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あんどうたかおのバスケにどっぷり

vol.58「IH予選」

夏ですねー、と言っても書いているのは梅雨の真っ最中ですけど(笑)

夏と言えばインターハイ(以下IH)全国高等学校総合体育大会と言われる高校生の全国大会です。今年は 7月29日(日)〜 8月 3日(金)の間、石川県金沢市で行われます。
その神奈川県予選が 5月27日から 6月24日まで行われました。ここには男子190校から、女子は186校の中から 3グループの地区予選を勝ち抜いてきた24校と関東大会予選上位の 8校、計32校で行われ、IHへ出場出来るのはたったの 2校だけ、と言う激戦区なのです。
その中でも横浜市だけは 1市で 1グループを形成していて、男子78校女子81校での予選となりました。
その結果男子は、県立荏田県立神奈川工県立舞岡県立横浜緑ヶ丘高横浜商大県立横浜立野県立保土ヶ谷市立桜ヶ丘県立商工が勝ち上がり、シードの県立市が尾横浜横浜清風県立横浜立野の 4校が加わり計13校が県予選に出場しました。
女子は県立金井県立川和県立希望ヶ丘県立松陽県立清陵総合市立東横浜清風県立横浜緑ヶ丘県立緑園総合が勝ち上がり、シードの県立旭県立市が尾県立金沢総合中大横浜が加わり計13校が出場しました。
競技形式は、男女共に地区の枠を外した 8校ずつ 4ブロックに分けトーナメントを行い、その勝者 4校が決勝リーグに進み、上位 2校だけがIH出場権を獲得できます。


東海大相模vs横浜

先ずは横浜市チームのトーナメント結果をお知らせします。
男子IH神奈川県予選結果(抜粋、太字は横浜市内チーム
◆Aブロック 
1回戦 荏田69-67藤沢西 神奈川工98-69横浜緑ヶ丘高
2回戦 神奈川工89-82荏田 厚木北72-58舞岡
準決勝 厚木北73-64神奈川工
決 勝 桐光学園(シード)76-68厚木北
◆Bブロック 
1回戦 厚木東99-77横浜商大 
2回戦 湘南工大附80-59横浜立野
決 勝 厚木東85-77秦野(シード)
◆Cブロック 
1回戦 保土ヶ谷111-57生田東 
2回戦 保土ヶ谷94-56淵野辺
準決勝 東海大相模97-56保土ヶ谷
決 勝 東海大相模93-81横浜清風(シード)
◆Dブロック 
1回戦 市立桜ヶ丘77-70アレセイヤ 県商工82-62上溝南
2回戦 逗葉78-65市立桜ヶ丘 横浜122-58県商工
準決勝 横浜80-54逗葉
決 勝 横浜77-69市が尾(シード)
■この結果Dブロックの横浜が決勝リーグ進出を果たしました。

女子IH神奈川県予選結果(抜粋、太字は横浜市内チーム
◆Aブロック 
1回戦 横浜清風104-69市立東 金井76-57平塚江南 秦野総合78-44川和
2回戦 横浜清風87-44金井 
準決勝 海老名82-68横浜清風
決 勝 金沢総合(シード)85-51海老名
◆Bブロック 
1回戦 松陽79-53三浦学苑 清陵総合63-55藤沢西
2回戦 市が尾74-73松陽 清陵総合83-32藤沢工科
準決勝 清陵総合64-51市が尾
決 勝 (シード)85-50清陵総合
◆Cブロック 
1回戦 有馬72-52希望ヶ丘 逗葉66-55横浜緑ヶ丘 
決 勝 山北75-65中大横浜(シード)
◆Dブロック 
1回戦 相模女大113-67緑園総合
決 勝 県立茅ヶ崎北陵(シード)50-38湘南学院
■この結果Aブロック・金総、Bブロック・が決勝へ進出しました。

