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よい睡眠をとろう

5人に1人は不眠症!睡眠時無呼吸症候群

 日本では、5人に1人は不眠症に悩んでいるといわれています。そして、特に多い睡眠障害が、『睡眠時無呼吸症候群』という睡眠中に繰り返し呼吸が止まってしまう病気です。日本には、約300万〜400万人の患者がいるといわれ、中高年の働き盛りの男性に多く見られます。    
 主な症状は、睡眠中の「大きないびき」や「何度も呼吸が止まること」です。そして、睡眠中に10秒以上呼吸が止まる「無呼吸」の状態が1時間に5回以上起こる場合は、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

なぜ起こるのか?
 睡眠中に無呼吸が起こるのは、「気道(空気の通り道」の上部にあたる「上気道」が塞がるためです。多くは「肥満」が原因です。ただし、あごが小さい人や後退している人も、もともと気道が狭く、無呼吸が起こりやすくなります。
 仰向けに寝ると、重力で舌根(下の根元)などが落ち込み、上気道が狭くなります。眠ると全身の力が抜けるため、のどの周辺の筋肉も緩んで落ち込みさらに狭くなります。ただし、健康な人では、空気の通過に支障はありません。
 しかし、太っている人は喉の内側にも脂肪などがついていて、上気道が狭くなっています。眠って筋肉が弛緩し、上気道がさらに狭くなると、空気が喉を通るときに摩擦が起こって、いびきが生じたり上気道が塞がったりするのです。

気道イラスト

どうして危険なのか?
 上気道が塞がって呼吸が止まると、空気が入ってこないため、血液中の酸素が減り、あらゆる臓器が酸素不足に陥ります。特に心臓と脳への影響は大きく、放置しておくと、「高血圧」や、心筋梗塞などの「冠動脈疾患」、脳出血などの「脳血管疾患」を起こすリスクが高まります。
 重症の場合は、運転中や重要な会議など、通常眠くならない場面で強い眠気が起こります。また、東京で過去5年間に何らかの交通事故を起こした人の割合を、一般のドライバーとで比較した結果、睡眠時無呼吸症候群の患者さんの方が、一般の人よりも5倍近く事故を起こしたという調査結果も出ています。

診断と治療
 睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、睡眠障害専門の医療機関や、大学病院などの呼吸器科、耳鼻咽喉科などを受診しましょう。確定診断には「睡眠ポリグラフ検査」が必要です。これは、睡眠中の脳波や呼吸の状態、血液中の酸素濃度(酸素飽和度)などを調べる検査です。通常、1泊2日入院し、一晩眠ったときのデーターで診断されます。

自分で分かる症状チェック

イラスト横向きに寝る
 寝る時、仰向けで寝ると舌が重力によって沈み込むため気道が塞がれやすくなります。これを防止するには、 横向きで寝るのが一番。普段から横向きで寝る習慣をつけましょう。
また、横向きで寝る時は、枕を少し高めにすると、さらに気道が通りやすくなります。

寝酒は厳禁    
 アルコールは控えましょう。アルコールには、筋肉の緊張を緩める作用があります。筋肉の緩みは、気道を狭くする原因になるのです。お酒をたくさん飲んだ人がいびきをかいて寝ているのはこのためです。
       
減量する
 睡眠時無呼吸症候群を防ぐには、肥満は大敵となります。  
 質の高い睡眠を獲得するために、まずは、自分の体の確認を行ってみましょう。

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