| いよいよ横浜開港150周年イヤーの幕開けだね。 今年は世界卓球選手権横浜大会や横浜国際トライアスロン大会が開催されるよ。 世界中のスポーツファンの注目が横浜に集まるね! ボクも今からワクワク…スポーツの歴史をたどる旅も、はりきってお伝えするよ! 今年最初の旅は、子どもたちが大好きなキャンプがテーマだよ。 |  |
| 冬休みにスキーキャンプに参加して、ステキな思い出を作った子どもたちもたくさんいるんじゃないかなあ。 でも…そんな楽しいキャンプと横浜の関わりが生まれたきっかけは、大正12年(1923)9月1日に起こった関東大震災だった。 震災により、横浜は大きな被害を受けてしまう。 その時救護活動に大きく貢献したのは、横浜YMCA(横浜キリスト教青年会)のボランティア組織だった。 |
|  市民に人気のあったバスケットボール(大正6年)(YMCA蔵) (「横浜スポーツ百年の歩み」より) |  横浜で初の室内体育館をもつYMCA会館(大正5年)(YMCA蔵) (「横浜スポーツ百年の歩み」より) |
| スポーツの普及だけでなく、ボランティア活動にも力を注ぐ横浜YMCAは、震災の救護活動を屋外を利用して行うことを考え出したんだ。 山下公園に仮設された移動テントの中のレクリエーション活動には、たくさんの子どもたちが集まった。 歌やゲームを通して笑顔になった子どもたち! こうして横浜の人々は困難を乗り越えて、明るさを取り戻していったんだ。 そして復興が進む大正13年(1924)6月、横浜YMCAは藤沢市辻堂に「YMCA雲雀ヶ丘キャンプ村」を開いた。 キャンプ村は8月末までの2ヵ月半、青年たちや家族連れが水泳や海浜スポーツを楽しむ場所として開放されたんだ。 そして少年を対象に教育キャンプが行われて、参加者の中には戦後にボランティアリーダーとしてキャンプを広めていく人も出てきたんだ。 |
|  関東大震災の救援活動に利用された辻堂キャンプのテント(昭和初期)(YMCA蔵) (「横浜スポーツ百年の歩み」より) | 辻堂海岸で行われた最初のYMCAキャンプ(大正14年)(YMCA蔵) (「横浜スポーツ百年の歩み」より) |
| その年の冬には新潟県の関スキー場で「第1回スキー講習会」が開かれたよ。 当時スキーは市民にとってなじみがないスポーツだったので、スキーの魅力をたくさんの人に伝えるために企画されたんだ。 その後毎年スキー講習会が行われるようになり、参加者も年々増えていったよ。 |
|  スキー講習会(YMCA蔵) (「横浜スポーツ百年の歩み」より) |
| 昭和に入るとキャンプの活動は、更に発展していくよ。 昭和4年(1929)に、「第1回太平洋沿岸YMCA年長少年キャンプ」が九州、島原半島の雲仙で開かれて、横浜からもたくさんの青少年が参加したよ。 このようにキャンプは、震災に見舞われた人々の心を元気づける、大きな役割を果たしたのだね。 時代は流れても、家族や仲間と一緒に自然に囲まれて過ごす時間は、子どもにとっても、大人にとってもかけがえのないものだね。 ボクたちの身の回りにある自然に感謝して、外で元気いっぱいに体を動かそうね! それでは皆さん、風邪を引かないように気をつけて、次回の旅の報告を楽しみに待っててね! 【参考】横浜YMCAとは? 横浜YMCAは明治17年(1884)10月18日、横浜海岸教会の青年たちが中心になって誕生して、今年で創立125周年を迎えるよ! その活動の中で、市民のために英語研究会や音楽会を開き、新しい文化を求めてたくさんの青年が横浜に集まったんだ! やがて大正5年(1916)、横浜YMCAは中区常盤町一丁目に、鉄筋4階建ての室内体育館を持つ会館を建設したんだ。 まだ公共の建物が少なかった横浜に、はじめて室内体育館が作られたことによって、バスケットボールやバレーボールのような室内競技が行われるようになったよ。 |
かもめの「ちょっと教えて!横浜今昔物語」
横浜に初の室内体育館が誕生後、北米YMCAから派遣された指導者たちにより、さまざまな室内競技が行われるようになりました。大正13年(1924)6月、横浜YMCA主催で「第1回神奈川県バスケットボール大会」が開催されました。翌大正14年(1925)4月にはバレーボールを市内全小学校で実施するために、横浜市教職員バレーボール講習会が行われました。その他にも卓球、バドミントン、フェンシング、デンマーク体操(※)などが次々と紹介されました。横浜を舞台に、今の時代も多くの人々に親しまれている市民スポーツが発展を遂げていったのです。 ※デンマーク体操…ドイツ体操、スウェーデン体操と並び、世界三大体操のひとつ。身体の柔軟度促進を目的とした体操。