男 子
スーパーシードの清風が敗れたものの、Dブロックではスーパーシードの市が尾を破って横浜が勝ち上がってきました。もっともこのブロックは両社とも横浜なので、どっちが上がって来ても良かったのですけど(笑)
横浜は長身の小原+能力高いガード陣で形成されていて、春先はインサイドの小原にボールを入れず、外からガード陣がシュート、と言うプレーが多かったのですが、少し改善されたものの、相変わらず外からの攻撃が多いですね。長身選手の少ない神奈川県ではもう少し小原の高さを活かした方が良かったと思うのですが。ただ小原自身も春先に比べリバウンドへの参加が多くなり得点が増えているのは良い傾向と思いますが。
更に言えば、アシストが少なすぎる。決勝リーグ 3ゲーム合計238得点に対したったの22本。 1ゲーム平均にすると7.3本。ちなみに昨シーズンNBAアシスト・チャンピオンのレイジョン・ロンドは平均11.3本です(笑)
この倍の数字は欲しいですね。シュート成功率がそれほど低くないので、ボールを持った人がドリブルなど 1on1で攻めることが多いことが一番の原因だと思われます。
もったいないなー。
決勝リーグ 1回戦は桐光学園と対戦し69-95で、 2回戦厚木東に101-123と言うノーガードの打ち合い状態で 2連敗し、残念ながら最終日を待たずIH出場権を逸しました。

女 子
女子はスーパーシードに 3チームも選ばれてます。
Cブロックの中大横浜が県立山北に敗れて決勝リーグ進出はならなかったものの、Aブロック・金沢総合とBブロック・旭が進出を果たしてます。まあこの 2チームと茅ヶ崎北陵の3チームは実力が飛びぬけてますからね。

昨年度IH優勝の金総は、経験がありインサイドの身長もあり、ディフェンスも強く神奈川では別格です。
決勝リーグ 1回戦 金総vs北陵61-40で金総が勝ちましたが、北陵は勝ち目がないとみて、ここでは全力を出さず怪我をしないように戦ったようです。
旭は山北と対戦しましたが、ガードの力の違いを見せ95-67で大勝しました。
問題は 2回戦です。金総は身長も低い山北を89-59と吹き飛ばしましたが、旭は北陵と大接戦を演じました。共にディフェンスの強いチームですが、前半は北陵ディフェンスが上回り、旭は得点できず27-33の 5点ビハインドで折り返しました。
後半は#4上田、#7大内の3年生ガード・コンビが攻め込み、差を詰めて行きタイムアップ寸前には#7大内がシュートを決め同点とする大殊勲、その上このシュートでファールも取り、「AND 1」と呼ばれるバスケット・カウント+1フリースローも貰いました。
残り時間「0」の場面、決めれば逆転勝ち。
しかしボールはリングに弾かれ終了。惜しい1勝を逃しました!

2日目を終り、金総 2勝 0敗、旭 1勝 1敗、北陵 1勝 1敗となり、旭、北陵が並びました。
3日目の最終日女子のカードは金総vs旭、北陵vs山北の 2ゲーム。
朝一番のゲームで北陵は山北に勝ち 2勝 1敗となり、旭が一歩遅れを取ったように思えますが、旭が金総に勝てば金総、旭、北陵の3チームが 2勝 1敗で並びます。しかしIHへ行けるのは 2チームだけです。

3チーム同勝率の場合、 3チーム間での順位決めには「 3チーム間での勝率」が優先されますが、三つ巴なので、これでは決められません。その次の優先順位は「 3チーム間での得失点差」 つまり[対象の 2ゲームの得点合計—失点合計]となります。
こうなると北陵に大差で勝っている金総が一番有利になり、北陵が一番不利になります。つまり旭は金総に勝てばIH出場出来るのです。

さて王者・金総ですが、昨年まで指揮を執っていた星澤先生が引退し、卒業生で母校の教鞭をとる清水麻衣先生が新しい指導者となっての初全国大会予選とあって、選手にもプレッシャーがかかります。その上主力の一人、センターの星澤が怪我で欠場、ガードが主力の旭には好都合となります。

