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    イベントレポート

輝け!ハマの柔道っ子5つ星 〜 神奈川区の朝飛道場が全国少年柔道大会初優勝

by :スポーツ情報センター記者

 横浜市神奈川区の朝飛道場が、5月5日に講道館(東京都文京区)で行われた「第28回全国少年柔道大会」で全国制覇を達成しました。過去8回の出場の中でベスト4が最高の成績だった道場に、初の栄冠がもたらされました。 
 朝飛道場は今年で創立50年目を迎えました。3代目の館長である朝飛大さんは、「今回の団体戦は他チームの選手たちより、1学年下の選手たちが出場しました。なかなか力があっても勝てない状況でしたが、試合では前に、前に攻めてくれました。モチベーションが高く、精神的なたくましさで勝ったと思います」と振り返りました。

 「私が何もしないうちに自分で考えて行動してくれた」と朝飛館長が胸をはる選手たちは、小野優太選手、辻湧斗選手、賀持貴道選手、米山魁人選手、浅野未来選手の5人です。団体戦決勝の相手は奈良県の怒濤館石津道場でした。決勝の最後、大将戦に出場した浅野選手は「今まで対戦した中で一番重かった」という、120キロの石津道場植田選手と引き分けに持ち込み、その瞬間朝飛道場の優勝が決定しました。幼い頃から柔道に打ち込んできた5人は、オリンピック選手になることが目標と口を揃えます。憧れの選手には5月に引退を表明した井上康生選手、8月の北京五輪に出場する鈴木桂治選手の名前が挙がりました。

   

ちょっと照れながらインタビューに答える5人の選手たち

 また同日に行われた個人戦では、5年生の部で賀持選手が準優勝、6年生の部で浅野選手が優勝を成し遂げました。全国大会初出場の賀持選手は、「朝飛道場で習っている柔道は、逃げるのではなく向かっていく柔道」という一心で決勝に臨みました。そして決勝のラスト6秒、勝つか負けるかで技をかけた賀持選手でしたが、岐阜県の山田選手の前に屈しました。「僕の得意技が効かなかったということは、まだ練習が足りないから。この反省を生かして、次の全国大会では絶対優勝したい」と力強く宣言しました。
 一方浅野選手は2年連続の個人戦優勝で、改めて実力を証明しました。朝飛館長は「おっとりした優しい性格。一人では何もできないようなタイプですが、試合になるとガラッと変わる、切り替えがしっかりできる選手」と評します。「団体戦は誰かが負けても誰かが取り返してくれる。しかし個人戦は1回でも注意を取られると負けにつながってしまうので、全面的にプレッシャーが掛かりますね」と振り返った浅野選手。これからは心を強くして、実力も上げていきたいと更に上を見据えていました。

   

2連覇で王者の風格が漂う浅野選手(左) 「来年は絶対優勝したい」と決意した賀持選手(右)

 5月16日の練習後、全国大会に出場した5人の選手たちは優勝トロフィーを掲げて、道場で共に練習に励む仲間に優勝報告を行いました。「みんなが練習相手になってくれて嬉しかった」と選手たちは感謝の言葉を口々にしました。そんな教え子たちを温かい眼差しで見つめる朝飛館長は、「勝つ」ことよりも将来性のある柔道を伝えてきました。「柔道を通して学んでほしいことは、自分の生活すべてにおいての集中力を身に付けること。そして礼法と優しさを一番に感じてほしい。一緒にいるとニコニコっと笑顔になってしまうような人になってほしいですね」と、朝飛館長はどんな時も子どもたちに情熱を持って接しています。

   

「みんなが練習相手になってくれたから」。優勝報告で仲間に感謝した5人

 固い絆で結ばれた指導者と子どもたち。そして子どもたち同士の、柔道という同じ目的を通じて育まれた友情。全国制覇を成し遂げたのは不断の練習の賜物であり、仲間と力を合わせて頂点を目指す思いが実を結んだのでしょう。名実共に最強の朝飛道場は、これからも前進あるのみです。 

   

時には厳しく、素顔は優しく子どもたちを見守り続ける朝飛館長

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文章中の選手のお名前が間違っておりました。お詫びして訂正いたします。

 
 
                           
 
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