今回は前回の側転に続いて「開脚とび」です。
とび箱が苦手という子どもたちにとって、開脚とびは‘怖い’‘痛い’という気持ちの面でクリアしないといけないことがあります。もしかしたら気持ちの面だけ、ということも少なくないのではないでしょうか。
僕自身も体操競技の中でさまざまな難しい技を習得する際には、能力的に高めなければいけない部分もありますが、多くは怪我や痛みに関係する‘恐怖感’または、「上手くできるのか」「習得できるのか」などの‘不安感’といった気持ちの面も高めなければいけませんでした。
そこで僕が、横浜市港南区の小学校で体操教室を行いながら生まれた練習方法を紹介したいと思います。
■とび箱が苦手な子がどうしたら楽しんで練習に参加できるだろう
■少しでも「できたっ」を感じてもらえたらいいな
■「やっぱり怖かった」「できなかった」と思って終わるのは嫌だな
といったことを思いながら考えました。
開脚とびで嫌なことは、
・ぶつかったら痛い
・跳べなかったらお尻がぶつかって痛い
・突き放しのところで手首が巻き込まれるとかなり痛い
・お尻がぶつかるのが恥ずかしい
などです。
今回の練習方法は、4つの嬉しいことがあります。
1.痛くない
2.恥ずかしくない
3.「できたっ」につなげることができる
4.上手な子も楽しめる
では、実際に写真で紹介します。
とび箱の着地の部分を高くセットします。
足が着くことで、手首が巻き込まれることも、お尻がぶつかることもありません。
一番意識してもらうことは、“マットに足を着きに行って!!”です。
ひたすら言うことで、足が前に出るようになります。
この練習は、跳べる跳べないではなく、“足がマットに着いたっ”を成功にするので、苦手意識の中から達成感を少しずつですが、芽生えさせることができます。
最終的には‘前に手を着くこと’‘思い切って助走すること’‘着地までスピードを落とさないこと’などをチャレンジできるようになります。
一番は子どもたちが怖さと戦うことなく、とび箱を跳ぶという楽しさを感じてもらうことだと思っています。
そして上手な子に関しては、マットが高いぶん、着地姿勢を高くすることで難しくなりレベルの高い練習になります。
しっかりと足を閉じて着地するのは難しく、楽しいです。
完成系は、足を閉じて着地姿勢を高くすることです。
是非、この形を目指して練習してください。
開脚とびという一つの技ですが、少し分解して子どもたちに提供することで段階のある、とび箱嫌いを少なくし、好きになってもらえるのではないかと思います。
米田功
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