まず最初に、1年9ヶ月という短い間ではありましたが、横浜F・マリノスの監督業に専念するため、今月をもちまして当コラムを一時休止とさせていただくことをご報告いたします。いろいろとお世話になりました。
さて、来シーズンの横浜F・マリノスには皆さんぜひ期待してほしい。といっても、現時点では、まだ選手との接触もしていないし、スタッフの顔合わせもしていない中で、想定範囲内で思いついたことを少し述べてみたいと思う。
基本的にプロである以上勝負にこだわるのはもちろんのこと、内容でもお客さんを魅了することにこだわったチームを作り上げていくつもりである。そのためには、選手の意識を少し変えなければいけないかなと思っている。現在の世の中の経済状況やクラブの経営状況などを考慮に入れると、自分だけがうまくいけばいいという考え方は全く通用しない。選手には、「誰からお金をもらっているのか?」ということを再認識させ、プロ意識を高めさせることから始めていこうと思う。そうすれば、どのような行動を取ればいいかが自ずとわかってくるはずである。試合に出たらどのようなプレーをすればいいか、試合に出るためには普段の生活やトレーニングにどう向き合えばいいのか…意識を強く持つだけで自然と行動が整理されてくるはずである。これまで実際には外部からしか見ていないが、どうもここら辺の意識がまだまだ甘いのではないかと感じている。まずは、チーム全体でこの基本的な考えをしっかりと共有し、プレーについては個人の特徴を活かしながらチームとしての戦い方を模索していきたいと思っている。もちろんトップチームを魅力のある強くてうまいチームにしていくことに全力を尽くしていくのだが、将来的にはクラブとして、フロントも含めて本当のプロ集団になれたらいいと思っている。
そして、「この街には、横浜F・マリノスがある。」というキャッチフレーズ通りに地元から愛され、誇りに思われるようなクラブに生まれ変わることを心より願い、またそれに向けて尽力していくつもりである。
どうか皆さまも今まで以上に、横浜F・マリノスを応援して下さい。
よろしくお願いいたします。

2009年12月
木村和司
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