SPORTSよこはまVol.43:横浜ビー・コルセアーズメディカルトレーナー日誌[スポーツ現場のあれこれを綴る帯同記]
横浜市スポーツ医科学センター 理学療法士 玉置 龍也
ウォーミングアップ
3年目に入った今回のテーマは練習前の時間の使い方。選手たちは1〜2時間前に体育館を訪れ、必要に応じて個別に身体の準備を行います。
まずは、「セルフケア」。調子が落ちやすい部分は選手ごとにあるため、自分で筋肉をほぐし、一般的なストレッチなどを行った上で、関節のズレを戻す運動を行います。必要ならばトレーナーが直接対応する「トリートメント」も実施します。
一般にストレッチなどで身体を緩めればウォーミングアップ完了と思われがちですが、筋肉が緩んだ状態では力を強く速く発揮することはできません。つまり、パフォーマンスが十分には出ないのです。そこで、ダイナミックストレッチ(写真)などの「セルフエクササイズ」が重要です。関節を大きく動かして筋肉を伸ばしながら力を入れる運動で、筋肉を活性化し、競技動作の準備になります。運動の力の源である股関節を集中的に行います。
さらに、シューティングやドリブルなどの「軽い運動」で汗をじんわりかく程度に身体を温め、全体練習での10〜15分の「ウォーミングアップ」へとつなげます。
費やす時間は競技レベルによって違っても、本質は変わりません。関節のズレを戻して支えやすくし、筋肉を刺激して動きやすくすれば、ケガを防ぎパフォーマンスも発揮できる一挙両得です。
これら全てを合わせて望ましいウォーミングアップと言えます。ぜひ一度、運動前の準備の仕方を再考してみてはいかがでしょうか?
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横浜市スポーツ医科学センター 理学療法士 玉置 龍也
ウォーミングアップ
3年目に入った今回のテーマは練習前の時間の使い方。選手たちは1〜2時間前に体育館を訪れ、必要に応じて個別に身体の準備を行います。
まずは、「セルフケア」。調子が落ちやすい部分は選手ごとにあるため、自分で筋肉をほぐし、一般的なストレッチなどを行った上で、関節のズレを戻す運動を行います。必要ならばトレーナーが直接対応する「トリートメント」も実施します。
一般にストレッチなどで身体を緩めればウォーミングアップ完了と思われがちですが、筋肉が緩んだ状態では力を強く速く発揮することはできません。つまり、パフォーマンスが十分には出ないのです。そこで、ダイナミックストレッチ(写真)などの「セルフエクササイズ」が重要です。関節を大きく動かして筋肉を伸ばしながら力を入れる運動で、筋肉を活性化し、競技動作の準備になります。運動の力の源である股関節を集中的に行います。
さらに、シューティングやドリブルなどの「軽い運動」で汗をじんわりかく程度に身体を温め、全体練習での10〜15分の「ウォーミングアップ」へとつなげます。
費やす時間は競技レベルによって違っても、本質は変わりません。関節のズレを戻して支えやすくし、筋肉を刺激して動きやすくすれば、ケガを防ぎパフォーマンスも発揮できる一挙両得です。
これら全てを合わせて望ましいウォーミングアップと言えます。ぜひ一度、運動前の準備の仕方を再考してみてはいかがでしょうか?