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    イベントレポート

栄光という名の光は、消さない 〜 シンクロナイズドスイミング北京五輪日本代表チームを阿部副市長が激励訪問

by :スポーツ情報センター記者

 シンクロナイズドスイミング(以下シンクロ)の北京五輪日本代表チームが、都筑区の横浜国際プールで強化練習を行っている。3月28日にJOC(日本オリンピック委員会)と横浜市がパートナー都市協定を締結したことを受けて、今回市内の施設を提供することになった。練習期間中は一般公開の時間が設けられて、自由に見学することができる。市民にとっては選手が練習に励む姿を肌で感じることができる貴重な機会となっている。

北京五輪に出場する、9人のシンクロ日本代表選手たち

 日本代表はシンクロが1984年のロサンゼルス大会で五輪正式種目になってから、2004年アテネ大会まで6大会連続で、途切れることなくメダルを獲得している。まもなく迎える北京大会ではライバルであるロシア、スペインとのメダル争いが予想される。さらに2006年のアジア大会でデュエット、チーム共に日本を抑え金メダルを獲得した中国が控える。中国代表チームの監督を務めるのは、前日本代表ヘッドコーチの井村雅代さんだ。日本にとっては手強い相手だと言える。

 日本のシンクロの伝統を守るために、メダル獲得へ向けて邁進する日本代表チーム。公開練習は午前から、休憩をはさんで午後にわたり行われる。プールサイドのコーチから絶え間なく指示を受けながら、厳しい練習に励む選手たち。部分ごとの動きを何度も何度も繰り返して合わせ、最後に音楽に合わせて一連の演技を行っていた。途中で選手全員がプールの側壁に集まり、音楽のみに集中してイメージトレーニングをする姿も見られた。練習とはいえ代表選手の迫力ある演技に観客は熱心に見入り、時に拍手を送る場面もあった。

 公開練習期間中の7月4日に、阿部守一横浜市副市長が選手たちを激励に訪れた。午前中の練習後、黒地に花火の模様をあしらったJAPANの水着に身を包んだ選手たちが、プールサイドに整列。メンバーはデュエット、チームに出場する原田早穂選手、鈴木絵美子選手、チームに出場する川嶋奈緒子選手、松村亜矢子選手、橘雅子選手、小林寛美選手、青木愛選手、石黒由美子選手、小村恵里佳選手の9人だ。そして選手たちを力強くサポートするコーチ陣の小山順子さん、小川眞佐代さん、靍久由利子さんが並ぶ。

   

午前中の練習を終え、阿部副市長と対面する選手たち(左)とコーチ陣(右)

 阿部副市長は、「JOCと横浜市がパートナー都市協定を結んだことに基づいて施設を使っていただくのと同時に、こうして大勢の市民の方々が皆さまの練習を見学させていただき、ありがたいことです。今日まで(7月4日現在)約3,000人の方が見学に来てくださったと伺っています。練習だけれども、五輪に出場される皆さまの演技を近くで見ることができて非常に感動したというお話を伺いました」と、感謝の気持ちを伝えた。「五輪まであとわずかということで体調管理、最後の仕上げと万全を期しているところだと思います。横浜市民一同、そして国民全体が皆さまの活躍を期待しておりますので、ぜひいい結果を持って帰ってきていただきたいです」と熱いエールを送った。

日本代表チームを激励する阿部副市長

 その言葉を受けチームを代表して鈴木選手が、「このたびは北京五輪と同じくらい広い空間のプールを使用させていただくことができて、本当に光栄に思います。2週間後また使用させていただくときに、パワーアップした姿を横浜市の皆さまに見ていただけるように、精一杯練習に励んでいきたいと思います。オリンピックではメダル獲得を目標に精一杯頑張りますので、今後ともよろしくお願いします」と笑顔で宣言。観客席からは拍手が起こった。
 阿部副市長からは横浜開港150周年記念事業キャラクターの「たねまる」グッズと横浜伝統のスカーフが贈られ、選手たちは練習時とは違った穏やかな笑顔に。最後に記念撮影が行われ、横浜国際プールは五輪に臨む選手たちへの期待がこもった、熱い空気に包まれていた。

   

「たねまる」グッズなどを贈られて、笑みをこぼす選手たち

 その後インタビューに応じた鈴木選手は、観客が見守る中での練習環境について、「お客様に拍手をもらったり手を振っていただいたり、試合と同じような気持ちで日々練習させていただいているので、私たちにとってすごくプラスな練習になっていると思います」と話した。勝負の時は目前だ。「メダル獲得を目標にやっていくのですが、チームメンバー全員がこれで良かったと思えるような練習をして、そして誰も後悔することのないような演技をして、精一杯やっていきたいと思います」と自分自身、そして仲間のために健闘を誓った。

   

デュエットでメダルの期待が大きい原田選手・鈴木選手ペア(左)
五輪への意気込みを力強く語る鈴木選手(右)

 私たちがテレビを通じて見るシンクロの美しい演技は、日々のたゆまない努力の結晶でもある。やはり待ち望んでしまうのは日本代表の胸に輝くメダル。7度目の栄光を信じて、北京に臨む9人がどんな舞台を演じるのか、しっかりと見届けたい。

7度目の栄光へ、頑張れ日本代表!

横浜国際プールでは7月15日(火)〜18日(金)、日本代表チームの練習を一般公開している。時間は9時30分から17時30分まで(12時30分〜14時30分は休憩時間)。

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JOCと横浜市がパートナー都市協定を結びました
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