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救急法の練習風景写真
特集 自分たちの身は、自分たちで守る!
PART2 覚えておきたい、救急法
私たちはだれしも、いつどこでけがや病気に
襲われるかわかりません。
もしも身近で大切な人が突然負傷したら、また危険な状態に陥ったら…。その時あなたは
あわてないで対応ができるでしょうか。
「救命の連鎖」
「救命の連鎖」の図 けがや病気に襲われた時、救急車が到着するまでに家庭や職場でできる手当を「応急手当」、中でも命にかかわる重篤な状態への手当を「救命手当」といいます。
 大切な命を救うためには、「通報」「応急(救命)手当」「救急処置」「医療処置」が連携プレーで途切れることなく行われることが必要です。これを「救命の連鎖」(図1)とよびますが、最初の2つの鎖は傷病者のそばに居合わせた「あなた」が勇気を持って行動し、次につなげるしかないのです。
救命手当の必要性
「カーラー救命曲線」グラフ 右記図2の「カーラー救命曲線」は、心臓や呼吸が止まってから、または多量出血を起こしてから、何分くらい経つと命が助からないかを曲線で示しています。通報し救急車が到着するには、全国平均で約6分かかります。その間何もしないで手をこまねいていると、助かる命も助けられなくなってしまうことがわかります。また、命をとりとめても、重い後遺症を残す結果になったりします。その場の的確な救命手当がいかに重要かこの曲線からも理解できるでしょう。
救命手当の実際
 意識や呼吸、脈拍のない人に対しては必要に応じ、心肺蘇生法、すなわち気道確保、人工呼吸、心臓マッサージを迅速に行わなくてはなりません。それら救命手当の具体的な方法を身に付けるには、救命講習会に参加し実際に練習するのが一番です。次ページに講習会の概要を紹介しますので、ぜひ一度は受講してみてください。
怪我の応急手当
 命に別状がなくても、けがをした時も応急処置を誤ると、その後の回復に大きな影響を及ぼします。そこで今回は、日常生活で、またはスポーツ中によく起きる傷病の応急手当をまとめました。クリアファイルにはさんで、目につくところに置いたり、切り取ってハンドブックにまとめ携帯したり、目的に応じてご利用ください。
↓ここからダウンロードしてください。
S・PORT特製救急ハンドブック【作り方】 (1)実線で切り取る。 (2)4枚まとめてホッチキスで止める。 (3)点線を山折にし、持ち歩けるサイズに。
(監修)横浜市スポーツ医科学センター

RICE(ライス)処置
捻挫や打撲、肉離れなど腫れをともなう外傷の応急手当4原則。
イラスト(1)REST(安静)
「痛い」「おかしい」と思ったら、すぐにプレーを中断。
(2)
ICE(冷却)
即座に患部を氷などで冷やすと、血管が収縮し、内出血や腫れが少なくなる。冷たくて痛い感じを通りこし、感覚がなくなったら一度休み、また繰り返し冷やす。(凍傷に気をつけて1回20〜30分程度を目安に。)
(3)
COMPRESSION(圧迫)
伸縮包帯などを使って、患部を心臓の方向に巻き上げていく。神経、動脈を圧迫しすぎないように。
(4)
ELEVATION(挙上)
患部を心臓よりも高い位置に保つと重力の作用で過剰な出血や腫れを防ぐことができる。下肢の損傷は横になり、座布団などを積み上げた上に患部をのせ安静に。
イラスト(肉離れの場合は…)
(1)患部にガーゼなどをひいて氷などで冷やす。
(2)冷湿布をして伸縮包帯などで固定する。

止血法 体内の血液の30%を失うと生命に危険が。
(1)直接圧迫止血法
清潔なガーゼや布を当て、患部を手で圧迫する。片手でだめならば、両手で体重を乗せ圧迫を続ける。
(2)止血帯法
手足の動脈性大量出血で圧迫止血法では止められない場合のみ用いる。傷口よりも心臓に近い上腕部、大腿部を縛って止血。ただし安易に行うと危険。
イラスト 感染防止のため、
直接血液に触れない。

鼻血 首筋をたたくのは×。上を向くのも×。
イラスト(1)顔を下に向けて、指で小鼻を強くつまんで押さえる。
(2)冷えたタオルや氷水を入れたビニール袋などで鼻を冷やす。
(3)横になる場合、顔を横に向けて頭を高くする。出血を飲み込むと嘔吐の原因になるので、のどに流れた血液は口から吐き出すこと。
(4)出血が止まらなかったり、何度も鼻血を繰り返す場合は病院へ。

やけど 痛みがなくなるまで15〜30分程度は患部を冷やす。
イラスト(1)水道の水、川の水、濡れタオル、氷、保冷剤等を利用して患部を冷やす。(衣服着用でやけどした場合、脱がさずに衣服の上から水をかけて冷やす。)
(2)皮膚が赤くなった場合 清潔なガーゼで覆う。
(3)水ぶくれができたら、つぶさずにガーゼで保護。経過を見て病院へ。

日焼け 体内の水分がかなり失われているので、水分をたっぷり補給し脱水症状に注意。
イラスト(1)冷水や氷、または冷やしたタオルなどを炎症が強い部分にあてて冷やす。
(2)ほてりが鎮まったら、保湿剤などを塗り皮膚の乾燥を防ぐ。
(3)水ぶくれができたらつぶさずにガーゼで保護。経過を見て病院へ行く。

熱中症 症状によって対処法が違うので、注意が必要。
<基本手当>
(1)冷房が入っているところや、風通しのよい日陰などに移動させる。
(2)衣服を緩める、また、必要に応じて脱がす。
(3)氷や冷たいタオルで身体を冷やす。氷などがない場合は、タオルやうちわなどで風を送る。
(4)意識があれば、食塩水やスポーツドリンクなどで水分を補給する。
<症状別手当>
意識がはっきりしない場合(反応が鈍い、言動がおかしい、意識がないなど)すぐに救急車を呼ぶ。同時に基本手当を行い、必要があれば心肺蘇生法を行う。水分補給は厳禁。
脚、腹部などがけいれん(全身ではない)0.9%の食塩水かスポーツドリンクを補給する。けいれん部分をマッサージする。
イラスト皮膚が赤く、熱っぽい 上半身を高くして寝かせ、氷などで首、脇の下、脚のつけ根など大きな動脈を集中的に冷やす。 イラスト皮膚が青白く、体温が正常 心臓より足を高くし、あおむけに寝かせる。薄めの食塩水かスポーツドリンクを少しずつ補給する。
回復しても再発のおそれがあるので、必ず医療機関へ。

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2006年3月25日作成 (財)横浜市体育協会
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