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    イベントレポート

少年の夢は海を越えて 〜 横浜市青葉区の飯島洋一選手がセーリング男子レーザー級で北京五輪初出場

by :スポーツ情報センター記者

 まだ幼かった頃。少年は父親に連れられて、初めて湘南の大海原に乗り出した。木型職人の父親が手作りしたヨットでの“初航海”。父親は胸に秘めた決意があったのか、息子が小学3年生を迎えた時、横浜市民ヨットハーバージュニアヨットスクールに入れる。
 21年の時を経て、あの日の少年は五輪出場という大きな夢を叶えた。飯島洋一選手、29歳。8月8日に開幕する北京五輪にセーリング男子レーザー級で出場する。横浜市青葉区出身の飯島選手は自宅の飯島木型製作所で木型職人の修行中の一方で、青葉消防団に所属している。

レーザー級では日本人で唯一、北京五輪に出場する飯島選手

 7月23日、飯島選手はセーリング日本選手団の佐々木共之コーチ(アトランタ五輪レーザー級、シドニー五輪49er級出場。西消防署勤務)たちと共に、中田宏横浜市長を表敬訪問した。中田市長は、「消防団員である飯島選手と佐々木コーチは、横浜市が誇るコンビです。悔いの残らない競技をしてほしい」と力強くエールを送った。

   

五輪の健闘を誓い固く握手。左から佐々木コーチ、中田市長、飯島選手(左)
セーリング競技について談義する中田市長と飯島選手(右)

 飯島選手が高校生の時から、励まし見つめてきた佐々木コーチは、「ひとつのことを一回でクリアするのではなく、何回もトライして自分のものにしていく努力型」と評する。飯島選手は実業団に所属せず、周囲の協力を得ながら自らで資金繰りを行い、競技生活を続けてきた。そして今年2月の世界選手権で日本人1位になり、遂に悲願の五輪出場権を獲得した。「みんなに協力してもらい、好きなことをやってきたことは幸せでした。五輪に向けて、今は緊張よりも楽しみの方が大きい。今までの競技人生の集大成だと思って、メダルを取る意気込みで頑張ります」と飯島選手は真っすぐに前を見つめた。

飯島選手と出会った瞬間、「いいセーラーになる」と予感したという佐々木コーチ・左

 表敬訪問を終え、その日の夜、飯島さんが生まれ育った青葉区で、五輪出場を激励する壮行会が開かれた。飯島選手は支えてくれる家族をはじめ、温かく見守ってきた地元の関係者約250人を前に、あらためて健闘を誓った。

   

会場では、レースに臨む飯島選手のビデオ上映が行われた(右)
「悔いの残らないように頑張ってください」、同級生から花束贈呈に嬉しそうな飯島選手(左)

 たくさんの人たちから愛情を注がれ、そして夢を託された飯島選手。その思いをしっかりと胸に抱き、勝負の地・中国山東省の青島(チンタオ)に向かう。きっと風は飯島選手の背中を押してくれる。その時、最高のレースを見せてくれるだろう。

応援してくれる人たちの思いを胸に、青島の海へいざ乗り出す!

 
 
                           
 
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