トライアスロン日本代表選手講演会(本牧中学校)
by :スポーツ情報センター:なかむら
ロンドン五輪の日本代表であり、9月29日に開催された「2012世界トライアスロンシリーズ横浜大会」にも出場した田山寛豪(たやまひろかつ)選手と細田雄一(ほそだゆういち)選手が、横浜市立本牧中学校の開校20周年記念事業として全校生徒を対象とした講演会を行いました。
同校は2011年から世界トライアスロンシリーズ横浜大会のエリート参加選手のスイム練習会場としてプールを提供していました。
今回は世界で活躍するトップアスリートの経験談やオリンピックに出場した経緯を直接聞くことができ生徒たちにとって貴重な体験となったようです。
田山選手
僕は2010年11年ケガをして世界ランキングが低く、優勝すれば無条件でオリンピックに出場できるアジア選手権に賭けていたんですが、ランキング上位にいてオリンピックにも出場できた細田選手に1秒差で負けて2位となりこの大会での出場権は逃してしまいました。
わずか1秒に泣いたんですけど、「あきらめなければ必ずチャンスは来る」という言葉を信じてオリンピックをあきらめず、最後に行われたマドリードの大会で7位に入って自分の力でオリンピックの出場権をつかみました。
あのアジア大会でオリンピックをあきらめていたら、自分は今ここにいなかったと思います。
皆さんも自分の夢や目標を持って、実現するまであきらめないでがんばってほしいと思います。自分を信じてあきらめなければ夢は必ず実現できます。1日1日大切にして過ごしてほしいと思います。
細田選手
今までオリンピックに強い思い入れがなかったので出場することが出来ませんでした。やはり「何かになりたい」という強い気持ちがなければなかなかその目標を達成することが出来ません。北京オリンピックの前まではトライアスロンは楽しいというだけで行っていて練習も楽しいものしかしませんでした。その結果、自分を支援してくれていた皆さんと約束していた北京オリンピックの出場権を逃して約束を果たすことが出来ませんでした。やはり目標を達成するためにはつらい練習もしっかりやって1分1秒を大切にし、生活のすべてをトライアスロンに捧げることが大切だと感じ、今までの生活を改めてロンドンオリンピックの出場権を勝ち取ることが出来ました。
皆さんには毎日を楽しく過ごしながら夢に向かって努力してほしいし、夢をまだ決めていない人も見つかった時には今日聞いた話を参考にしてくれたらうれしいです。
最後に本牧中学校の生徒さんから花束が贈られ、田山選手と細田選手は喜んで受け取りました。