「横浜ビー・コルセアーズ」bjリーグ初陣
by :スポーツ情報センター・NSY
横浜、神奈川をホームタウンとしたプロバスケットボールチーム「横浜ビー・コルセアーズ」。
今シーズンからbjリーグへの参入が決まった同チームは、平成23年10月8日(土)、ついに初陣を迎え、出航しました。
開幕カードは、10月8日(土)・9日(日)の両日、横浜文化体育館に2連覇中の王者「浜松・東三河フェニックス」を迎えての戦い。
横浜文化体育館からの出航です 開場時はパフォーマンスチームのお出迎え B-ROSEと一緒に記念撮影
記念グッズを求めるブースター
10月8日の試合前セレモニーでは、廣田和生代表が「横浜の名を背負って戦える日がついに来ました」とチームを代表して、これから始まる横浜ビー・コルセアーズの歴史の第一歩目を高らかに宣言。そして、横浜ビー・コルセアーズのユニフォームを身に纏った林文子横浜市長は「ブースター(ファン)の一人として、応援していきたい」と興奮した様子でエールを送っていました。
廣田代表の挨拶 林文子横浜市長 試合前の記念撮影
林文子横浜市長は、セレモニー挨拶のあった8日だけでなく、9日の試合も観戦に見えるという気合の入りようでした。
8日の初戦は、延長戦の末、62-63の1点差で惜しくも敗戦。
キャプテンの蒲谷選手が「試合開始当初、正直言って地に足が着いていなかった」というように、新チームとしての初陣で、立ち上がりかなり固さが見えましたが、チームの持ち味であるディフェンス面で、しっかり形を作ることで、徐々にペースを取り戻し、2連覇中の王者と互角の試合展開。
横浜文化体育館に集まった2,000人を超える観客は、一つ一つのプレーに惹きつけられ、試合を追うごとにチアリーディングチーム「B-ROSE」を中心としたパフォーマンスチームと観客席が繰りなす応援は、とても初陣のチームとは思えない一体感でした。
試合終了直後、観客席のブースター(ファン)に対して、レジー・ゲーリーヘッドコーチは、「会場は最高の雰囲気だった。横浜で戦えることをうれしく思う」と挨拶。そして記者会見の場で「このチームはいいチームになれる」と話し、手ごたえを感じている様子でした。
そして、迎えた10月9日(日)の第2戦。
第1クォーター立ち上がり、5-0とリードするも、7-5と追い上げられてから連続11ポイント奪われ、7-16と9点ビハインドで第1クォーター終了。第2クォーター、残り約2分のところで、17-30と、この日最大の13点差をつけられましたが、そこから山田謙治選手が5連続ポイント。22-30の8点差まで追い上げて、前半終了。
後半に入ると、前半終了間際の勢いのまま、33-32と逆転。ここからは一進一退の攻防を繰り返し、44-46で第3クォーター終了を終了し、第4クォーターへ。
第4クォーターも大接戦。
しかし、残り約5分のところで、51-58と7点差をつけられてしまいましたが、そこからマーカス・シモンズ選手、ジャスティン・バーレル選手が得点を重ね、61-60と再逆転。
その後、相手に3ポイントシュートを決められましたが、その直後残り時間1分31秒のところで、キャプテン蒲谷選手が3ポイントシュートを決め返して64-63。その後は相手にリードを許すことなく、69-63で初勝利を収めました。
蒲谷選手の逆転シュートが決まった瞬間、観客もこの喜び様
試合終了直後、初勝利の感想を聞かれたレジー・ゲーリーヘッドコーチは、「廣田代表、林市長、そしてブースターの皆さんに送りたいと思っていたプレゼントを今日、届けることが出来ました」と話し、チーム全員で勝ち取った初勝利を、チームを支える人たちへのプレゼントと表現。
そして記者会見の場で「この勝利をきっかけに、チームが落ち着いてくれれば、さらにいいプレーをみせることができるだろう」とコメントしていました。
【試合の様子】
チームを引っ張る蒲谷キャプテン 山田選手の切れ味鋭いドライブ
215cm、チェス・マクファーランド選手 関東学院大学出身のファイ・パプ・ムール選手
鉄壁のディフェンス マーカス・シモンズ選手 高い打点からシュートを決める木村選手
ベテラン青木選手もチームを支えます 元NBAプレイヤー レジー・ゲーリーヘッドコーチ
これぞバスケットボールの醍醐味! ジャスティン・バーレル選手の豪快なダンクシュート!
バスケットボールの盛んな土地である神奈川、横浜。
その地に、ついに誕生したプロバスケットボールチーム「横浜ビー・コルセアーズ」。
この2試合の開幕カードで、チームが一丸となって出航した姿を見せてくれました。
廣田和生代表が言っていました。
「ついに出航のときを迎えました。多くの市民にプロバスケットボール試合を見てもらえたことは本当にうれしい。それに加え、バスケットボール以外のさまざまなパフォーマンスチームも皆さんにお披露目することができました。バスケットボールはライブスポーツの花形です。そこにパフォーマンスなどの魅力あるエンターテインメントの要素も交えた空間をもっともっと多くの人に届け、ビー・コルセアーズと言うチームが横浜に根付かせていきたい。この試合は、そういうきっかけの試合となった」と。
廣田代表の言うとおり、メインとなるバスケットボールで選手のプレーで感動を与えてくれたことはもちろん、B-ROSEをはじめとしたパフォーマンスチームも開場時のお出迎えから、ゲーム中の応援、ハーフタイムショーなど、絶え間なく魅了し続け、空間の一体感を作り出す大きなきっかけとなっていました。
【チアリーダー B-ROSE】
常に会場を盛り上げ続けたB-ROSEのパフォーマンスもステキでした
横浜ビー・コルセアーズの戦いはまだ始まったばかりです。
皆さん、一つになって、横浜にできた新しいプロバスケットボールチームを応援していきましょう。
なお、次のホームゲームは、11月2日(水)横浜文化体育館、11月3日(祝)平塚総合体育館に「新潟アルビレックスBB」を迎えての戦いとなります。