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    イベントレポート

第6回横浜国際女子マラソン大会 海外国内招待選手記者会見

by :スポーツ情報センター せりざわ

11月16日(日)に開催される「第6回横浜国際女子マラソン大会」(兼第15回世界陸上競技選手権大会(2015/北京)代表選手選考競技会・兼第98回日本陸上競技選手権大会女子マラソン)に参加する海外・国内の招待選手による記者会見が、14日(金)山下公園前のホテルニューグランドで行われました。


海外招待選手 左から キャロライン・ロティチ選手(ケニア)・ティキ・ゲラナ選手(エチオピア)・フィレス・オンゴリ 選手(ケニア)


国内招待選手 左から 岩出玲亜選手・田中智美選手・野尻あずさ選手・藤田真弓選手

選手達は、今回の開催をもって最後となる今大会にかける意気込みや、目標などを語りました。
また解説でお馴染みの増田明美さん・高橋尚子さんからも、ランナー目線での質問が飛びました。

写真右:増田明美さん
「ここにくるまでの合宿を含めた練習の流れはどうだったか、怪我などをしていないか、体調など調子はどうですか。」

写真左:高橋尚子さん
「つらい練習をこなしていく上で、モチベーションになっているものは何か。」


ティキ・ゲラナ(エチオピア・27歳)
「2007年から2008年に日本にいて、良いトレーニング方法や苦しくなるまで走らなければいけない事を学びました。
母国に帰ってもその通りに練習したら、良い結果が出た。
日本に住みたいと思う程、食べ物も人も、日本は全て自分に合っていた。
トレーニングも体調も、準備万端です。
厳しいトレーニングはマラソンを走るために必要だと思うし、良い結果が出れば非常に嬉しくて、そのつらさも忘れる。
目標は1位から3位までに入ること、2時間24分以内に走ること。」


フィレス・オンゴリ選手(ケニア・28歳)
「2002年から2012年まで(日本にいて)山梨学院、実業団といろいろ教えてもらい強くなりました。日本のみんなはとても優しい。
目標は3位以内で、タイムは出来れば1秒でも自己新記録を更新したい。
(この大会に向け練習を重ね)9月からずっと調子が良く、怪我も風邪もない。
練習はキツイが、試合で成果が出るとそのつらさも忘れる。」


キャロライン・ロティチ選手(ケニア・30歳)
「1999年から2002年まで仙台育英高校で過ごしました。そこでは練習を頑張る事を学びました。
練習も良く出来て、体調もバッチリです。
つらい時は自分のことを思い、頑張らなければと思う。」

国内招待選手は、実業団駅伝を控えるこの時期に今大会を走りたい熱い想いと抱負を語りました。
またお二人からもエールと質問がありました。

増田明美さん
「修行のような厳しい練習を続ける中で、自分を支えている心情や言葉、座右の銘を教えてください。」

高橋尚子さん
「世界陸上やオリンピックに続く大切な大会であるこの横浜。
世界陸上やオリンピックに対しての気持ちなど、何が自分に必要と考えていますか。」


野尻あずさ選手(ヒラツカ・リース・32歳)
「この先の陸上選手生活のプランを立てた際に、マラソンで国際大会に挑戦すると決めていました。
この横浜はだいぶ前から思い入れのある大会で、今回の大会で世界陸上の権利を獲得できるように走りたい。
2年前に実業団を離れ、普段は一人で自分で決めて練習をしている。その現状の中で思うような最大の練習が出来たので、その結果がレースでどのように出るかワクワクしています。
8月末の北海道マラソンを練習レースとし、自分なりの目標を持って参加させてもらいましたが、
設定目標通りに走れたことが収穫でした。また、その後のトレーニングにも良い効果が出ました。
夏からの練習と2年間試してきたことをしっかり試して走りたいです。

自分を支えている想いは、前を向いて進んでいけば必ず道は開けるということです。

リオ(リオデジャネイロ)のオリンピックを狙っているので、それを最短で狙えるのが今回の横浜で結果を出すこと。そして世界陸上を走り、その世界陸上でさらに結果を出しオリンピックを決めたい。早く(オリンピック出場を)決めて、準備をしっかりしたい。
今回が最後となる横浜で、この横浜から世界にいったというものを残したい。
私にとって横浜は、プロランナーとしてスタートしてから1番大きな大会で、想いも大きくあったしコースも気に入っていたので、最後は残念だが記憶に残る走りをしたい。」


