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今回のテーマ:「足関節捻挫と後遺症」
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| スポーツに限らず日常生活でもよく発生する足関節捻挫(足首のねんざ)は、“たかがねんざ”と軽く考えがちですが、損傷部位や重症度によっては後遺症を残すことが少なくありません。足関節捻挫は受傷後の応急処置の良し悪しでその後の回復が大きく違ってきます。放置すると痛みや可動域(動きの範囲)制限、関節の不安定性(ゆるみ)が残存してクセになるだけでなく、そのまま競技や日常生活を続けていると2次的に他の部位へ悪影響が及ぶことも考えられます。“たかがねんざ”と軽く考えずに、医療機関を受診して早期から正しいリハビリテーションを実施し、十分な後遺症対策を行っておくことが大切です。今回は足関節捻挫の回復段階におけるチェックポイントと予防方法について説明します。 |
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| 捻挫とは関節が何らかの形で外力を受けることにより、生理的可動範囲を超えて過度の運動が強制されたときに生じる関節の損傷のことで、靱帯や関節包が主な損傷部位となり、骨折や脱臼を除くものをいいます。足首の場合大きく分けて、つま先が内側を向く内反捻挫とその逆の外反捻挫がありますが、そのほとんどが内反捻挫です。 スポーツ中ではジャンプ後の着地で他人の足の上に乗ってしまった場合やストップや切り返し動作で頻発し、日常生活では階段を踏み外したり、歩行中ちょっとした段差でつまずいたりして受傷するケースが多く見受けられます。 |
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| 捻挫の重症度はT度からV度までの三段階に分けられます。T度(軽度)では腫れや圧痛は軽く、歩くことが可能な場合が多く、関節の不安定性がない状態をいいます。U度(中等度)では腫れや圧痛、皮下出血もみられます。靱帯の部分断裂による若干の不安定性がある状態で、体重をかけると痛みます。V度(重度)では腫れや圧痛が著明で痛みが強く、体重がかけられません。靱帯が完全断裂しているため不安定性も著明にみられます。 重症になればなるほど腫れや痛みが強く、炎症症状が治まるまでに時間がかかります。また、重症例では骨折などの合併が見られることもあるので、医療機関を受診する必要があります。 |
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RICE処置とは急性外傷に対して行う基本的な応急処置(写真 |
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急性期:受傷直後から2日目くらいまでは熱感も腫れも痛みも強く、急性の炎症症状が強い状態です。この時期は基本的にRICE処置を実施して患部を安静に保ちます。この時期に無理に動かしたり、お酒を飲んだりすると、炎症が悪化して腫れや痛みが強くなるため注意が必要です。亜急性期:受傷から1〜3日間経過すると患部が腫れていても熱感や赤みが取れて炎症が治まってきます。この時期は腫れを早く引かすことを目的としたリハビリテーションを積極的に行います。たとえば、お風呂に足をつけて指先を動かしたり、タオルギャザー(写真 回復期:腫れが完全に引いたら、落ちてしまった筋力を取り戻すためのトレーニングやテーピングなどを用いて関節を保護しながらの軽い運動を実施します。具体的にはスクワットやランニングなどの直線的な運動から開始し、徐々に横方向への運動を取り入れ、各スポーツ種目特有の動きを想定したステップ動作などを段階的に進めていきます。 |
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捻挫後の後遺症としてよくみられるのは足関節の背屈制限(つま先を上に曲げる制限)です。これは腫れや痛みによって起こる足関節後方の筋群および軟部組織の拘縮(硬くなること)が原因です。背屈制限を放置したままプレーを再開すると、曲がらない足首をかばった動きになってしまいます。足関節内反捻挫の場合、つま先が外側に向き、膝が内側に入りやすくなるのが一般的です(写真 |
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| 足関節捻挫はスポーツをしている人にとって最もポピュラーなけがの一つです。多少の腫れや痛みがあっても無理をすればプレーが可能なことも多く、そのために軽視されがちで無理をして試合に出場して後遺症を残す例が多くみられます。特に、中学・高校時代に受傷した捻挫に対して適切な処置がなされず、さらに上のレベルでプレーする選手の中にはこの後遺症に悩まされて選手寿命を縮めるということもあります。適切な処置をすれば後遺症を残さずに早期復帰することも可能です。素人判断せずに正しい理解をもって対応したいものです。 |
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2005年1月25日作成 (財)横浜市体育協会
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