ハマスポどっとコム
「サッカーをつくろう」横浜FCジュニアコース  
 横浜FCは『クラブメンバーは応援するだけでなくクラブの一員として参加する』という考えを大切にしており、「サッカーをつくろう」というキャッチコピーを掲げています。
 今回は、ユースアカデミーディレクター(横浜FC普及育成部)の、川越達也氏に“市民チーム”横浜FCにふさわしい育み方について聞きます。
横浜熱闘倶楽部

取材●文/ 中 川 修 二 
協力●横浜FC


横浜FCユースアカデミー構成図他のJリーグのチームと横浜FCは育成のあり方が違うのですか?
 他チームは基本的にトップチームを含めユース、ジュニアも同じグラウンドで練習し、英才教育を施すのですが、残念ながら現在の横浜FCは専用グラウンドを所有していないのです。そこで、市民によって作られたクラブとして、地域の人たちと一緒に中学生年代の選手を育てたいと考えました。
具体的にはどのような方法でしょうか?
 現在は横浜市内3チーム、相模原市内1チーム、石川県金沢市内1チームの5チームが活動しています。横浜FCが直接運営するスクールも一チームあります。
 スクール以外の運営はその地域に住む方にお願いし、指導もライセンスを持たれる地域の方と協力して行うという形を取っています。

横浜FCとしての活動は?
 各チームより選抜したメンバーでジュニアユーストレセンを組織し、月1回の練習を行いながら、横浜FCジュニアユースとして公式戦以外の大会に参加します。例えば、大きな大会では神奈川招待に3年続けて出場しました。過去2年の成績は振るいませんでしたが、前回は群馬県選抜や栃木県選抜と戦い、勝利を収めています。徐々にですが結果も出始め、強くなってきているのを実感しますね。
各チームではセレクションが行われていますが、どのような点に着目していますか?
 まずは、30mと50m走のタイムと、ボールを蹴る・止めるという基本技術が備わっているかを見ます。それからミニゲームを行いますが、“顔を上げて”プレイしているか、つまり常に周りの状況を見ているかどうかを注意して見ています。

受験資格は?また何年サッカーの経験が必要ですか?
 特にはありません。あくまでサッカーの技術を評価しますので、フットサルの経験しかない人でも構いません。ただ、その地域の練習場に、1時間以内で通える事が条件です。
それは、何故なのですか?
 トップに近いユースは別ですが、全員が皆プロになるわけではないジュニアユースの選手に、サッカーだけ詰め込むことはできません。家とサッカー場の往復で1日を終えてしまうのではなく、学校や家庭での地域生活も大切にして欲しいのです。

それでは、その地域との共同運営の面で横浜FCの役割は?
 チームが強くなるにしたがい、クラブの責任が増しているのを感じます。これまで横浜FCでは、各チームの指導者のために、講習会を実施し、指導力の向上に務めてきました。加えて今後は、その地域に住む横浜FCのOBを可能な限りコーチとして紹介・派遣していきます。

これからの横浜FCジュニアユースの展望は?
 横浜や神奈川の中学生たちに、1人でも多く上を目指す環境を与えたいですね。
現在横浜には、マリノスという大きなクラブが存在します。その外部セレクションには500名もの小学6年生が参加するのですが、合格するのは10人程度です。アジアや世界を目指すクラブの選別法はそれでよいのですが、『すべての可能性』を受け止めるのは、不可能です。時間はかかりますが、横浜FCは更なる上達の場を求める『それ以外の可能性』を市民の皆さんと育んでいきたいと考えています。


←インデックス ↑ページトップ
2004年5月25日作成 (財)横浜市体育協会
2004-2008 Yokohama Sports Promotion Corporation. All Rights Reserved.