FIFAワールドカップってどんなもの?

FIFAワールドカップとは

国際サッカー連盟(FIFA)が設立された1904年当時、サッカーの世界一を競い合える大会は五輪しかなかったにもかかわらず、アマチュアしか参加できなかった。そのため、プロ化が進んでいたサッカー界から「プロも含めた真の世界一」を決定する大会が求められていた。そこで、1926年、当時のFIFA会長、ジュール・リメによってプロアマ不問のサッカー世界大会が提唱され、ついに1930年第1回ワールドカップがウルグアイで開催された。以来、第二次世界大戦により12年間中断されたものの、4年に一度五輪の中間年に開催され、「人類最大のスポーツの祭典」として多くの感動を世界の人々に与えている。
 過去の大会を簡単に振り返ってみよう。第6回スウェーデン大会にはかの有名なペレが登場する。この大会はまさに彼のために用意されたステージだった。第9回大会はサッカーファン憧れのアステカ・スタジアムのあるメキシコで開催、このときからイエロー・レッドカードの使用が始まる。第11回大会は開催国であるアルゼンチンの優勝。このときに紙吹雪が有名になる。第13回メキシコ大会はアルゼンチンの天才、マラドーナのための大会だった。第15回アメリカ大会は、史上最高の356万人の観客を動員した。日本も予選に参加したがあと一歩で本大会出場を逃す「ドーハの悲劇」が記憶に新しい。前回の第16回フランス大会は、日本が悲願の本大会出場を手にした。そして20世紀最後の祭典は開催国フランスの初優勝で幕を閉じたのである。そして今年21世紀初のワールドカップが日本・韓国で共同開催される。

FIFAワールドカップ第1回大会決勝の様子
FIFAワールドカップTM、第1回大会決勝戦ウルグアイ対アルゼンチン戦。

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素晴らしい日本サッカーを披露しよう!

 代表チームを語るということは、その国のサッカーの状況を語るということであり、その国のサッカー文化を表すことにもなる。そしてサッカーを語る上で、少なくともそこに至るまでの強化の歴史を知ることで、サッカーはより楽しく、より面白くなるはずだ。
 サッカーという競技が日本に根付いて約80年の歴史があると言われている。その大半は、外国の技術や戦術、また指導法を学ぶというスタイルで歩んできた。戦前はイングランドの書物や初出場のベルリン五輪に学び、戦後はドイツ、やがてブラジルに大きな影響を受け、最近は多数の好選手を輩出するオランダやフランスの指導法が取り入れられている。また、90年代に入ると、世界に通用するための課題を明確にし整理した上で、日本の風土に合った日本独自の選手育成システムや指導法の確立に努めた。その結果、世界を相手に十分戦える選手が次々と登場し、国際大会での好成績につながってきたのである。
 旧来、日本代表の強化法はその時点で実力のある選手を集め、合宿と海外遠征を繰り返し、外国人指導者による集中的な指導を受けるという形だった。しかし、この方法では良い選手の出現は運頼みであるのに加え、一部の選手の力を伸ばすにとどまり、選手層の厚さを増すまでには至らないのである。
 それに対し、指導者の質を上げて選手が育つ環境から整備し、若い選手たちの力を伸ばす方法で代表を強化すれば、人材育成が安定し、選手層が厚くなる。さらに強化と国際試合の繰り返しで得た新たな課題を次の世代に生かしていけば、確実に進歩していく。
 このような長期的で組織的な指導者養成と若い選手の強化は、サッカーを進化させるために必要不可欠な要素なのである。サッカー大国と言われる国々は、長い歴史の中でこれらサッカー文化を発展、熟成させてきた。そして日本も30年来の努力が今花開こうとしている。

「スポーツを発展させるために必要なことは、組織と運営と指導者。良い指導者が良い選手を育て、良いチームを作る。」日本サッカーの父と言われる、デッドマール・クラマー氏はこう語ったそうだ。
 サッカー日本代表チームは、日本において、今最も注目されるスポーツチームのひとつと言える。その試合の結果や内容、またその監督采配や人事などまでちまたの大きな話題となり、論議が交わされる。しかし、表層的な部分でサッカーを語るだけではなく、我々が築き上げ、進化、発展させてきた日本のスポーツ文化を世界に発信する絶好の機会なのだ。地元開催のワールドカップを目前にして、異常なまでの雰囲気の中、日本代表チームは着実にその歩みを進めている。

松田選手に指示するトルシエ監督

©築田 純/AFLO SPORT
01.7.4 ユーゴスラビア戦で松田選手に指示を与えるトルシエ監督。




FIFAワールドカップ豆知識 〜人類最大の祭典編〜
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