、結果データを元にポイント指導をしてくれます。データがあることで、自分を客観的に見ることが出来、姿勢や歩き方を見直すことができました。ただ、教室で教えてもらったことを私生活でも意識しながら歩いているけれど、すぐには直らないです。10回の教室では足りないです(笑)。でも、姿勢良く、格好良く歩きたいので普段から頑張って続けます!!」とお話してくださいました。
 この教室では、当センターの専門スタッフが科学的な測定と運動を実施し、バランスや歩行能力の低下を予防します。
 次回の募集は9月11日から開始です。詳しくはお問い合わせください。
TEL. 045-477-5050 http://www.yspc.or.jp/ysmc/

【教室後の夏井さんと指導員】
【教室後の夏井さんと指導員】

スポーツ医科学センター ウォーキングで健康を手に入れよう ウォーキング(歩く)とランニング(走る)の違いとは

横浜市スポーツ医科学センター 健康科学課●岸 由紀夫(指導員)

 「平成24年度 横浜市民スポーツ意識調査」によると過去1年間の実施率が最も高い運動はウォーキングでした。また、昨今のブームが反映し、ランニングやジョギングも人気が上昇している結果となりました。ウォーキングやランニング、ジョギングは、健康の維持・増進や生活習慣病の予防・改善のため効果が期待できる運動ですが、今回はこの「歩く」ことと「走る」ことの違いをいろいろな角度から見ていきたいと思います。

ウォーキングとランニングの動きの違い

 下記のイラストはウォーキングとランニングの一歩を真横から見たものです。見比べるとウォーキングは、どの場面においても片足または両足が地面についています。腰の真下に脚があるとき、腰(ベルト)の位置が高くなり、脚を前に踏み出したときには低くなります(イラスト①)。重心が下がることで推進力が得られ、少ない力で進むことができます。一方、ランニングは両足が地面から離れている場面があり、腰の真下に脚があるとき、腰(ベルト)の位置がウォーキングの時とは逆に低い位置になり、脚を前に振り出したときに高くなります(イラスト②)。脚がバネの役目となり、下がった重心を大きな力で、斜め前方に強く押し出し、スピードを上げることができます。

ウォーキング(イラスト①)
ウォーキング(イラスト①)

ウォーキング(イラスト②)
ウォーキング(イラスト②)

ウォーキングとランニングのそれぞれの特徴

 それぞれの共通点として、「場所を選ばず、いつでも、どこでもできる」、「一人でも、家族や仲間とでもできる」、「費用があまりかからない」など簡単に実施できることがあげられます。
 『ウォーキング』は片足が必ず地面についているので、腰や膝などへの負担が少なく、心拍数もさほど上がらないので比較的安全な運動といえます。しかし、ランニングとの比較では時間当たりのエネルギー消費量は少なくなります。『ランニング』はウォーキングに比べ消費エネルギー量は多いですが、心肺機能にかかる負担も大きく、普段運動をしていない方は注意が必要です。また、足が着地した時の衝撃力はウォーキングの2〜3倍ともいわれ、筋力不足や不適切なフォームでおこなうと膝関節など体に負担がかかり、ケガをする恐れがあります。
 これから運動を始めようと思っている方や久しぶりに運動をおこなう方は、安全面を考慮してウォーキングから始めるほうがよいでしょう。
 運動を実施するにあたり、健康や体調に不安がある方は、医師にご相談することをお勧めします。

消費エネルギー(kcal)の計算式

 次の計算式に数字を入れて、自分の運動時の消費エネルギー(kcal)を見てみましょう。

運動強度(メッツ)×体重(kg)×時間(h)×1.05

【運動強度】
『通常歩行 3.0(メッツ)』(4.0km/時)
『速歩 5.0(メッツ)』(6.4km/時)
『軽いジョギング 6.0(メッツ)』(7.0km/時)
『ランニング 8.3(メッツ)』(8.0km/時)
を参考に当てはめます。
[例]
体重が60Kg、30分のウォーキング(速歩)を実施の場合
5.0(メッツ)×60(kg)×0.5(h)×1.05=157.5(kcal)

※メッツとは、安静時のエネルギー消費量の何倍のエネルギーを消費しているのかを表す数値のこと。
※計算した消費エネルギーには、安静時の消費エネルギーも含まれます。

消費エネルギー(kcal)の計算式

みんなのVoice ロコモティブシンドローム[ロコモ教室編]

 スポーツ医科学センターのロコモ教室に参加されている夏井さんに教室に参加してみた感想を聞きました。「教室では、特別な測定器で歩行の測定をし、結果データを元にポイント指導をしてくれます。データがあることで、自分を客観的に見ることが出来、姿勢や歩き方を見直すことができました。ただ、教室で教えてもらったことを私生活でも意識しながら歩いているけれど、すぐには直らないです。10回の教室では足りないです(笑)。でも、姿勢良く、格好良く歩きたいので普段から頑張って続けます!!」とお話してくださいました。
 この教室では、当センターの専門スタッフが科学的な測定と運動を実施し、バランスや歩行能力の低下を予防します。
 次回の募集は9月11日から開始です。詳しくはお問い合わせください。
TEL. 045-477-5050 http://www.yspc.or.jp/ysmc/

【教室後の夏井さんと指導員】
【教室後の夏井さんと指導員】