金総vs旭1
金総vs旭

ゲームは金総がインサイドにボールを集め#4荒木、そして外から#5五十嵐、#13吉成が3Pとバランスよく得点。それに対して旭はプレッシャーのためかシュートが入らない。その上チームの中心となる#4上田が金総#7稲井に抑えられ思うようにシュートできず、18-11で第1Qを終了。

金総vs旭2

金総も良い攻めをするモノの、外のシュートが入らない、旭もゴール下シュートも落とすほど出来が良くありません。そんな中、 4分27-20と離されたところで旭がCTO(タイムアウト)を取りディフェンスをゾーンに替えました。
旭とすると、幾ら手を打って攻めてもシュートが入らない、と言う閉塞感からなのか。だがこれは金総#7稲井を助けることになる、と関係者は言います。その上それまでのM2M(マンツーマン)が効いていなかった訳じゃないので、ここでゾーンにする意味は無いのです。
案の定金総は生き返り、 2分弱で32-20と差を広げてしまいました。
その後も金総リードで展開するものの、金総はシュートが入らなくダメ押しが出来ない。中途半端なリードで進み55-40で最終Qへ。
1点でも勝てばIH出場の旭は、能力のある下級生を使い打開を図ろうとするものの、金総のディフェンスに阻まれ、73-48で金総が 3勝目を挙げ清水シーキングスとして初めてのIH出場を決めました。

この日のゲームで対照的だったことは、選手起用法です。IH出場を決めた北陵は「上級生中心」のメンバー起用に対し、旭は勝負所で「下級生中心」のメンバーにしたことです。北陵は個人能力の低い子を鍛え上げてディフェンスとチームワークで勝ちあがってきたチームなので、必然的に上級生中心となるのは当然ですが、北陵の岡崎朝夫先生はこうも言います「大事な場面では経験の多い上級生の方が安心するし、IH予選は 3年生にとって高校最後の大会になる可能性が高く、 2年半バスケットに打ち込んできた彼女達の大会に掛ける思いは半端なく大きいものなんです。だから想像以上の活躍をしてくれので、IH予選では上級生を起用します。」

さて優勝してIHへ向け金総・清水コーチは「良い感じになっては来ましたが、シュートが入らな過ぎですね(笑) 関東大会以降、#7稲井が良くなりました、自覚が出てきました。星澤は怪我でIHは使えません。インサイドを鍛え直しですね。」とコメントしてくれました。

さて本番のIHの組み合わせを見ると、最悪の組み合わせです。 1回戦は九州の名門・中村学園女子と、そして同じブロックに大阪薫英女学院、更には今大会断トツの優勝候補・桜花学園まで入ってます。これは笑うしかない金総最大のピンチです。
皆さん応援して下さい!!

あんどうたかお プロフィール

1946年生まれ。

月刊専門誌「バスケットボール・イラストレイテッド」の編集長を経て、バスケットボール用品のデザイナーとして活躍。特にキャラクター「あんたかベイビー」のTシャツは一世を風靡した。日本初のバスケット・ユニフォームデザイナーとしても活躍。当時強豪と言われる殆んどのチーム<実業団-大学-高校>に関して何らかのデザインを手掛けている。またスポーツ界では唯一のファッションのコラムを持っていた。

現在は自身のユニフォーム・ブランド「305」を立ち上た。

NBAに関しては「月刊バスケットボール・イラストレイテッド」編集者時代の1966年から連載を執筆。TV解説はNHK BS以前にも東京12チャンネルで1985年から行っており、日本最古のNBA解説者と言われている。

過去にはスポニチウェブサイトのNBAコラムを担当。月刊バスケットボール及び月刊バスケットボール・マガジン等に連載を持っていた。

横浜の中学・高校バスケの指導者、関係者とのつながりが深く横浜及び神奈川県のバスケ事情に精通している。

現在は横浜をホームとするBリーグ「横浜ビー・コルセアーズ」の名誉広報として情報発信やプレス対応などチームの広報活動に力を注いでいる。

また(社)神奈川県バスケットボール協会広報顧問も務めている。

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