田中智美選手(第一生命・26歳)
「昨年のこの大会でペースメーカーとして参加し、前半だけですがコースが分かっているので、このレースに出場を決めました。
特に目標タイムや順位を決めていませんが、良い結果を出したい。
練習においては、ポイント練習が想定タイムで走れなかったりと、なかなかうまくいかない事が多く、一度は出場を諦めましたが諦めきれずに練習を続けたら、調子が上がってきました。
名古屋(名古屋ウィメンズマラソン2014)で良い走りが出来て、マラソンは自分に合っているなと感じました。
ナショナルチームでは、野口みずきさんや福士加代子さん達と練習させてもらって、練習から設定タイムより早く走ったりと積極的に取り組む事を学びました。(※日本陸連が今年立ち上げたマラソンのナショナルチーム9人の中の1人。)

座右の銘は、疾風軽走です。

選考レースですがあまり考えすぎずに、でも目標はリオデジャネイロオリンピック出場なので、選考レースでしっかり結果を残したいと思います。そのためには、粘りのあるレースをしっかりすることが必要。
この大会から世界で戦う多くの選手が出てきて、その選手達を見て自分も強いマラソンランナーになりたいと夢を持たせてもらいました。
最後は寂しいが横浜の方、大会関係者に感謝の気持ちをもって走りたい。」


藤田真弓選手(十八銀行・31歳)
「この横浜を1番最初に走ったのは第2回大会で、その時は自分の思うようなレースが出来ず自信を失ないましたが、第4回大会で自信を取り戻すレースが出来ました。
今回、ぜひこの横浜をもう1度走りたいと思い参加しました。
目標は2時間27分30秒を切り、6位以内に入ることです。
この大会に向け練習を始めて、前半は距離走が思うようにこなせず、普段なら弱気になって立て直せないところが、我慢をしてしっかり立て直すことが出来た。我慢することで成長できたと感じています。
レースでも集団から離れた時に、苦しんだことを思い出して、しっかりついていきたい。

座右の銘は、最後まで諦めないです。

まだ力が及ばないので、すぐにオリンピックを狙います!と言えないが、選考レースで強い選手にどれだけ挑めるか試してみたい。
オリンピックへは努力や気持ちなど足りてない部分が多いので、いつまでも初心を忘れずにやっていきたい。
歴史のある大会を走れる喜びを力に変えて、最後なので良い走りをしたい。」


岩出玲亜選手(ノーリツ・19歳)
「最近では10代でマラソンに出場する選手がいないので、人がやっていないことをやりたい!と思いエントリーしました。
12月で20歳になるので、それまでに1レース成し遂げたいと思っています。
3月の世界ハーフが終わってからマラソンを走りたいと決め、夏も30キロ走などしっかり練習出来ました。
しかし初めてのマラソンなので、どれだけやっても足りない気がして不安だが、初めてだからこそ何も怖いものなくいける利点を生かして走りたい。自分がまだどれだけ走れるか分からないが、全力で走りたい。

最後まで全力という言葉を胸に走りたい。

まだ初マラソンで、自分がオリンピックなど世界への壁がどのくらいあるか分からないが、この横浜のレースで何が足りないかなど学び、東京五輪を目指したい。それまでにリオもあるので(リオデジャネイロオリンピック出場も)諦めずに頑張りたい。
20歳未満の記録が2時間29分12秒と聞いているので、まずはそこを更新する事を目標に、横浜国際女子マラソンは今回が最初で最後のチャレンジになるので、歴史に新たな1ページを刻みたい。」


2009年に横浜国際女子マラソン大会(兼第16回アジア競技大会代表選手選考競技会)としてスタートし、6回目の開催をもって終了することが決まっている今大会。
熱いレースを繰り広げてくれることでしょう。

選手のみなさん、頑張ってください!!!

※当日は会場の山下公園前、みなとみらい地区、首都高速道路の一部などでは交通規制が実施されます。
規制時間は12時から15時30分頃までとなっています。
詳しくはこちらからご確認ください。
http://www.yokohamawomensmarathon.com/index.html