オリンピアンの池谷氏による小学校訪問授業【篠原小学校】
「小学生の時期から体操する大切さ」を伝えたい
11月13日(火)に横浜市立篠原小学校で、オリンピック選手の池谷幸雄氏による訪問授業が行われました。
池谷氏の授業は、姿勢を正すことから。正しい姿勢は体操の基本中の基本です。
池谷幸雄氏プロフィール
■1988年:ソウル五輪では団体、個人床で銅メダル
■1992年:バルセロナ五輪では団体で銅メダル、 個人床で銀メダル
■芸能活動と並行して自ら体操教室(「池谷幸雄体操倶楽部」)を設立
全児童への講演会で池谷氏は、3つの約束を伝えました。「あいさつをすること」「体を動かすこと・柔軟な体を保つこと」「夢の実現に向けて計画を立てること」でした。
池谷氏は「4歳の時に体操を始め、その時の夢は『仮面ライダー1号』になることでした。体操の練習を怠けると『ショッカー』になってしまうと思っていて、一生懸命に練習を頑張りました。その後、小学校3年生の時に『オリンピック』に出たいという夢が芽生え、それを達成するのに10年かかりました」
その後、10年かかった夢への計画の話と計画の大切さを児童に伝えました。
講演会を聞いた5年生の女の子は「あいさつの大切さや夢の実現についての話は、今すぐ自分で取り組めるお話だったので聞けてよかったです」と話してくれました。
3校時目は6年生、4校時目は5年生が、マット運動の授業を受けました。
準備体操で、手を置く位置や膝の曲げ伸ばしなど、ひとつひとつ丁寧に教えていました。また、屈伸で足首が固い児童には「今のうちに何度もやれば、柔らかくなる。大人になったら、なかなか柔らかくならない。今が大切だ」とアドバイス。
また「身体を後ろにそることができない人は、ブリッジができません。ブリッジができないとバク転ができません」と、順を踏まなければできないことも教えていました。
前転、後転の練習では「一連の動きがうまくできなくても最後は「ビシッ」とポーズを決めること。体操選手のようなきれいな体操がができる」と伝え、児童がポーズするたびに「足を閉じなさい」「背筋を伸ばしなさい」「手の指をそろえなさい」と指導していました。
また、体操が苦手な児童には「この授業でも、できる人とできない人がいます。だけど、やっていることは同じです。早くできるか、遅くできるかの違いだけです。今回、教えた方法を何回も練習したら、きっとできるようになります」と励ましていました。
授業を終えた担当の先生は「今日初めて後転できた児童がいた」と、大変喜ばれていました。また「実践してきた方なので、どこを重点に教えるか、改めて学びました」先生方にとっても学びの授業だったようです。
池谷氏は、最後に「今後、どんなスポーツをするにしても、毎日の生活の中で屈伸をしなさい、アキレス腱を伸ばしなさい、肩を回しておきなさい。そうすれば、体が固くならずにすむから」と、体を動かす大切さを呼びかけました。
そして「3つの約束は、大人になっても覚えていてください。絶対に役に立つから」とメッセージを伝えました。