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米田功の未来への放物線
[2011年8月25日Up]
vol.17「2011全日本ジュニア体操競技選手権大会」

 8月の12日~17日までの6日間、横浜市中区にある横浜市文化体育館ではジュニアの選手たちが熱い戦いを繰り広げていました。
 昨年も、このハマスポで紹介させていただきましたが、ここでの戦いが将来はオリンピックにつながっていく大切な大会なのです。



 今大会の男子選手の注目は、今年11月に東京で行われる世界選手権の補欠に高校生ながら選ばれた「野々村 笙吾選手・市立船橋高校」と「加藤 凌平選手・埼玉栄高校」です。
 現在のルールは、10点満点という上限が無いということで、大学生や社会人の選手が限界へ挑戦しすぎて失敗して脱落していくということが多くなっています。その結果、練習量が豊富で、インターハイ・全日本ジュニア・国体などといった数多くの重要な大会を戦い抜いている高校生のほうが演技に安定感があり、予選が終わると高校生の方が大学生や社会人の選手より、上位の成績を残すということです。
 実際に、8月7日~9日に行われた高校総体と、今回の全日本ジュニアでの得点を見てみると、
■高校総体予選  ⇒ 野々村選手→89.650  加藤選手→90.000
■高校総体決勝  ⇒ 野々村選手→90.950  加藤選手→90.900
■全日本ジュニア ⇒ 野々村選手→90.500  加藤選手→89.050
となっています。

 現在の体操では、90点を取ることがとても難しいのですが、二人の選手は90点台を安定して出していることがわかります。高校生というまだまだ経験の少ない中、この安定感と日本のトップレベルが集まるNHK杯でも同じような安定感を発揮できるメンタリティーは、素晴らしいものがあります。実際には、高校生でNHK杯に出場するというだけでも凄いことなのですが。
 この二人の選手は、今年の世界選手権では補欠ということで、演技を見ることはできないと思いますが、今後の活躍は大いに期待できますし、来年のロンドンオリンピックの代表争いにも参加してくると思います。
是非名前を覚えておいてください!

 また、今大会最終日男子競技を見ていて思ったことは、演技を終わったときにガッツポーズをする選手が増えたなということです。多くの選手が、演技を終えるとガッツポーズ、ハイタッチ、観客へのアピールなどと表現力が豊かで自由に振る舞っていました。選手の演技以外での振る舞いがとても新鮮に思えたと同時に、その振る舞いが将来どのように影響していくのか、興味深く大会を見学させていただきました。

 今、僕は幼児・小学生の子どもたちに体操の指導をおこなっていることもあり、体操の練習以外の挨拶や返事、並ぶなどといった基本の大切さを痛感しています。基本を疎かにするといった姿勢だと、その先にはつながらないからです。基本は、「木」でいうところの「根っこ」の部分です。根っこがしっかりしていない木は、大きく成長しないのと同じことです。すぐに崩れてしまいます。
 僕の母校である清風高校は、オリンピックでは毎回OBが代表として活躍していますが、今回指導者として大会を見学し、僕が感じたことは母校である清風高校は僕がいたころの雰囲気と変わらずに礼儀正しいということでした。また、選手が演技しているときに待っている選手全員が、声を出して応援している姿も素晴らしいなと感じました。

 何が正しいとかはわからないのですが、スポーツ界全体で若い選手が活躍する中、体操もまた池谷選手や西川選手に続いて、高校生で世界で活躍するといったことが日常的になる時が来るのかもしれません。その時に、同時に人間性も兼ね備えた選手を育成するために、指導者が意識しないといけないことが基本なのかなと、改めて感じました。

 女子には、「寺本 明日香選手・レジックスポーツ」が11月東京で行われる世界選手権の代表に入っています。今大会では、断トツの強さで優勝していました。世界選手権での活躍が楽しみです。

 最後に、この大会が行われた場所で9月には『2011国際ジュニア体操競技大会』行われます。
 世界のジュニア選手の戦いを日本で見ることができる唯一の大会といってもいいと思います。是非、会場に観に来て下さい!

■期日 平成23年9月24日(土)~25日(日)
■場所 横浜市文化体育館

詳しくは、全日本ジュニア体操連盟のホームページをご覧ください。
http://www.jr-gym.or.jp/index2.html








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